【2025年】富山県荷主企業奨励金|最大200万円・荷主企業・締切12月26日
補助金詳細
Details伏木富山港でコンテナ貨物を扱う荷主企業、商社、物流業者等(新規利用、シフト貨物、継続利用での増量など)
奨励企業指定申請書、伏木富山港利用実績の内訳が分かる書類、応募要件を満たすことを証明する書類(船荷証券等)
伏木富山港を利用するコンテナ貨物量(TEU)に応じて交付
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview富山県では、国際拠点港湾である伏木富山港の利用促進と物流拠点化を図るため、同港でコンテナ貨物を扱う荷主企業等に対して「荷主企業奨励金」を交付しています。新規利用や他港からのシフト、貨物量の増加に応じて最大200万円が支給される制度です。物流コストの削減やBCP対策としての日本海側ルート確保を検討中の企業にとって、非常に有益な支援策となっています。
この記事でわかること
- 伏木富山港を利用することで得られる奨励金の計算方法
- 対象となる荷主企業・物流事業者の詳細条件
- 申請から交付までの具体的なスケジュールと手続き
- 物流効率化に向けた関連セミナーや併用可能な助成制度
この補助金の概要・ポイント
本制度は、伏木富山港におけるコンテナ貨物の取扱量を増加させることを目的としています。特に、新規に利用を開始する場合や、他の港から利用を切り替える(シフトする)場合に手厚い支援が用意されています。また、長期間利用している企業であっても、取扱量が増加すれば奨励金の対象となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大200万円(貨物量1TEUあたりの単価設定あり)
- 対象貨物: コンテナ貨物(輸出入合計)、国際フィーダー航路・内航航路も対象
- 対象者: 荷主企業、商社、物流業者等
- 申請期限: 令和7年(2025年)12月26日(金)まで
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
伏木富山港を利用してコンテナ貨物の輸出入(移出入含む)を行う荷主企業が主な対象です。また、一定の条件を満たす商社や物流業者も対象となります。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 新規・シフト荷主 | 当該年度中に伏木富山港を利用するコンテナ貨物量が10TEU以上 | ○ 対象 |
| 継続利用荷主 | 過去3カ年度の平均貨物量より50TEU以上増加(6年以上利用の場合) | ○ 対象 |
| 商社・物流業者 | 取引先荷主企業(2社以上)から100TEU以上集荷かつ前年度比50TEU以上増 | ○ 対象 |
補助金額・計算方法の詳細
奨励金の額は、取扱貨物量(TEU:20フィートコンテナ換算個数)に応じて算出されます。新規利用か継続利用かによって単価が異なります。
最大交付額
200万円
最大単価
2万円/TEU
交付額の計算基準
| 区分 | 貨物量・条件 | 交付単価・限度額 |
|---|---|---|
| 新規・シフト (初年度) | 10~49 TEU | 1万円/TEU(限度額200万円) |
| 50~99 TEU | 1.5万円/TEU(限度額200万円) | |
| 100 TEU以上 | 2万円/TEU(限度額200万円) | |
| 新規・シフト (2~5年度) | 前年度比 50TEU以上増 | 増差分 1万円/TEU(限度額100万円) |
| 前年度比 100TEU以上増 | 増差分 2万円/TEU(限度額200万円) |
補助対象となる貨物・経費
本制度は「奨励金」であるため、特定の経費に対する補助(領収書の提出等)ではなく、実績(貨物量)に基づいて交付されます。ただし、対象となる貨物には定義があります。
対象貨物の定義
| 項目 | 内容 | 対象 |
|---|---|---|
| コンテナ貨物 | 輸出入の合計量(実入りコンテナに限る場合が一般的) | ○ |
| 航路の種類 | 国際定期航路、国際フィーダー航路、内航航路 | ○ |
| 空コンテナ | 貨物が入っていない空のコンテナ | × |
併用に関する注意事項
- 富山県の「国内輸送費助成金」など、他の支援制度と併用できる場合がありますが、要件が異なるため事前の確認が必要です。
- RORO船貨物向けの奨励金とは別の枠組みとなります。
申請から交付までの流れ
奨励金を受け取るには、まず「指定企業」としての認定を受ける必要があります。申請期限までに手続きを済ませましょう。
採択されるためのポイント・コツ
この奨励金は要件を満たせば交付される性質のものですが、確実な受給のためには事前の計画が重要です。
スムーズな申請のポイント
- 貨物量の正確な見込み
年度内の利用実績が基準となるため、輸送計画を物流事業者と綿密に調整してください。 - 証明書類の準備
船荷証券(B/L)など、利用実績を証明する書類は日頃から整理しておきましょう。 - 関連情報の収集
富山県では「伏木富山港利用促進セミナー」などを開催しており、最新の物流動向や他社の活用事例を知ることができます。
よくある失敗・注意点
- 申請期限の徒過 → 対策: 12月26日は「指定企業申請」の締切です。実績報告の時期とは異なるので注意してください。
- TEU換算の誤り → 対策: 20フィートは1TEU、40フィートは2TEUとして計算します。
- 対象外貨物の混入 → 対策: 空コンテナや対象外の貨物が含まれていないか確認してください。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 奨励企業指定申請書 | 県公式サイトからダウンロード(Word形式) | 必須 |
| 利用実績の内訳書 | 県指定様式(Excel形式) | 必須 |
| 応募要件証明書類 | 船荷証券(B/L)の写し等 | 必須 |
活用事例・想定シーン
太平洋側の港から伏木富山港へ輸入ルートを変更。国内陸送距離を短縮し、奨励金と合わせて大幅なコストダウンを実現。
災害リスク分散のため、日本海側ルートを新規開拓。トライアル利用として奨励金を活用し、安定的な物流網を構築。
荷主企業への提案材料として奨励金制度を紹介。複数の荷主をまとめることで要件を満たし、自社も奨励金の対象に。
よくある質問(FAQ)
Q
TEUとは何ですか?
Q
国内輸送費助成金と併用できますか?
Q
申請期限を過ぎてしまった場合はどうなりますか?
Q
内航船での輸送も対象になりますか?
Q
富山県外の企業でも申請できますか?
まとめ
富山県の荷主企業奨励金は、伏木富山港の利用拡大を目指す企業にとって強力な支援ツールです。最大200万円の交付額に加え、国内輸送費助成金との併用も視野に入れることで、物流コストの大幅な削減が期待できます。申請期限は令和7年12月26日ですので、早めの準備をおすすめします。
物流の2024年問題への対応やBCP対策としても有効な本制度を、ぜひ積極的にご活用ください。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。