【2025年】令和7年度浄化槽設置整備事業補助金｜最大141万円・個人/住宅・各地で受付開始
補助金詳細
Details浄化槽処理促進区域内において、専用住宅等に合併処理浄化槽を設置しようとする個人（主に単独処理浄化槽・汲み取り便槽からの転換）
交付申請書、工事請負契約書（案）、浄化槽設置届出書、納税証明書、位置図、平面図など
合併処理浄化槽設置費、既存単独処理浄化槽・汲み取り便槽撤去費、宅内配管工事費
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview令和7年度（2025年度）も、全国の自治体で「浄化槽設置整備事業補助金」の受付が順次開始されています。この補助金は、生活排水による水質汚濁を防止するため、単独処理浄化槽や汲み取り便槽から「合併処理浄化槽」への転換、または新設を行う個人の方を対象に、設置費用の一部を国と自治体が支援する制度です。自治体によっては上乗せ補助があり、最大で100万円を超える手厚い支援が受けられるケースもあります。本記事では、環境省の予算概要に加え、平泉町、上天草市、釜石市、四万十町の最新募集情報を事例として、申請のポイントを解説します。
この記事でわかること
- 令和7年度の浄化槽補助金の補助額相場と計算方法
- 平泉町・上天草市・釜石市・四万十町の具体的な募集条件
- 単独処理浄化槽からの転換で受けられる上乗せ補助の詳細
- 申請から工事完了、実績報告までの確実なステップ
この補助金の概要・ポイント
浄化槽設置整備事業は、環境省の循環型社会形成推進交付金などを財源とし、各市町村が主体となって実施する補助事業です。特に令和7年度は、特定既存単独処理浄化槽の転換や、防災・減災の観点からの老朽化対策などが強化されています。多くの自治体で、4月から申請受付が開始されています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 5人槽で33〜53万円程度が基本（撤去費・配管費の上乗せあり）
- 最大額: 自治体により100万円〜140万円超（四万十町等の例）
- 対象者: 居住用住宅に合併処理浄化槽を設置する個人（転換・新築）
- 申請期限: 自治体ごとに異なる（予算上限に達し次第終了）
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者・個人
基本的には、下水道認可区域外などの「浄化槽処理促進区域」において、専用住宅（または併用住宅）に合併処理浄化槽を設置する方が対象です。特に「単独処理浄化槽」や「汲み取り便槽」からの転換が推奨されており、手厚い補助が用意されています。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 転換設置 | 既存住宅の単独処理浄化槽・汲み取り便槽を撤去し、合併処理浄化槽へ入れ替える場合 | ○ 対象 |
| 新築設置 | 住宅の新築に伴い合併処理浄化槽を設置する場合（自治体により対象外の場合あり） | △ 要確認 |
| 対象外エリア | 公共下水道事業区域、農業集落排水事業区域など、集合処理が予定されている地域 | × 対象外 |
※重要： 釜石市や四万十町のように、新築の場合でも補助対象となる自治体と、既存住宅の転換のみを優遇する自治体があります。必ずお住まいの地域の要綱を確認してください。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は「人槽（建物の延べ床面積等で決定）」ごとの基準額に、「撤去費」「宅内配管費」などが加算される仕組みが一般的です。令和7年度の事例を見てみましょう。
最大補助金額（四万十町例）
141.8万円
補助対象
定額補助
人槽ごとの補助基準額（例）
多くの自治体で採用されている標準的な補助額です（自治体により異なります）。
- 5人槽（延床130㎡以下）: 332,000円 〜 530,000円
- 7人槽（延床130㎡超）: 414,000円 〜 663,000円
- 10人槽（二世帯等）: 548,000円 〜 907,000円
上乗せ補助（転換の場合）
単独処理浄化槽や汲み取り便槽からの転換時には、以下の費用が追加で補助される場合があります。
- 撤去費補助: 9万円〜12万円程度
- 宅内配管費補助: 上限30万円程度
- 転換促進上乗せ: 上天草市のように、さらに16〜27万円程度が加算されるケースも。
【最新】令和7年度の自治体募集事例
以下は2025年3月〜4月に公開された最新の募集情報です。お住まいの地域の参考にしてください。
受付: R7.3.25〜
5人槽補助: 530,000円
特徴: 撤去費最大12万円、宅内配管費最大30万円。事前申込順で案内。
締切: R8.1.30
5人槽補助: 33.2万円＋転換上乗せ16.6万円
特徴: 転換なら合計約80万円〜の補助が可能。宅内配管費も対象。
期間: R7.4.1〜11.28
対象: 新築および転換
注意: R8.2.15までに工事完了が必要。予算なくなり次第終了。
締切: R8.1.9
最大額: 10人槽＋各種加算で最大141.8万円
特徴: 放流管が10m以上の場合、最大45万円の追加補助あり。
申請から採択までの流れ
浄化槽補助金は「工事着工前」の申請が絶対条件です。一般的なフローは以下の通りです。
採択されるためのポイント・注意点
失敗しないためのチェックリスト
- 着工タイミング: 必ず「交付決定通知」を受け取ってから工事契約・着工すること。フライング着工は100%不採択です。
- 予算枠の確認: 平泉町のように「14基」など基数が少ない自治体もあります。年度初めの早めの申請が鉄則です。
- 税金滞納: 市町村税の滞納があると補助を受けられません。
- 完了期限: 釜石市（R8.2.15まで）や四万十町（R8.3.10まで）のように、工事完了期限が厳格に決まっています。工期に余裕を持ちましょう。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 補助金交付申請書 | 自治体指定様式。ホームページからDL可能。 | 必須 |
| 工事請負契約書の写し | まだ契約していない場合は見積書（自治体による） | 必須 |
| 浄化槽設置届出書の写し | 審査機関の審査を経たもの | 必須 |
| 納税証明書 | 滞納がないことの証明（同意書で省略可能な場合あり） | 自治体による |
よくある質問（FAQ）
Q
賃貸住宅に住んでいますが申請できますか？
Q
新築の場合も補助対象になりますか？
Q
自分で工事を行うことはできますか？
Q
5人槽と7人槽の違いは何ですか？
Q
申請はいつまでに行えばいいですか？
まとめ
令和7年度の浄化槽設置整備事業補助金は、単独処理浄化槽からの転換を目指す方にとって非常に有利な制度です。基本の設置費補助に加え、撤去費や宅内配管費の上乗せを活用することで、自己負担を大幅に軽減できます。平泉町、上天草市、釜石市、四万十町など、各地で受付が開始されています。
人気のある補助金のため、予算がなくなる前に、まずは地元の指定工事業者や役所の担当課へ相談し、見積もりを取ることから始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請手続きは工事業者が代行してくれるケースが一般的です。まずは信頼できる業者に見積もりを依頼しましょう。
免責事項: 本記事の情報は作成時点（2025年3月〜4月）のものです。補助金の内容は自治体により大きく異なり、変更される場合がありますので、申請前に必ず各自治体の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。