対象となる方
- 愛知県内に事業所を置き、燃料電池トラック・バスの導入を検討している旅客・貨物運送事業者
- 対象車両をリースする目的で導入する自動車リース事業者
- 愛知県内の中小企業、大企業、市町村等で、先進環境対応自動車の導入を計画している事業者
- 燃料電池商用車の運用に伴う水素燃料費の負担軽減を図りたい事業者
申請手順
愛知県では、水素社会の実装に向けた取り組みの一環として、「先進環境対応自動車導入促進費補助金」を拡充し、新たに「燃料電池商用車燃料費補助金」を新設しました。本記事では、これら2つの補助金制度について、企業の担当者様が申請を検討する上で必要な情報を網羅的に解説します。
1. 先進環境対応自動車導入促進費補助金(車両導入)
自動車からの温室効果ガス排出量削減と大気環境の改善を目的とし、燃料電池自動車(トラック・バス)の導入経費の一部を補助する制度です。
補助金額・補助上限額
受付期間
令和7年(2025年)7月8日(火曜日)から令和8年(2026年)3月16日(月曜日)正午まで
2. 燃料電池商用車燃料費補助金(燃料費)
燃料電池トラック・バスの普及と水素利用の拡大を目的とし、運用に伴う水素燃料の購入経費の一部を補助する、令和7年度から新設された制度です。
補助金額・補助上限額
計算方法: 補助額は「補助単価(238円/kg) × 充填した水素重量(kg)」で算出されます。ただし、車種ごとに定められた上限額を超えることはできません。
受付期間
対象者・申請要件
対象となる事業者
- 旅客・貨物運送事業者等
- 市町村等
- 上記の補助対象事業者へ貸し渡す目的で導入する自動車リース事業者(車両導入補助金のみ)
主な申請要件
- 補助対象となる燃料電池商用車の自動車検査証における「使用の本拠の位置」の住所が愛知県内にあること。
- 国や他の地方公共団体から同一の補助対象経費について補助を受けていないこと。
- 税金を滞納していないこと。
補助対象経費
重要: 車両導入補助金において、交付決定前に契約・発注した車両は補助対象外となる可能性があります。必ず公募要領を確認し、適切なタイミングで事業に着手してください。
必要書類一覧
申請には以下の書類が必要となる見込みです。正式な書類は必ず公式サイトで公開される公募要領をご確認ください。
審査基準・採択のポイント
主な審査項目
- 適格性: 申請者の資格や車両の要件が公募要領に合致しているか。
- 事業計画の妥当性: 車両の導入目的、使用計画、費用対効果が明確かつ現実的か。
- 環境貢献度: 導入による温室効果ガス排出削減効果や、水素利用拡大への寄与が見込まれるか。
- 事業継続性: 導入後の車両を安定的・継続的に運用できる財務基盤や体制があるか。
採択率を高めるポイント
- 申請書類に不備がないよう、公募要領を熟読し、チェックリストを活用する。
- 事業計画書において、導入による具体的な環境改善効果(CO2削減量など)を数値で示す。
- 申請受付期間の早い段階で申請を行う。予算上限に達した場合、期間内でも受付が終了する可能性があるため。
- 車両導入補助金と燃料費補助金をセットで活用する計画を立て、事業の継続性と経済合理性をアピールする。
よくある質問
Q1: リース車両も補助金の対象になりますか?
A: はい、「先進環境対応自動車導入促進費補助金」では、補助対象事業者へ車両を貸し渡す目的で導入する自動車リース事業者も対象となります。ただし、申請者はリース事業者となります。利用者はリース料金の割引等の形で還元を受けることが一般的です。詳細はリース会社にご確認ください。
Q2: 国の補助金(CEV補助金など)と併用できますか?
A: 原則として、同一の補助対象経費(車両購入費など)に対して、国と県の補助金を重複して受給することはできません。どちらの補助金を活用するか、補助額や要件を比較検討する必要があります。詳細は県の担当課へお問い合わせください。
Q3: 燃料費補助金の申請は、燃料を充填するたびに行うのですか?
A: いいえ。申請は年2回、定められた期間内に対象期間中の充填分をまとめて行います。例えば、令和7年4月1日から9月30日までの充填分は、10月1日から10月31日の間に申請します。充填時の領収書や記録などを保管しておく必要があります。
Q4: 中古の燃料電池商用車は対象ですか?
A: 一般的に、この種の補助金は新車導入を対象としています。中古車が対象となるかについては、公募要領で詳細を確認する必要がありますが、対象外である可能性が高いです。
制度の概要・背景
愛知県は、2050年のカーボンニュートラル実現に向け、水素エネルギーの社会実装を重要な柱の一つとして位置づけています。特に運輸部門はCO2排出量の削減が急務であり、走行時に水しか排出しない燃料電池自動車(FCV)の普及が不可欠です。
本補助金制度は、導入コストや燃料コストが課題となる燃料電池商用車の普及を後押しし、県内の運輸事業者の脱炭素化を支援することを目的としています。車両導入支援の拡充と、ランニングコストを支援する燃料費補助金の新設により、導入から運用までを一体的にサポートする体制が整備されました。
まとめ・お問い合わせ先
愛知県の「先進環境対応自動車導入促進費補助金」および「燃料電池商用車燃料費補助金」は、燃料電池商用車の導入と運用を強力に支援する制度です。車両導入と燃料費の両面から補助を受けられるため、運輸事業者にとって大きなメリットがあります。申請をご検討の事業者は、公募要領をご確認の上、期間内に手続きを進めることをお勧めします。