宮城県亘理町では、脱炭素社会の実現と災害に強いまちづくりを推進するため、住宅用太陽光発電設備や蓄電池などの省エネ機器を導入する個人の方に対して補助金を交付します。本制度は「令和7年度亘理町脱炭素まちづくり推進設備等導入促進事業補助金」として実施され、最大で14万円(複数設備導入時)の支援を受けることが可能です。特徴として、機器設置後の「事後申請」方式を採用しており、応募者多数の場合は抽選となる点が挙げられます。本記事では、申請条件や対象機器の細かい要件、申請手続きの流れについて、専門的な視点から徹底解説します。
この記事でわかること
- 令和7年度の最新補助金額と対象機器の詳細スペック
- 太陽光発電における「蓄電池併設」などの必須要件
- 設置後の事後申請におけるスケジュール管理と注意点
- 宮城県の補助金との併用可能性とメリット
この補助金の概要・ポイント
亘理町のこの補助金制度は、自然エネルギーの活用と省エネルギー機器の普及を目的としています。対象となるのは、町内に自ら居住する住宅(新築・既築問わず)に、指定された脱炭素設備を導入した個人です。特に重要なのは、申請期間が年末から年始にかけての短期間に設定されている点と、予算を超過した場合は「抽選」になるという点です。先着順ではないため、期間内に確実に書類を提出することが求められます。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大14万円(全対象機器を導入した場合の理論値)
- 申請方式: 機器設置後の事後申請(設置期間:令和7年1月1日~12月31日)
- 選定方法: 応募者多数の場合は抽選(先着順ではありません)
- 申請期間: 令和7年12月1日(月)~令和8年1月19日(月) ※郵送必着
この制度は「事後申請」であるため、機器の導入契約や工事を行う段階では、補助金が確実に受け取れるかは確定していません。しかし、要件を満たして申請すれば抽選に参加できるため、対象機器を導入予定の方は必ずチェックすべき制度です。また、太陽光発電設備については「定置用蓄電池との同時設置」が必須要件となっている点に十分注意が必要です。
対象者・申請要件の詳細
対象となる個人
補助金の交付を受けるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。法人や管理組合などは対象外となり、あくまで「亘理町に住む個人」が対象です。
対象機器の技術要件
対象となる機器はすべて「未使用品」に限られます。中古品やリース品は対象外です。各機器には細かい技術要件が設定されています。
【住宅用太陽光発電設備】
- 定置用蓄電池と同時に設置されたものであること(必須)。
- 電気事業者の低圧配電線と逆潮流有りで連系し、余剰配線としていること。
- 公称最大出力が10kW未満であること。
- 新たに設置または増設するもの。
【定置用蓄電池】
- 常時、太陽光発電システムと接続し、宅内のコンセントを通じて電力供給を行うシステムであること。
- 1か所に固定して使用している設備であること。
【家庭用高効率給湯器】
- 自立型: 停電時に給湯可能で、バックアップバッテリー内蔵電源ユニットと対応給湯器で構成されているもの。
- ハイブリッド型: 電気とLPガス等のハイブリッド型であるもの。※エコキュート単体は対象外。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は機器ごとに単価と上限額が設定されています。複数の機器を導入する場合、それぞれの補助金を合算して申請することが可能です(ただし、各機器につき1回限り)。
機器ごとの補助金額詳細
金額計算の注意点
- 計算額に千円未満の端数が生じた場合は切り捨てとなります。
- 太陽光発電は4kW以上設置しても上限は2万円です。
- 蓄電池は5kWh以上設置しても上限は5万円です。
申請から採択までの流れ
本補助金は「機器設置後」に申請を行う事後申請方式です。令和7年1月1日から12月31日までの間に設置工事を完了させ、その後に申請書類を提出します。
1
機器の購入・設置工事
令和7年1月1日~12月31日の間に、対象機器の設置工事を完了させ、支払いを済ませます。この期間内に電力受給契約(太陽光の場合)なども完了している必要があります。
2
申請書類の準備
領収書、設置写真、完納証明書などを準備します。特に写真は「設置状況」がわかるものが必要ですので、工事完了時に忘れずに撮影しておきましょう。
3
補助金申請書の提出
令和7年12月1日(月)~令和8年1月19日(月)の期間内に、亘理町役場町民生活課へ提出します。郵送の場合は1月19日必着です。
4
審査・抽選
提出書類の審査が行われます。応募者多数の場合は抽選により交付対象者が決定されます。
5
交付決定・振込
交付決定通知が届いた後、指定の口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば誰でも申請できますが、書類不備による不採択や、抽選漏れのリスクがあります。確実に補助金を受け取るためのポイントを解説します。
審査で確実に通るための準備
- 写真撮影を徹底する
設置後の写真は必須です。特に「機器の型番がわかる銘板の写真」と「設置状況の全景写真」の両方が必要になるケースが一般的です。足場が外れる前に施工業者に撮影を依頼しておきましょう。 - 領収書の但し書きに注意
領収書には「補助対象機器名」が記載されている必要があります。「工事一式」など曖昧な表記だと受け付けられない可能性があります。 - 完納証明書の取得タイミング
「申請日において直近3か月以内に取得したもの」が必要です。早すぎて期限切れにならないよう、申請直前に取得しましょう。 - 郵送の場合は必着期限を厳守
1月19日(月)は「必着」です。消印有効ではないため、余裕を持って投函するか、窓口へ持参することをお勧めします。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 太陽光のみ設置してしまった → 対策: 亘理町の補助金は「蓄電池との同時設置」が必須です。太陽光単体では補助対象外となるため、計画段階で蓄電池の導入も検討してください。
- [失敗例2] エコキュート単体での申請 → 対策: 一般的なヒートポンプ給湯器(エコキュート)単体は対象外です。ハイブリッド型か、バックアップ電源付きの自立型である必要があります。
- [失敗例3] 申請期間を過ぎてしまった → 対策: 1日でも過ぎると一切受け付けられません。年末年始を挟むため、役場が開いていない期間も考慮して準備を進めてください。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
新築住宅
合計 70,000円
新築時に太陽光発電(4kW)と蓄電池(5kWh)をセットで導入。災害時の非常用電源確保と光熱費削減を実現。
既築リフォーム
合計 50,000円
ガス給湯器の交換タイミングで家庭用燃料電池(エネファーム)を導入。発電機能により電気代を削減。
フルスペック導入
合計 140,000円
太陽光、蓄電池、エネファーム、ハイブリッド給湯器をすべて導入し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化を推進。
よくある質問(FAQ)
Q
宮城県の補助金と併用できますか?
はい、併用可能です。宮城県では「スマートエネルギー住宅普及促進事業補助金」を実施しており、太陽光発電(3万円)や蓄電池(4万円)などの補助があります。亘理町の補助金と組み合わせることで、導入コストをさらに抑えることができます。ただし、県の補助金は申請時期や要件が異なるため、別途確認が必要です。
Q
抽選に外れた場合、補助金はもらえませんか?
はい、残念ながら予算を超過して抽選となり、外れてしまった場合は補助金を受け取ることができません。本制度は事後申請のため、補助金を前提とした資金計画を立てる際は、このリスクを考慮しておく必要があります。
Q
申請は誰が行う必要がありますか?
原則として設置者本人が申請を行いますが、施工業者などが代行して申請書類を提出することも可能です。その場合は「委任状」の提出が必要になります。手続きに不安がある場合は、施工業者に相談してみることをお勧めします。
Q
太陽光発電を後から増設する場合も対象ですか?
はい、新たに設置する場合だけでなく、増設する場合も対象となります。ただし、増設の場合も「定置用蓄電池と同時に設置されたものであること」という要件を満たす必要があります。
Q
申請書類はどこで入手できますか?
亘理町の公式ホームページからダウンロード可能です。また、役場1階の町民生活課窓口でも配布しています。申請期間が近づくと最新の様式が公開されますので、必ず令和7年度版を使用してください。
まとめ
亘理町の脱炭素まちづくり補助金は、太陽光発電や蓄電池の導入を検討している方にとって非常に魅力的な制度です。特に太陽光と蓄電池をセットで導入する場合、最大7万円の補助が受けられ、さらに宮城県の補助金とも併用可能です。ただし、申請期間が短く、応募者多数の場合は抽選となる点には注意が必要です。
申請期間は令和7年12月1日から令和8年1月19日までです。この期間を逃すと申請できませんので、機器の設置が完了したら速やかに書類の準備を進めましょう。不明な点は早めに町民生活課ゼロカーボン推進班へ問い合わせることをお勧めします。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。