対象となる方
- 外国人材を雇用し、その日本語学習費用を負担する中小企業・個人事業主
- 事業所が所在する地方自治体の税金を滞納していない事業者
- 外国人技能実習生の監理団体や登録支援機関(自治体による)
申請手順
補助金額・補助率
外国人材の日本語学習を支援する補助金は、実施する地方自治体によって補助上限額や補助率が異なります。申請を検討する際は、必ず事業所が所在する自治体の最新の公募要領をご確認ください。
計算例(浜松市の制度を参考):
外国人材1名の日本語能力試験N3取得のため、日本語学校の授業料として事業者が80万円を負担した場合。
補助対象経費80万円 × 補助率1/2 = 40万円
この場合、補助上限額(例: 30万円)の範囲内で補助金が交付されます。
対象者・申請要件
本補助金の対象者は、外国人材の雇用主である事業者が基本となります。詳細な要件は自治体ごとに定められています。
対象となる事業者(主な要件)
- 補助金を実施する自治体内に事業所を有する法人または個人事業主
- 中小企業基本法に規定する中小企業者(大企業は対象外の場合が多い)
- 外国人材を雇用し、日本語学習に要する経費を負担する事業者
- 市町村税・都道府県税などの税金を滞納していないこと
- 外国人技能実習生の監理団体や登録支援機関(制度による)
対象とならない事業者(主な要件)
- 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に規定する暴力団又は暴力団員等と関係を有している事業者
- 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律に規定する営業を行う事業者
- 国や他の地方公共団体から、同一の経費について他の補助金等の交付を受けている事業者
補助対象経費
補助対象となる経費は、外国人材の日本語能力向上に直接関連する費用に限定されます。間接的な費用や汎用性の高い物品の購入費は対象外となることが一般的です。
重要: 多くの自治体では、補助金の交付決定前に契約・発注・支払いを行った経費は補助対象外となります。必ず交付決定通知書を受け取ってから事業を開始してください。
必要書類一覧
申請に必要な書類は自治体により異なりますが、一般的に以下の書類が求められます。詳細は必ず公募要領で確認してください。
審査基準・採択のポイント
主な審査項目
- 事業の必要性: なぜ日本語学習が必要なのか、現状の課題が明確に示されているか。
- 計画の具体性: 学習内容、時間、目標レベルなどが具体的で、実現可能な計画となっているか。
- 定着への効果: 日本語能力の向上が、外国人材の職場定着や地域社会への貢献にどう繋がるか。
- 経費の妥当性: 申請経費が事業内容に対して適正な金額であるか。
採択率を高めるポイント
- 課題を具体的に記述する: 「指示が伝わりにくい」「安全マニュアルの理解が不十分」など、職場での具体的な課題を挙げる。
- 目標を明確にする: 「日本語能力試験N3の取得」「朝礼での簡単なスピーチが可能になる」など、定量的・定性的な目標を設定する。
- 従業員のレベルに合わせた計画を立てる: 対象となる外国人材の現在の日本語レベルを把握し、レベルに合った研修計画であることを示す。
- 事業者の費用負担の意思を示す: 補助金頼みではなく、事業者としても人材育成に投資する姿勢を明確にする。
よくある質問
Q1: 交付決定前に支払った授業料は対象になりますか?
A: いいえ、原則として対象外です。補助事業は、自治体からの「交付決定通知」を受けた日以降に開始(契約・発注・支払)する必要があります。これを「事前着手の禁止」と呼び、多くの補助金で共通のルールです。
Q2: 対象となる外国人材の在留資格に制限はありますか?
A: 自治体によりますが、「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「技能実習」など、就労を目的とする在留資格が対象となることが一般的です。詳細は各自治体の公募要領でご確認ください。
Q3: 技能実習生の「入国後講習」として実施する日本語学習は対象ですか?
A: 法令で義務付けられている入国後講習は、補助対象外としている自治体が多いです。入国後講習とは別に、さらなる日本語能力向上のために実施する研修が対象となります。
Q4: オンラインの日本語講座も補助対象になりますか?
A: 対象となる場合が増えています。ただし、学習時間や内容が証明できることなどが条件となる場合があります。オンライン講座の利用を検討している場合は、事前に自治体の担当部署へ対象となるか確認することをお勧めします。
Q5: 申請すれば必ず採択されますか?
A: いいえ、必ず採択されるわけではありません。申請内容が要件を満たしているか、計画に妥当性があるかなどを審査されます。また、予算の上限に達した場合は、申請期間内でも受付が終了することがあります。
制度の概要・背景
本補助金制度は、多くの地方自治体が独自に設けている支援策です。国内の労働力人口が減少する中、外国人材は多くの産業にとって不可欠な存在となっています。しかし、現場では言語の壁によるコミュニケーション不足が、生産性の低下や労働災害、早期離職の一因となるケースが少なくありません。
こうした課題を解決し、外国人材が能力を最大限に発揮できる環境を整えるため、各自治体は雇用主である事業者が行う日本語学習支援の取り組みを後押ししています。本制度の活用は、外国人材の定着促進と企業の持続的な成長に繋がる重要な施策と言えます。
まとめ・お問い合わせ先
外国人材の日本語学習支援補助金は、言語の壁を解消し、従業員の定着と活躍を促進するための有効な制度です。多くの自治体で同様の制度が設けられているため、まずは貴社の事業所が所在する自治体のウェブサイトをご確認ください。
お問い合わせ先
実施機関: 貴社の事業所が所在する都道府県・市区町村
担当部署: 国際政策課、多文化共生推進課、労働政策課、産業振興課など(自治体により名称が異なります)
確認方法: 自治体のウェブサイトで「外国人 日本語 補助金」などのキーワードで検索するか、代表電話にお問い合わせください。