【2025年】四万十町空き家家財道具等処分費補助金｜最大10万円・所有者対象・令和7年度新設
補助金詳細
Details四万十町内の空き家所有者で、空き家情報に登録し、掲載完了後5年間は賃貸住宅として活用する意思がある方（町税滞納がないこと、暴力団関係者でないこと等が条件）。
交付申請書、収支予算書、同意書兼誓約書、実施設計書又は見積書、実施前の現場写真、空き家の位置図、住民票、税完納証明書
空き家の荷物の整理に伴う運搬及び処分に要する経費（町内許可業者への委託費）
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview高知県四万十町では、空き家の有効活用と移住・定住の促進を図るため、令和7年度より新たに「空き家家財道具等処分費補助金」を創設しました。この制度は、空き家情報バンクに登録し、賃貸物件として活用する意思のある所有者を対象に、家財道具の整理・運搬・処分にかかる費用を最大10万円（補助率10/10）まで支援するものです。令和7年度から9年度までの期間限定で実施される予定であり、空き家の片付けに悩む所有者にとって大きなチャンスとなります。本記事では、申請要件や対象経費、手続きの流れについて、専門的な視点から詳しく解説します。
この記事でわかること
- 四万十町で新設された家財処分補助金の全容とメリット
- 補助率100%（上限10万円）を受け取るための具体的な条件
- 申請から交付までの詳細なステップと必要書類
- 他自治体（御嵩町など）との比較で見る申請の注意点
この補助金の概要・ポイント
四万十町の「空き家家財道具等処分費補助金」は、町内の空き家を移住者等の住まいとして市場に流通させることを目的としています。「貸したいけれど、荷物が残っていて片付けられない」という所有者の悩みを解消するための制度です。特筆すべきは、多くの自治体で補助率が1/2や2/3である中、本制度は補助率10/10（全額）である点です（上限あり）。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大10万円（1戸あたり）
- 補助率: 10/10（対象経費の全額を補助）
- 対象者: 空き家情報に登録し、5年間は賃貸活用する所有者
- 実施期間: 令和7年度〜令和9年度（予定）
- 業者指定: 四万十町内の一般廃棄物収集運搬業許可業者に限る
この補助金は、単にゴミを捨てるための費用ではなく、「空き家を地域の資源として活用する」ための投資という意味合いが強い制度です。そのため、申請には「空き家情報」への登録準備が必須条件となります。
対象者・申請要件の詳細
対象となる空き家と所有者
補助の対象となるのは、四万十町内にある居住用の建物で、概ね年間を通して誰も住んでいない、または使用されていない家屋です。所有者自身が申請者となりますが、以下の要件をすべて満たす必要があります。
| 区分 | 条件詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 活用意思 | 「空き家情報」への登録準備を行い、掲載完了後5年間は賃貸住宅として活用すること | ○ 対象 |
| 耐震性 | 昭和56年5月31日以前の建物の場合、耐震改修済みまたは改修予定であること | ○ 対象 |
| 重複利用 | 既にこの補助金を受けて事業を実施したことのある同一の空き家 | × 対象外 |
| 税滞納 | 町税等の滞納がある場合 | × 対象外 |
特に注意が必要なのは「耐震性」の要件です。古い空き家（旧耐震基準）の場合、耐震改修が前提となるため、家財処分だけでなくリフォーム計画全体を見据えて申請する必要があります。
補助金額・補助率の詳細
本補助金は、予算の範囲内で交付されます。予算を超過した場合は早期に受付終了となる可能性があるため、早めの申請が推奨されます。
最大補助金額
10万円
補助率
10/10 (100%)
※1,000円未満の端数は切り捨てとなります。
例えば、処分費用が8万5,500円かかった場合、8万5,000円が補助されます。費用が15万円かかった場合は、上限の10万円が補助されます。
補助対象経費の詳細
対象となる経費・ならない経費
空き家の荷物の整理、運搬、処分に要する経費が対象ですが、「誰に依頼するか」が非常に重要です。必ず四万十町内の「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けている業者に依頼する必要があります。
| 経費区分 | 内容・具体例 | 対象 |
|---|---|---|
| 委託費 | 町内許可業者による荷物の整理・運搬・処分費用 | ○ |
| 対象外物件 | 空き家情報に掲載する物件以外の建物（納屋等）の荷物整理費 | × |
| 特定品目 | 家電リサイクル料金、神棚・仏壇の供養費 | × |
| 自己搬入 | 申込者や親族が自ら行う運搬・処分費用 | × |
経費に関する注意事項
- 家電リサイクル法対象品目（エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機）のリサイクル券購入費用は自己負担となります。
- 同一敷地内に母屋と離れがある場合、空き家バンクに登録しない方の建物の片付け費用は対象外です。見積もり時に明確に分ける必要があります。
申請から採択までの流れ
補助金の交付を受けるためには、必ず「作業着手前」に申請を行い、交付決定を受ける必要があります。契約や作業を先に行ってしまうと補助対象外となりますのでご注意ください。
採択されるためのポイント・コツ
補助金を確実に受け取るためには、形式的な要件を満たすだけでなく、スムーズな手続きを心がけることが重要です。
審査で高評価を得るポイント
- 写真記録の徹底
「着手前」「作業中」「完了後」の写真を同じアングルで撮影することで、作業内容が明確になり、実績報告がスムーズになります。 - 見積書の明細化
「一式」ではなく、運搬費、処分費、人件費などが明確に分かれている見積書を取得しましょう。対象外経費（リサイクル料など）が含まれていないか確認しやすくなります。 - スケジュールの余裕
年度末（3月20日）までに実績報告が必要です。業者の手配が遅れると間に合わない可能性があるため、早めの着手が鍵です。
よくある失敗・注意点（他自治体の事例含む）
- 申請前の着工 → 対策: 交付決定通知書が届くまで、業者との契約や作業開始は絶対に待ってください。これは御嵩町など他の自治体でも共通の厳格なルールです。
- 報告期限の徒過 → 対策: 四万十町では3月20日がデッドラインです（御嵩町の場合は2月末など、自治体により異なります）。期限を過ぎると補助金が支払われません。
- 対象外業者の利用 → 対策: 必ず「四万十町内の許可業者」であることを確認してください。町外の業者や無許可の不用品回収業者は対象外です。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 交付申請書 | 町HPまたは窓口で入手 | 必須 |
| 収支予算書 | 町HPまたは窓口で入手 | 必須 |
| 同意書兼誓約書 | 町HPまたは窓口で入手 | 必須 |
| 見積書 | 業者から取得（内訳が必要） | 必須 |
| 現場写真 | 外観および実施箇所各所 | 必須 |
| 税完納証明書 | 役場税務課等で発行 | 必須 |
活用事例・想定シーン
遠方に住んでおり、実家の片付けが進まなかったが、本補助金を活用して業者に一括依頼。空き家バンクに登録し、移住者に貸し出すことができた。
長年放置され家財が散乱していたが、補助金で費用負担を軽減。総額20万円かかったが、10万円の補助を受け、実質半額で片付けが完了した。
昭和56年以前の建物だったため、耐震改修の計画と合わせて家財処分を実施。家の中を空にすることで改修工事もスムーズに進んだ。
よくある質問（FAQ）
Q
自分でトラックを借りて運搬した場合、レンタカー代は対象になりますか？
Q
仏壇や神棚の処分費用は補助対象ですか？
Q
他の自治体にも同様の補助金はありますか？
Q
申請内容を変更したい場合はどうすればよいですか？
Q
実績報告はいつまでに行えばよいですか？
まとめ
四万十町の「空き家家財道具等処分費補助金」は、最大10万円（補助率100%）という手厚い支援が魅力です。空き家を放置せず、賃貸物件として活用することで、地域の活性化にも貢献できます。ただし、申請は「着手前」が絶対条件であり、空き家バンクへの登録や耐震性の確認など、事前の準備が必要です。
令和7年度から9年度までの限定事業となる予定ですので、空き家の処分にお困りの方は、この機会を逃さず、まずは「にぎわい創出課」または各地域振興局へご相談ください。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書類の準備や業者選びに不安がある場合は、早めに役場窓口へ相談しましょう。
免責事項: 本記事の情報は作成時点（2025年4月1日掲載情報に基づく）のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず四万十町公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。