奈良県香芝市では、地震発生時におけるブロック塀等の倒壊による被害を防止し、避難経路の安全を確保するため、危険なブロック塀等の撤去費用の一部を補助する「香芝市ブロック塀等撤去工事補助事業」を実施しています。令和7年度(2025年)の募集は6月2日から開始され、最大10万円の補助が受けられます。ただし、募集件数は先着約5件と非常に限られているため、早期の準備と申請が不可欠です。本記事では、申請要件や手続きの流れ、解体業者の選び方まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- 最大10万円の補助金を受け取るための具体的な計算方法
- 「先着約5件」の狭き門を突破するための申請スケジュール
- 対象となるブロック塀の高さや条件(60cm未満ルールなど)
- 香芝市で信頼できる解体業者を選ぶためのチェックポイント
この補助金の概要・ポイント
香芝市ブロック塀等撤去工事補助事業は、地震などの災害時に倒壊の恐れがあるブロック塀を撤去し、市民の安全を守ることを目的としています。特に通学路や避難路に面した高い塀は優先的に対策が求められます。この補助金の特徴は、工事費用の半額(上限10万円)が補助される点ですが、予算枠が非常に少ないため、スピード勝負となる点が最大の注意点です。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大10万円
- 補助率: 対象経費の1/2(または基準額との比較で低い方)
- 募集期間: 令和7年6月2日(月)~12月26日(金)
- 募集件数: 先着約5件(予算到達次第終了)
- 必須条件: 契約・着工前の申請が必須
対象者・申請要件の詳細
対象となるブロック塀等の条件
すべてのブロック塀が対象になるわけではありません。本事業は「危険なブロック塀等の除去」を目的としているため、撤去後の安全性確保が厳格に求められます。特に「道路等に面している」ことと「撤去後の高さ」が重要な判定基準となります。
※「高さ60cm未満」について:
必ずしも基礎から全て撤去する必要はありません。上部をカットして、道路からの高さを60cm未満(概ねブロック3段以下程度)に低くする工事も対象となります。ただし、道路に面している全ての範囲でこの条件を満たす必要があります。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、以下のAとBを比較して少ない方の額の2分の1となります(千円未満切り捨て)。ただし、上限は10万円です。
- A:工事業者の見積額(税抜等の扱いは要確認)
- B:撤去するブロック塀等の見付面積(㎡)× 1万円
計算例:
撤去面積が15㎡で、業者見積もりが20万円の場合
・基準額:15㎡ × 1万円 = 15万円
・見積額:20万円
→ 少ない方の「15万円」を採用。
→ 15万円 × 1/2 = 7万5千円が補助金額となります。
補助対象経費の詳細
対象となる経費・ならない経費
経費に関する注意事項
- 本補助金は「撤去」のみが対象です。撤去後のフェンス設置などは自己負担となります。
- 見積書には「撤去費」と「新設費」などが明確に区分されている必要があります。「一式」等の曖昧な見積もりは認められない場合があります。
申請から採択までの流れ
本補助金は「先着順」のため、募集開始日(令和7年6月2日)に合わせて迅速に行動することが重要です。また、交付決定前に契約・着工すると補助金が出ないため、手順を間違えないようにしましょう。
1
事前相談・見積もり取得
まず都市計画課に相談し、対象要件を確認します。その後、解体業者に見積もりを依頼します。複数の業者から相見積もりを取ることで適正価格を把握しましょう。
2
交付申請
申請書、見積書、現況写真、納税証明書などの必要書類を揃えて、都市計画課へ提出します。募集開始日(6月2日)直後の提出が推奨されます。
3
交付決定・契約・着工
市から「交付決定通知書」が届いたら、業者と契約を結び、工事を開始します。この通知が届く前に契約してはいけません。
4
工事完了・実績報告
工事完了後、完了写真や領収書の写しなどを添付して「実績報告書」を提出します。
5
補助金の請求・受取
市の検査で問題がなければ、補助金交付確定通知が届きます。その後、請求書を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は「先着約5件」という非常に狭き門です。確実に補助金を受け取るためには、事前の準備が鍵となります。
審査・受付をスムーズに進めるポイント
- 募集開始前の事前相談
6月2日の受付開始前に、都市計画課へ相談に行き、要件を満たしているか確認しておきましょう。申請書の書き方なども事前に聞いておくとスムーズです。 - 見積もりの早期取得
業者の手配に時間がかかると申請が遅れます。5月中には見積もりを入手し、書類を完成させておくのが理想です。 - 写真撮影の徹底
申請には「危険なブロック塀等であること」を示す写真が必要です。ひび割れや傾き、高さがわかるようにメジャーを当てた写真などを準備しましょう。 - 納税証明書の準備
市税の滞納がないことの証明が必要です。直前に慌てないよう、事前に取得しておきましょう。
解体業者選びの注意点
- 相見積もりの実施 → 対策: 香芝市周辺の業者3社程度から見積もりを取り、価格と対応を比較しましょう。極端に安い業者は不法投棄などのリスクがあるため注意が必要です。
- 許可証の確認 → 対策: 解体工事業登録や建設業許可を持っているか必ず確認してください。無許可業者への発注はトラブルの元です。
- マニフェストの発行 → 対策: 廃棄物を適正に処理したことを証明する「マニフェスト」を発行してくれる業者を選びましょう。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
ケース1
通学路の安全確保
自宅のブロック塀が通学路に面しており、地震時の倒壊が心配だったため申請。高さ1.5mの塀を全て撤去し、軽量フェンスに変更。撤去費用の半額(上限10万円)を受給し、負担を軽減。
ケース2
上部カットで減災
基礎から全て撤去すると費用が高額になるため、上部3段分をカットして高さを60cm未満にする工事を実施。これでも補助対象となり、低コストで安全性を確保できた。
参考:空き家の場合
空家除却補助金の活用
建物ごと解体する場合は、本事業ではなく「香芝市空家等対策推進支援事業(最大50万円)」を活用した方が有利な場合があります。建物の状況に合わせて使い分けましょう。
よくある質問(FAQ)
Q
DIYで自分で撤去した場合も補助対象になりますか?
原則として対象外です。補助金の算出には「工事業者の見積額」が必要であり、適正な廃棄物処理も求められるため、専門業者への発注が前提となります。
Q
隣の家との境界にあるブロック塀も対象ですか?
「道路等に面している」ことが条件です。隣地境界の塀で、道路に面していない部分は対象外となる可能性が高いです。ただし、道路から見て倒壊時に避難の妨げになる場合は対象となることもあるため、事前に都市計画課へ図面を持って相談することをお勧めします。
Q
一部分だけ撤去したいのですが対象になりますか?
一部分のみの撤去は対象外です。道路に面しているすべてのブロック塀等について、高さが60cm未満となるように撤去する必要があります。危険な箇所を残さないことが本事業の目的だからです。
Q
フェンスを新設する費用は出ますか?
残念ながら、フェンス等の新設費用は補助対象外です。補助金が出るのは「撤去工事」に関する費用のみです。
Q
募集件数の「約5件」が終わったらどうなりますか?
予算額に達し次第、募集期間内であっても受付は終了します。例年、早期に枠が埋まる可能性があるため、6月2日の受付開始直後の申請を強く推奨します。
まとめ
香芝市ブロック塀等撤去工事補助事業は、最大10万円の補助が受けられる貴重な制度ですが、募集件数が約5件と非常に少ないのが特徴です。採択を勝ち取るためには、募集開始日(6月2日)に向けた事前の準備が全てと言っても過言ではありません。
まずは都市計画課への事前相談を行い、並行して信頼できる解体業者に見積もりを依頼しましょう。地震への備えは早すぎるということはありません。この機会に危険なブロック塀を撤去し、安心安全な住環境を整えましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
見積もりの取得や申請書類の作成には時間がかかります。まずは専門業者や市役所へ早めにご相談ください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年5月1日更新情報に基づく)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず香芝市公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。