静岡県浜松市への移住を検討されている方に朗報です。浜松市では、東京圏からの移住者を対象とした「移住・就業支援金」と、市外からの移住者全般を対象とした「住宅取得費等助成事業費補助金」の2つの大型支援制度を用意しています。特に子育て世帯には手厚く、移住・就業支援金では18歳未満の子供1人につき100万円が加算されるなど、全国でもトップクラスの支援規模を誇ります。本記事では、2025年度(令和7年度)の最新情報を基に、これら補助金の申請要件や併用の可能性、採択されるためのポイントを専門家視点で徹底解説します。
この記事でわかること
- 最大100万円+子供加算「移住・就業支援金」の受給条件
- 最大100万円「住宅取得費等助成」との違いと活用法
- 東京圏在住者・通勤者が満たすべき詳細な要件
- 申請から交付までの具体的なステップと必要書類
浜松市の2大移住支援制度の概要
浜松市の移住支援は、主に以下の2つの制度が柱となっています。ご自身の状況に合わせて、片方または両方の活用を検討してください。
1. 浜松市はじめようハマライフ助成事業費補助金(移住・就業支援金)
東京圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)から浜松市へ移住し、就業や起業、テレワークを行う方を対象とした支援金です。使途が限定されない「現金給付」の性質を持ちます。
2. 浜松市ハマライフ住宅取得費等助成事業費補助金(住宅補助金)
市外(東京圏に限らず)から移住し、浜松市内で住宅を取得・賃借・改修する方を対象とした補助金です。かかった経費の一部が補助されます。
この補助金の重要ポイント(2025年度)
- 移住・就業支援金: 世帯最大100万円+子供1人につき100万円加算
- 住宅補助金: 住宅取得・改修・賃借・引越費用に対し最大100万円(補助率1/2)
- 申請期限: 令和8年1月16日(移住・就業支援金) / 令和8年2月27日(住宅補助金)
- 注意: 予算上限に達し次第、早期終了の可能性があります。
【移住・就業支援金】対象者・申請要件の詳細
ここでは、要件が厳格な「移住・就業支援金」の対象者について詳しく解説します。以下の「移住元」と「移住先・就業」の要件をすべて満たす必要があります。
移住元に関する要件(東京圏在住・通勤)
移住直前の10年間のうち通算5年以上、かつ直近1年以上、以下のいずれかに該当している必要があります。
就業・起業に関する要件
浜松市への移住後、以下のいずれかの状態で就業または起業する必要があります。
- 一般就業: 静岡県のマッチングサイト「しずおか就職net」等の移住支援金対象求人に応募して就職する。
- 専門人材: プロフェッショナル人材事業等を利用して就職する。
- テレワーク: 移住元の業務を浜松市で継続して行う(自己の意思による移住に限る)。
- 関係人口: 移住前に浜松市の移住相談を3回以上行い、現地案内を受けて市内法人に就職、またはWelcome集落制度を利用して移住する。
- 起業: 静岡県の「地域創生起業支援金」の交付決定を受ける。
補助金額の詳細(移住・就業支援金)
移住・就業支援金の最大の特徴は、18歳未満の子供を帯同する場合の加算額の大きさです。令和6年度以降、子供1人につき100万円が加算される非常に手厚い制度となっています。
2人以上の世帯
100万円
+子供1人につき100万円
【受給額シミュレーション】
夫婦+子供2人(18歳未満)で移住した場合:
世帯分 100万円 + 子供加算 200万円(100万円×2名) = 合計 300万円
【住宅補助金】対象経費と補助額
もう一つの柱である「浜松市ハマライフ住宅取得費等助成事業費補助金」は、移住に伴う住まいのコストを支援します。こちらは東京圏以外からの移住者も対象となります。
補助内容
- 補助率: 対象経費の1/2以内
- 上限額: 100万円
対象となる経費一覧
住宅補助金の注意事項
- 申請日時点で直近2年間に要した費用が対象です。
- 勤務先からの手当(住宅手当、引越手当等)がある場合は、その分を控除する必要があります。
- 「新築・取得」と「増築・改修」の併用はできません。
申請から採択までの流れ
補助金の種類によってタイミングが異なりますが、基本的には「移住後」の申請となります。ただし、予算管理の観点から事前の相談が強く推奨されています。
1
事前相談(必須級)
浜松市市民協働・地域政策課(移住グループ)へ連絡し、要件に合致するか確認します。特に「関係人口」枠などは移住前の相談履歴が必要です。
2
移住・就業・住宅確保
実際に浜松市へ住民票を移し、就業を開始、または住宅の契約・引き渡しを完了させます。
3
申請書類の準備・提出
申請書、住民票、就業証明書、領収書(住宅補助の場合)などを揃え、窓口へ持参します。持参時は事前予約が必要です。
4
審査・交付決定
市による審査が行われ、問題なければ交付決定通知書が届きます。
5
補助金の請求・振込
交付決定後、請求書を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
移住支援金は要件さえ満たせば支給される可能性が高いですが、要件が複雑でミスが起きやすい制度でもあります。確実に受給するためのポイントをまとめました。
審査で確実に通るための準備
- 移住元の在住履歴の証明
住民票の除票や戸籍の附票で「通算5年以上」かつ「直近1年以上」を証明する必要があります。頻繁に引っ越している方は書類集めに時間がかかるため、早めに着手しましょう。 - 就業証明書の早期依頼
就職先企業に記入・押印してもらう書類です。人事担当者が制度を理解していない場合もあるため、余裕を持って依頼することが重要です。 - 申請期限の厳守
移住後1年以内、かつ年度内の締切(令和8年1月16日等)があります。予算上限による早期終了リスクもあるため、移住したら速やかに申請準備を始めましょう。 - 納税証明書の確認
移住元および浜松市での税金滞納がないことが条件です。未納がある場合は申請前に完納してください。
よくある失敗・注意点
- 転出・退職による返還 → 対策: 申請後5年間は浜松市に居住し、就業を継続する意思が必要です。3年未満の転出は全額返還、3〜5年は半額返還となります。
- 対象外求人への就職 → 対策: 一般就業枠の場合、必ず「移住支援金対象」としてマッチングサイトに掲載されている求人に応募する必要があります。
- 3親等以内の親族企業への就職 → 対策: 親族が経営する会社への就職は対象外となるため注意が必要です。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
子育て世帯(東京→浜松)
合計 300万円
夫婦と子供2人で移住。移住支援金(世帯100万+子供加算200万)を受給。さらに住宅購入で住宅補助金(100万)も併用し、初期費用を大幅に削減。
テレワーク単身移住
合計 60万円
東京の仕事を続けながら浜松へ単身移住。移住支援金60万円を受給し、引越し費用や新生活の家具家電購入費に充当。
市外からのUターン(住宅)
合計 100万円
東京圏以外からの移住のため移住支援金は対象外だが、実家のリフォーム費用として住宅補助金100万円を活用。
よくある質問(FAQ)
Q
移住・就業支援金と住宅補助金は併用できますか?
はい、それぞれの要件を満たしていれば併用可能です。ただし、住宅補助金の対象経費から、他の補助金で補填される分を除外する必要がある場合があります。詳細は必ず事前相談で確認してください。
Q
申請期限はいつまでですか?
2025年度(令和7年度)の申請期限は、移住・就業支援金が「令和8年1月16日」、住宅補助金が「令和8年2月27日」です。ただし、予算がなくなり次第終了となるため、早めの申請をお勧めします。
Q
申請は郵送でも可能ですか?
いいえ、原則として窓口への持参が必要です。FAXやメール、郵送での提出はできません。持参する際は事前に電話予約が必要です。
Q
移住後に浜松市内で転居した場合はどうなりますか?
浜松市内での転居であれば問題ありませんが、申請から5年以内に浜松市外へ転出した場合は、補助金の全額または半額を返還する必要があります。
Q
フリーランスや個人事業主も対象ですか?
テレワーク枠(自己の意思による移住)や、静岡県の起業支援金の交付決定を受けた起業枠であれば対象となります。単に個人事業主として移住するだけでは対象外となる場合があるため、詳細な要件確認が必要です。
まとめ
浜松市の「はじめようハマライフ助成事業費補助金(移住・就業支援金)」は、東京圏からの移住者にとって最大級の支援制度です。特に子育て世帯は子供1人につき100万円加算という破格の待遇を受けられます。さらに「住宅取得費等助成」と組み合わせることで、移住初期費用を大幅に抑えることが可能です。
ただし、申請には「移住元での在住歴証明」や「就業証明」など複雑な書類が必要となり、申請期限も厳格です。移住を検討し始めた段階で、まずは浜松市の移住相談窓口へ連絡し、ご自身が対象になるか確認することから始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
予算上限による早期終了に注意!まずは窓口へ事前相談を。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年度情報)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。