【2025年度】伊賀産材ブランド化事業補助金|原木出荷で500円/m³!申請方法を徹底解説
補助金詳細
Details市内の森林を伐採して市内の原木市場や製材所等へ原木を出荷する者(個人、法人、団体など)
・伊賀産材ブランド化事業補助金交付申請書兼実績報告書(様式第1号)
・伊賀産材ブランド化事業補助金交付申請内訳書(参考様式1-1号)
・伐採及び伐採後の造林の届出書の写し
・市内の原木市場や製材所等の計量買い取りが証明される書類(出荷伝票など)の写し
・その他市長が必要と認める書類
本補助金は経費補助ではなく、以下の条件を満たす原木の出荷に対して交付されます。
・伊賀市内の森林で伐採された原木であること
・市内の原木市場や製材所等へ出荷された原木であること
・国、県、市の他の搬出補助金を受けていない原木であること
・バイオマス用材でないこと
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview三重県伊賀市で林業を営む皆様、森林を所有されている皆様へ朗報です。伊賀市では、地域産材である「伊賀産材」のブランド価値向上と利用促進を目指し、「伊賀産材ブランド化事業補助金」を実施しています。この制度は、市内の森林から伐採した原木を、市内の原木市場や製材所へ出荷する事業者に対して、1立方メートルあたり500円を補助するものです。地域の林業を活性化させ、貴重な森林資源を有効活用するための重要な支援策です。この記事では、補助金の対象者、申請条件、手続きの流れ、そして採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく、そして分かりやすく解説します。ご自身の事業に活用できるか、ぜひ最後までご確認ください。
この補助金のポイント
- 伊賀市内で伐採し、市内の市場等へ出荷する原木が対象
- 出荷量に応じて1立方メートルあたり500円を補助
- 申請期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日までの通年
- 地域の林業振興と伊賀産材のブランド化に貢献できる
伊賀産材ブランド化事業補助金の概要
まずは、本補助金の基本的な情報について確認しましょう。制度の目的や背景を理解することで、申請の意図をより明確にすることができます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 伊賀産材ブランド化事業補助金 |
| 実施組織 | 三重県伊賀市(産業農林部 農林振興課 未来の山づくり推進室) |
| 目的・背景 | 伊賀産材のブランド化を目指し、市内での原木出荷および利活用を促進することで、地域の林業振興を図ることを目的としています。 |
| 対象者 | 市内の森林を伐採し、市内の原木市場や製材所等へ原木を出荷する者(個人、法人、団体など) |
| 対象期間 | 令和7年4月1日から令和8年3月31日まで |
補助金額・補助単価
この補助金は、経費の一部を補助する「補助率」方式ではなく、出荷した原木の量に応じて一定額が交付される「単価補助」方式です。非常にシンプルで分かりやすいのが特徴です。
補助単価
補助単価は、出荷した原木1立方メートルあたり500円です。
計算例
具体的な補助金額をイメージしてみましょう。
- 例1:50立方メートルの原木を市内の製材所に出荷した場合
50 m³ × 500円/m³ = 25,000円の補助金 - 例2:200立方メートルの原木を市内の原木市場に出荷した場合
200 m³ × 500円/m³ = 100,000円の補助金
このように、出荷量が多ければ多いほど、受け取れる補助金額も大きくなります。なお、この補助金に上限額の設定は明記されていませんが、予算の範囲内での交付となるため、早めの申請が推奨されます。
補助対象者
補助の対象となるのは、「伊賀市内の森林を伐採して、市内の原木市場や製材所等へ原木を出荷する者」です。森林所有者自身、または伐採・搬出を請け負う林業事業者などが対象となります。
補助対象となる原木の4つの条件
出荷する原木は、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。
- 1. 伐採届の提出:「伐採及び伐採後の造林の届出書」が市に提出された後、伊賀市内の森林で伐採された原木であること。
- 2. 市内出荷の証明:市内の原木市場や製材所等による計量買い取りが、出荷伝票などで証明できること。
- 3. 他の補助金との重複不可:当該年度中に、対象森林において国・県・市の他の補助事業等で搬出補助金を受けて出荷した材でないこと。(例:緊急間伐・搬出間伐推進事業補助金など)
- 4. バイオマス用材は対象外:バイオマス発電などに利用されるチップ用の材などは対象外となります。
【重要】他の補助金との併用について
特に注意が必要なのが、条件3の「他の搬出補助金との重複不可」です。伊賀市では「緊急間伐・搬出間伐推進事業補助金」など、他の林業関連補助金も実施されています。同じ原木に対して複数の搬出補助金を受け取ることはできませんので、どの補助金を活用するか事前に検討することが重要です。
申請方法・手順
申請手続きは、市の「補助金申請の流れ」に沿って進めます。ここでは、具体的なステップと必要書類について詳しく解説します。
申請のステップ
- 伐採・出荷の実施:まず、計画に従い森林の伐採を行い、原木を市内の市場や製材所へ出荷します。この際、必ず出荷伝票など、数量と出荷先がわかる書類を保管しておきます。
- 必要書類の準備:後述する「必要書類一覧」を参考に、すべての書類を揃えます。申請書は伊賀市の公式サイトからダウンロードできます。
- 申請書兼実績報告書の提出:すべての書類が揃ったら、伊賀市役所の担当窓口(農林振興課 未来の山づくり推進室)へ提出します。申請期間は令和8年3月31日までですが、早めの提出を心がけましょう。
- 審査・交付決定:提出された書類を市が審査します。内容に不備がなければ、補助金の交付が決定され、通知書が送付されます。
- 補助金の請求・受領:交付決定通知書を受け取ったら、補助金交付請求書を提出します。その後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
採択のポイントと注意点
本補助金は、事業計画の優劣を競う競争採択ではなく、定められた要件を満たしていれば原則として交付される「要件充足型」の補助金です。したがって、採択されるための最も重要なポイントは、「条件を正確に理解し、不備のない書類を提出すること」に尽きます。
申請書作成のコツ
- 正確な数量の記載:出荷伝票と申請内訳書の数量が一致していることを必ず確認してください。計算ミスがないように注意しましょう。
- 添付書類の確認:必要な書類がすべて揃っているか、提出前に何度も確認してください。特に「伐採届の写し」や「出荷伝票の写し」は忘れがちです。
- 早めの準備と提出:通年で申請可能ですが、年度末は窓口が混み合う可能性があります。また、予算には限りがあるため、出荷が完了したら速やかに申請手続きを進めることをお勧めします。
よくある不採択理由(注意点)
- 対象外の出荷:伊賀市外の市場や製材所に出荷した原木は対象外です。
- 書類の不備:申請書の記入漏れ、押印忘れ、添付書類の不足など。
- 他の補助金との重複:同じ原木に対して、すでに国・県・市の他の搬出補助金を受けている場合。
- 伐採届の未提出:事前に「伐採及び伐採後の造林の届出書」が提出されていない場合。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 申請はいつからいつまで可能ですか?
- A1. 補助対象期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日までです。この期間内に行われた出荷が対象となり、申請もこの期間内に行う必要があります。最終的な提出期限は令和8年3月31日となります。
- Q2. 伊賀市外の市場に出荷した場合は対象になりますか?
- A2. いいえ、対象になりません。この補助金は伊賀産材の「市内」での利活用促進を目的としているため、出荷先は伊賀市内の原木市場や製材所等に限られます。
- Q3. 補助金に上限額はありますか?
- A3. 公式の要綱では、申請者一人あたりの上限額は特に定められていません。ただし、市全体の予算には限りがあるため、予算がなくなり次第、受付が終了となる可能性があります。
- Q4. 補助金は申請してからどのくらいで振り込まれますか?
- A4. 申請書兼実績報告書を提出後、市の審査を経て交付決定通知が届きます。その後、請求書を提出してから振り込みとなります。通常、請求書提出から1ヶ月程度が目安ですが、時期によって変動する可能性があります。
- Q5. 自分で伐採せず、業者に依頼した場合でも申請できますか?
- A5. 申請できます。申請者は「原木を出荷する者」ですので、森林所有者、または伐採・搬出を請け負った林業事業者のいずれかが申請者となります。誰が申請するかは、当事者間で事前に取り決めておく必要があります。
まとめと問い合わせ先
「伊賀産材ブランド化事業補助金」は、伊賀市の林業を支え、地域の貴重な資源である「伊賀産材」の価値を高めるための重要な制度です。出荷量に応じて1立方メートルあたり500円という明確な基準で補助が受けられるため、林業事業者の皆様にとっては直接的な収入増につながる魅力的な支援策と言えるでしょう。
重要ポイントの再確認
- 対象:伊賀市内で伐採し、市内の市場等へ出荷する原木
- 補助単価:500円/m³
- 期間:令和7年4月1日~令和8年3月31日
- 注意点:他の搬出補助金との重複不可、バイオマス用材は対象外
申請を検討される方は、必ず伊賀市の公式サイトで最新の情報を確認し、「補助金申請の手引き」を熟読してください。不明な点があれば、下記の担当窓口へ早めに相談することをお勧めします。この機会にぜひ本補助金を活用し、伊賀の林業を共に盛り上げていきましょう。
お問い合わせ先
- 担当部署:伊賀市役所 産業農林部 農林振興課 未来の山づくり推進室
- 電話番号:0595-41-0934
- ファックス:0595-22-9715
- E-mail:yamadukuri@city.iga.lg.jp
- 公式サイト:伊賀産材ブランド化事業補助金について
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公益財団法人東京都農林水産振興財団 |
|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大500円 | 最大10万円/10a(流動化事業) | 最大1万円(1泊5,000円×2泊) | 10aあたり1,000円以内 | 最大40万円 |
| 補助率 | 補助率ではなく、出荷された原木1立方メートルあたり500円の単価補助です。 | 2025/12/10 | — | — | 2分の1以内(コンサルタント契約料は補助額40万円を上限) |
| 申請締切 | 2026年3月31日 | 2026年1月31日など(事業により異なる) | 2025年12月26日(金)まで | 令和7年12月26日まで | 令和8年3月19日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 80.0% | 30.0% | 100.0% | 30.0% | 80.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
・伊賀産材ブランド化事業補助金交付申請内訳書(参考様式1-1号)
・伐採及び伐採後の造林の届出書の写し
・市内の原木市場や製材所等の計量買い取りが証明される書類(出荷伝票など)の写し
・その他市長が必要と認める書類
Q どのような経費が対象になりますか?
・伊賀市内の森林で伐採された原木であること
・市内の原木市場や製材所等へ出荷された原木であること
・国、県、市の他の搬出補助金を受けていない原木であること
・バイオマス用材でないこと