埼玉県上尾市では、若者の定住促進と経済的負担の軽減を目的として、奨学金を返還している市民を対象に「奨学金利子支援補助金」を交付します。令和7年度(2025年度)に新設された本制度は、前年度に返還した奨学金の利子相当額を最大3万円まで補助するものです。申請期間は2025年10月1日から開始され、郵送の場合は12月31日まで受け付けています。本記事では、申請資格の詳細、必要書類の取得方法、特に注意が必要な日本学生支援機構(JASSO)からの書類手配について徹底解説します。
この記事でわかること
- 上尾市奨学金利子支援補助金の対象者と支給条件
- 日本学生支援機構(JASSO)からの必要書類取得手順
- 申請期限(窓口と郵送の違い)と手続きの流れ
- 上尾市が実施するその他の事業者・市民向け支援制度
この補助金の概要・ポイント
「令和7年度上尾市奨学金利子支援補助金」は、上尾市教育委員会が管轄する新しい支援制度です。上尾市教育行政重点施策において、若者の定住促進と経済的負担の軽減を図るために新設されました。対象となるのは奨学金の「元金」ではなく「利子」部分であり、申請年度の前年度(令和6年4月1日から令和7年3月31日)に支払った利子額が補助対象となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 上限3万円(支払った利子額が対象)
- 対象期間: 申請年度の前年度(4月1日~3月31日)の返還分
- 対象者: 上尾市に住民票があり、奨学金を返還中の修了者
- 申請期限: 郵送は2025年12月31日(当日消印有効)、窓口は12月26日まで
この制度は、単に経済的な支援を行うだけでなく、上尾市に住み続ける若者を応援するという強いメッセージが込められています。特に、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金(有利子)を利用していた方にとっては、実質的な負担軽減につながる重要な制度です。
対象者・申請要件の詳細
対象となる市民の条件
本補助金を受けるためには、以下の4つの条件をすべて満たしている必要があります。一つでも該当しない場合は対象外となりますので、申請前に必ず確認してください。
特に注意が必要なのは「修了していること」という点です。中退された場合、奨学金の返還自体は発生しますが、本補助金の対象外となる可能性があります。詳細は教育総務課へお問い合わせください。
補助金額の詳細
補助金額は、申請年度の前年度(令和6年4月1日~令和7年3月31日)に実際に返還した奨学金のうち、「利子」に相当する金額です。元金部分は補助対象になりません。
例えば、前年度に返還した総額が15万円で、そのうち利子が1万円だった場合、補助額は1万円となります。利子が4万円だった場合は、上限の3万円が支給されます。第一種奨学金(無利子)のみを返還している方は、利子が発生しないため本制度の対象外となります。
補助対象経費の詳細
対象となる奨学金
一般的に、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金などの「有利子奨学金」が主な対象となります。その他の貸与機関の奨学金については、利子が発生するものであれば対象となる可能性がありますが、個別の確認が必要です。
書類取得に関する重要事項
- 日本学生支援機構(JASSO)から借り入れている場合、「入金一覧表」の取得が必要です。
- この書類はスカラネット・パーソナル(Web)からはダウンロードできず、電話での郵送依頼が必要です。
- 発行には時間を要するため、申請期限直前ではなく、余裕を持って手配してください。
申請から交付までの流れ
申請は窓口または郵送で行います。特にJASSOの書類手配がプロセスの鍵となります。
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必要書類の準備・手配
まず、奨学金貸与機関から「返還額(元金・利子の内訳)」がわかる書類を取り寄せます。日本学生支援機構の場合は、奨学金相談センター(0570-666-301)へ電話し、「郵送による入金一覧表の発行」を依頼します。オペレーターに「前年度の4月1日から3月31日までの期間」が必要であることを伝えてください。
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申請書の作成
上尾市のウェブサイトまたは窓口(市役所7階 教育総務課)で「支給申請書(兼請求書)」を入手し、必要事項を記入します。振込先口座の情報なども間違いのないように記載してください。
3
申請書類の提出
揃えた書類を提出します。
郵送の場合:2025年12月31日(水)当日消印有効
窓口の場合:2025年12月26日(金)17:00まで
宛先:〒362-8501 上尾市本町3-1-1 上尾市教育委員会 教育総務部 教育総務課 庶務担当 宛
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審査・交付決定
提出された書類に基づき、市税の滞納状況などの審査が行われます。審査を通過すると、交付決定通知書が送付されます。
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補助金の振込
指定した金融機関の口座に補助金が振り込まれます。通帳等で入金を確認してください。
申請を成功させるためのポイント
この補助金はコンペ形式(競争)ではなく、要件を満たしていれば支給される性質のものです。しかし、書類不備による差し戻しや、期限切れによる申請不可を防ぐために以下の点に注意してください。
審査をスムーズに進めるコツ
- JASSOへの電話連絡は早めに
「入金一覧表」の発行には1〜2週間程度かかる場合があります。12月に入ってからでは間に合わないリスクがあるため、10月・11月中に手配しましょう。 - 対象期間の確認
証明書を取得する際は、必ず「前年度の4月1日から3月31日」が含まれているか確認してください。期間がずれていると再提出になります。 - 税金の納付状況
市税や国民健康保険税に未納があると対象外になります。不安な場合は事前に納税課等で確認・納付を済ませてください。 - 郵送記録を残す
郵送申請の場合は、特定記録郵便や簡易書留など、追跡可能な方法で送ることを推奨します。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] スカラネットの画面コピーを提出 → 対策: Web画面のコピーは不可です。必ず機構発行の「入金一覧表」原本または写しを用意してください。
- [失敗例2] 窓口の締切勘違い → 対策: 郵送は12/31までですが、窓口は12/26で終了します。年末は市役所が閉庁するため注意が必要です。
- [失敗例3] 住民票の異動忘れ → 対策: 実際に上尾市に住んでいても、住民票を移していない場合は対象外です。
必要書類チェックリスト
上尾市のその他の支援制度(参考)
上尾市では、奨学金返還支援以外にも、若者や事業者、市民生活を支える多様な補助金・支援制度を実施しています。ご自身の状況に合わせて活用をご検討ください。
起業・創業
創業応援補助金
市内で新たに創業する方、第二創業を行う方を対象に、経費の一部を補助します。若者のチャレンジを支援する制度です。
ビジネス支援
DX促進補助金
デジタル技術を導入し、業務効率化や生産性向上に取り組む中小企業者を支援。最大25万円の補助があります。
環境・省エネ
再エネ・省エネ対策推進奨励金
自主的に再エネ・省エネ活動に取り組む市民や事業者に奨励金を交付。家庭用生ごみ処理容器等の購入補助もあります。
よくある質問(FAQ)
Q
第一種奨学金(無利子)のみを返還していますが、対象になりますか?
いいえ、対象になりません。本補助金は「利子」の負担軽減を目的としているため、利子が発生しない第一種奨学金のみの場合は補助額が0円となり、申請できません。
Q
申請期間中に上尾市外へ転出する予定ですが、申請できますか?
申請日時点で上尾市の住民基本台帳に記録されている必要があります。申請後に転出した場合の取り扱いについては、個別の事情による可能性があるため、教育総務課へ直接お問い合わせください。
Q
JASSOの「入金一覧表」はスカラネット・パーソナルから印刷できますか?
いいえ、スカラネット・パーソナルからダウンロードできる画面コピー等は使用できません。必ず奨学金相談センター(0570-666-301)へ電話し、郵送で「入金一覧表」を取り寄せる必要があります。
Q
繰り上げ返済をした場合の利子も対象になりますか?
はい、対象期間内(前年度4月1日~3月31日)に支払った利子であれば、繰り上げ返済分に含まれる利子も対象となります。ただし、上限は一律3万円です。
Q
代理人による申請は可能ですか?
原則として本人による申請が必要です。やむを得ない事情がある場合は、事前に教育総務課へご相談ください。
まとめ
令和7年度上尾市奨学金利子支援補助金は、奨学金を返還する若者を応援する貴重な制度です。最大3万円の補助を受けるためには、12月31日(窓口は26日)までの申請が必須です。特にJASSOからの書類取り寄せには時間がかかるため、早めの行動が採択への近道です。
上尾市にお住まいで対象となる方は、権利を無駄にしないよう、今すぐ書類の準備を始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
ご不明な点は上尾市教育委員会 教育総務課までお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。