茨城県つくば市では、在宅で生活されている高齢者の方々を支援するため、「在宅高齢者福祉助成券事業」を実施しています。この制度は、紙おむつ代、タクシー運賃、理美容代、マッサージ施術費など、日常生活に必要な費用の一部を助成するものです。最大で年間24,000円分の助成券が交付される事業もあり、高齢者の在宅生活を経済的にサポートする重要な施策となっています。本記事では、対象となる6つの事業の詳細、申請条件、手続きの流れについて、最新情報を交えて徹底解説します。
この記事でわかること
- つくば市の高齢者向け6つの助成事業の内容と金額
- 各事業の対象者要件(年齢・要介護度・世帯状況)
- 申請書の書き方と提出から交付までの流れ
- 併せて知っておきたい「つくばシニア割」や実態調査情報
この補助金の概要・ポイント
つくば市の「在宅高齢者福祉助成券事業」は、単一の補助金ではなく、高齢者のニーズに合わせた6つの支援事業の総称です。申請者は自身の状況(年齢、要介護度、世帯構成など)に合わせて、対象となる事業を申請することができます。助成は主に「助成券(チケット)」の交付という形で行われ、市内の指定取扱事業所で利用可能です。
この補助金の重要ポイント
- 対象事業: 紙おむつ、理美容、すけっとくん(軽作業)、マッサージ、布団丸洗い、タクシーの6種類
- 最大助成額: 紙おむつ購入費助成の場合、年間最大24,000円分(1,000円券×24枚)
- 対象者: つくば市在住の在宅高齢者(入院・施設入所者は対象外)
- 申請期限: 随時受付(ただし、すけっとくん・布団丸洗いは令和8年2月末締切など事業により異なる場合あり)
特に「在宅要介護高齢者等紙おむつ購入費助成事業」や「高齢者タクシー運賃助成事業」は利用者が多く、生活費の負担軽減に直結するため、要件に該当する方は必ず申請しておきたい制度です。
対象者・申請要件の詳細
本事業の対象となるのは、原則としてつくば市内に居住し、在宅で生活している高齢者です。入院中の方や施設に入所されている方は対象外となります。また、事業ごとに年齢や要介護度などの詳細な要件が設定されています。
各事業の対象者要件一覧
注意点:「紙おむつ購入費助成」については、要介護1〜3の方は「本人市民税非課税かつ排尿・排便において介助が必要」、要介護4・5の方は「本人市民税非課税かつ日常生活で紙おむつを必要とする」という条件があります。要支援の方は対象外となります。
補助金額・給付内容の詳細
各事業の給付額は以下の通りです。これらは「助成券」として交付され、取扱事業所での支払いに利用できます。申請時期により給付枚数が異なる場合があります(年度途中からの申請は月割り等で減る可能性があります)。
紙おむつ助成(最大)
24,000円分
1,000円券×24枚
タクシー助成(最大)
12,000円分
500円券×24枚
その他の事業の給付額
- ねたきり高齢者理美容料助成事業: 8,000円分(4,000円券×2枚)
- 高齢者日常生活支援事業(すけっとくん): 6,000円分(500円券×12枚)
※一世帯につき12枚交付 - あん摩・マッサージ・指圧・はり及びきゅう施術費助成事業: 8,000円分(1,000円券×8枚)
※一度の施術につき1枚利用可能 - 在宅高齢者布団丸洗い乾燥事業: 年2回(無料)
※替えの布団がない場合は無料貸出あり
補助対象経費と利用方法
助成券は、つくば市に登録された「取扱事業所」でのみ利用可能です。現金との引き換えや、お釣りをもらうことはできません。
利用に関する注意事項
- 重複利用の制限: 障害福祉課の紙おむつ助成やタクシー助成を既に利用している場合、高齢者福祉助成券は対象外となる場合があります。
- 医療保険との併用: マッサージ助成において、医療費の支給を受けて施術を受ける場合は助成券を利用できません。
- 自家用車: タクシー助成は、自分で車を運転している方は対象外です。
申請から交付までの流れ
申請は窓口、郵送、またはインターネットで行うことができます。申請書は高齢福祉課や各窓口センターで入手可能です。
1
申請書の準備
「在宅高齢者福祉助成券申請書」を入手します。市のホームページからダウンロードするか、高齢福祉課・各窓口センターで受け取ります。
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必要事項の記入・提出
申請書に記入し、高齢福祉課または各窓口センターへ提出します。郵送(〒305-8555 つくば市研究学園一丁目1番地1 つくば市役所高齢福祉課在宅福祉係)やインターネット申請も可能です。
3
審査・決定
市が申請内容に基づき、課税状況や要介護度などを確認し、審査を行います。4月1日〜5月31日の申請は前年度、6月以降は当該年度の課税状況で審査されます。
4
助成券の交付・利用開始
審査に通ると助成券が交付されます。取扱事業所一覧も同封されるため、近くの事業所を確認して利用を開始してください。
併せて確認したい関連情報
高齢者実態調査へのご協力
つくば市では、70歳以上のひとり暮らしや高齢者のみの世帯を対象に「高齢者実態調査」を実施しています。これは緊急時の対応や福祉サービスの提供に活用される重要な調査です。民生委員による訪問や郵送で行われますので、調査票が届いた際は回答にご協力ください。これにより、見守りが必要な方への支援がスムーズになります。
その他の高齢者向け補助金・割引
つくばシニア割(文化芸術鑑賞助成事業)
70歳以上の方が、ノバホールやつくばカピオで開催される指定公演のチケットを購入する際、1枚あたり1,000円が助成されます。令和7年度からは「つくばシニア割パスカード」の申請が必要となります。
高齢者憩いの広場運営補助事業
高齢者の通いの場(サロン等)を運営する団体向けの補助金です。地域での交流活動を行っている団体は、活動費の補助を受けられる可能性があります。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
ケース1: 要介護4の独居高齢者
複数事業の併用
紙おむつ助成(2.4万円)に加え、通院のためのタクシー助成(1.2万円)、さらに訪問理美容(8千円)を組み合わせることで、在宅生活の質を維持しながら経済的負担を大幅に軽減できます。
ケース2: 75歳以上の高齢者世帯
すけっとくん活用
自分たちでは難しい庭の草取りや部屋の掃除を「すけっとくん」事業で依頼。年12枚の助成券を活用し、シルバー人材センター等に作業をお願いすることで、住環境を清潔に保つことができます。
ケース3: アクティブな70代
健康維持と文化活動
マッサージ助成券で体のメンテナンスを行いつつ、「つくばシニア割」を使ってコンサート鑑賞へ。心身ともに健康的な生活を送るための支援として活用されています。
よくある質問(FAQ)
Q
年度の途中で申請した場合、助成券の枚数はどうなりますか?
申請時期により給付枚数が異なります。例えば紙おむつ助成の場合、年度当初からの申請であれば24枚ですが、途中からの場合は月数に応じた枚数になることが一般的です。早めの申請をおすすめします。
Q
入院や施設入所をした場合、助成券は使えますか?
本事業は「在宅」の高齢者を対象としているため、入院中や施設入所中は原則として対象外となります。在宅に戻られた際は再度利用可能です。
Q
家族が代理で申請することはできますか?
可能です。ご家族やケアマネジャー等が代理で申請書を提出することができます。その際、対象者の状況(介護度や課税状況など)を確認できる情報を準備しておくとスムーズです。
Q
課税世帯ですが、利用できる事業はありますか?
紙おむつ助成などは非課税世帯が条件ですが、マッサージ助成(70歳以上)や、すけっとくん(75歳以上独居等)などは、課税状況に関わらず年齢や世帯状況の要件を満たせば利用できる場合があります。詳細は各事業の要件をご確認ください。
Q
インターネットでの申請は可能ですか?
はい、可能です。つくば市の電子申請システムを利用して申請することができます。また、申請書のダウンロードも可能です。
まとめ
つくば市の在宅高齢者福祉助成券事業は、紙おむつ、タクシー、理美容など多岐にわたる支援を用意しています。特に要介護認定を受けている方や独り暮らしの高齢者にとっては、生活の質を維持するための大きな助けとなります。申請は随時受け付けていますが、年度替わりの時期などは課税証明の年度に注意が必要です。
ご自身やご家族が対象になるか不明な場合は、担当のケアマネジャーや高齢福祉課に相談してみましょう。また、高齢者実態調査への回答も忘れずに行い、地域の見守り体制づくりに協力しましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書の書き方や対象要件の確認など、不明点は高齢福祉課までお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。