対象となる方
- 原子力発電施設等の周辺地域に事業所を新設または増設する事業者
- 事業所の新設・増設に伴い、電力会社との契約電力が増加する事業者
- 事業所の新設・増設に伴い、雇用保険被保険者である従業員が3人以上増加する事業者
申請手順
補助金額・補助率
本補助金は、支払った電気料金に基づいて交付額が算定される制度です。交付額は、増加した契約電力や新規雇用者数に応じて変動し、最大で電気料金の半額相当が補助されます。交付期間は最大8年間です。
計算について: 交付額の算定は複雑な計算式に基づきます。算定上の契約電力には上限(雇用効果3人以上20人未満で1,500kW、20人以上で2,500kW)が設けられています。詳細は公式サイトの「F補助金の交付額計算例」等をご参照ください。
対象者・申請要件
主な交付要件
- 対象地域への立地: 原子力発電施設が所在する市町村及び隣接市町村に事業所を新設または増設すること。対象地域は道府県ごとに定められています。
- 契約電力の増加: 事業所の新設または増設に伴い、電力会社との契約電力が増加すること。
- 新規雇用の創出: 新設または増設した事業所において、雇用保険被保険者である従業員が3人以上増加すること。増加した雇用人数が3人を下回った半期は不交付となります。
- 業種要件: 平成27年10月1日以降に立地した企業については、対象となる業種に制限があります。詳細は応募要領をご確認ください。
対象地域
本補助金の対象地域は、以下の道府県に所在する原子力発電施設等周辺地域です。具体的な市町村名については、必ず公式サイトに掲載されている各道府県の応募要領をご確認ください。
- 北海道、青森県、宮城県、福島県、茨城県、石川県、福井県、静岡県、京都府、島根県、愛媛県、佐賀県、鹿児島県
補助対象経費
本補助金は、特定の設備投資や経費を直接補助するものではなく、事業活動の結果として支払った電気料金に基づいて交付額が算定される制度です。そのため、一般的な補助金のような「補助対象経費」という区分はありません。
重要: 補助金の交付は、事業所の新設・増設が完了し、電気料金の支払いと雇用の増加という実績に基づいて行われます。事業計画段階での交付ではない点にご注意ください。
必要書類一覧
申請には、以下の審査依頼書類が必要です。様式は公式サイトから最新版をダウンロードしてご使用ください。提出前に「提出書類チェックリスト」で不備がないかご確認ください。
審査基準・採択のポイント
主な審査項目
本補助金の審査は、一般財団法人電源地域振興センターが行います。公募要領に定められた交付要件を満たしているかどうかが厳格に審査されます。特に以下の点が重要視されます。
- 要件の充足性: 対象地域への立地、契約電力の増加、3人以上の雇用増という全ての要件を満たしているか。
- 書類の正確性: 提出書類に不備や虚偽の記載がないか。特に電気料金や雇用者数の実績を示す証憑書類が重要です。
- 事業の継続性: 補助金交付期間中(最大8年間)、事業を継続し、雇用を維持できるか。
採択率を高めるポイント
- 応募要領の熟読: 自身の事業所が立地する道府県の応募要領を精読し、地域特有の要件や注意点を完全に理解する。
- 正確な書類作成: 記入要領に従い、様式を正確に記入する。特に、電力契約や雇用保険に関する情報は、証拠書類と完全に一致させる。
- 期限の厳守: 募集期間内に必着で書類を郵送する。料金不足にも注意が必要です。
- 事前相談の活用: 不明な点があれば、募集期間が始まる前に問い合わせ先に確認する。
採択率(令和○年度実績): 本補助金の採択率は公表されていません。ただし、交付要件を満たし、書類に不備がなければ採択される可能性が高いと考えられます。
よくある質問
Q1: 申請はいつすればよいですか?
A: 募集は年2回、上期(4月頃)と下期(10月頃)に行われます。対象となる電気料金の支払期間に応じて、該当する募集期間内に申請してください。令和7年度下期の募集は10月9日から開始されます。
Q2: 雇用者数が3人を下回った場合はどうなりますか?
A: その半期は交付要件を満たさないため、補助金は不交付となります。ただし、次の半期で再び3人以上の雇用増を達成すれば、交付対象に戻ります。
Q3: 申請窓口はどこですか?
A: 最初の「審査依頼書類」の提出先は、全国の申請をとりまとめている「一般財団法人電源地域振興センター」です。審査で採択された後、実際の補助金交付手続きは、事業所が立地する各道府県に対して行います。
Q4: 建設業や小売業でも対象になりますか?
A: 平成27年10月1日以降に立地した企業については、対象業種に制限が設けられています。製造業などが主な対象ですが、詳細は立地する道府県の応募要領で必ずご確認ください。
制度の概要・背景
原子力発電施設等周辺地域企業立地支援事業(通称:F補助金)は、国のエネルギー政策の一環として、原子力発電施設が立地する地域及びその周辺地域の産業振興と安定的な雇用機会の創出を図ることを目的としています。経済産業省資源エネルギー庁が所管し、一般財団法人電源地域振興センターが審査事務を行い、各道府県が交付主体となる制度です。
本制度は、地域に新たな産業を誘致し、地域経済の活性化を促進するため、企業の初期投資負担ではなく、事業運営に不可欠なエネルギーコスト(電気料金)を長期間にわたり支援するという特徴があります。これにより、企業が地域に根付き、持続的な成長を遂げることを後押しします。
まとめ・お問い合わせ先
本補助金は、対象地域で事業拡大や新規立地を検討している企業にとって、電気料金負担を大幅に軽減できる非常に有効な制度です。最大8年間という長期的な支援が受けられる点が大きな魅力です。申請には電気料金や雇用に関する実績書類の準備が必要となるため、ご検討の企業は早めに準備を進めることをお勧めします。