愛知県蟹江町では、倒壊や建築材の飛散など、周囲に危険を及ぼす恐れのある空き家の解体を促進するため、最大20万円を助成する「蟹江町空家除却費補助金」の公募を行っています。長期間使用されていない空き家の管理にお悩みの方や、解体費用を抑えたい所有者の方にとって非常に有益な制度です。本記事では、対象となる空き家の条件や申請手続きの流れ、さらには類似する「民間木造住宅耐震除却費補助事業」との違いについても詳しく解説します。
この記事でわかること
- 蟹江町空家除却費補助金の対象条件と補助金額
- 「空家除却費補助」と「耐震除却費補助」の使い分け
- 申請から交付決定、工事完了までの具体的なステップ
- ブロック塀撤去など、併用を検討すべき関連補助金情報
この補助金の概要・ポイント
蟹江町空家除却費補助金は、町内の危険な空き家を減らし、住環境の改善と防災機能の向上を図ることを目的としています。特に、1年以上居住実態がなく、老朽化が進んで「不良住宅」と判定されるような建物が対象となります。解体工事には多額の費用がかかるため、この補助金を活用することで経済的な負担を軽減できます。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大20万円(工事費の一部)
- 対象物件: 1年以上居住利用がない木造住宅かつ「不良住宅」
- 申請期限: 2025年12月12日(金)まで
- 注意点: 予算上限に達し次第終了。必ず工事契約前に申請が必要。
また、蟹江町では類似の制度として「民間木造住宅耐震除却費補助事業」も実施しています。こちらは昭和56年以前の旧耐震基準の住宅が対象です。ご自身の所有する建物がどちらの制度に適しているか、後述の比較表で確認してください。
対象者・申請要件の詳細
対象となる空き家の条件
本補助金の対象となるには、以下の条件をすべて満たす必要があります。特に「不良住宅」の判定は町が行うため、自己判断ではなく事前の相談が必須です。
【比較】空家除却補助金 vs 耐震除却補助金
蟹江町には「空家除却費補助金」と「民間木造住宅耐震除却費補助事業」の2つの解体補助制度があります。どちらも上限20万円ですが、対象要件が異なります。ご自身の状況に合わせて適切な方を選びましょう。
※「民間木造住宅耐震除却費補助事業」を利用する場合、事前に無料の耐震診断を受ける必要があります。昭和56年以前の建物であれば、まず耐震診断を受けるルートも検討してください。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、解体工事にかかる費用の一部として支給されます。上限額が設定されており、工事費が少額の場合は実費の範囲内となることが一般的です。
※予算の範囲内での交付となります。令和7年度の当初予算分が終了した場合でも、年度途中に再募集される可能性があるため、諦めずにまちづくり推進課へお問い合わせください。
補助対象経費の詳細
対象となる経費・ならない経費
経費に関する注意事項
- 家財道具(残置物)の処分費用は原則として自己負担となります。解体見積もりを取る際、建物解体費と残置物処分費を分けて記載してもらうとスムーズです。
- ブロック塀の撤去のみを行う場合は、別途「ブロック塀等撤去費補助事業(上限10万円)」の対象となる可能性があります。
申請から採択までの流れ
補助金を受け取るためには、必ず工事契約前に申請を行い、交付決定を受ける必要があります。契約後や着工後の申請は一切認められませんのでご注意ください。
1
事前相談・現地調査
まちづくり推進課へ相談します。町の職員が現地を確認し、補助対象となる「不良住宅」に該当するかどうかを判定します。
2
交付申請
対象と認められた場合、見積書や位置図などの必要書類を添えて正式に交付申請を行います。
3
交付決定・契約・着工
町から「交付決定通知書」が届いた後、業者と契約を結び、工事を開始します。通知前の契約はNGです。
4
工事完了・実績報告
工事完了後、完了写真や領収書の写しなどを添えて実績報告書を提出します。
5
補助金の請求・受領
実績報告の内容が審査され、問題なければ補助金額が確定します。その後、請求書を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
空き家解体の補助金は人気が高く、予算が早期に終了することがあります。確実に受給するためのポイントをまとめました。
審査で高評価を得るポイント
- 早期の事前相談
予算は有限です。解体を決意したらすぐにまちづくり推進課へ相談しましょう。 - 写真記録の徹底
工事前の状況(特に危険箇所)と、工事中、工事後の写真を確実に撮影してください。これらは実績報告で必須となります。 - 適切な業者選定
解体工事業の登録や建設業の許可を持つ正規の業者を選びましょう。マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行も必須です。 - チェックシートの活用
町が配布している「補助対象チェックシート」を事前に確認し、要件漏れがないか自己診断しておくと相談がスムーズです。
よくある失敗・注意点
- 交付決定前の契約 → 対策: 絶対に「交付決定通知書」が届いてから契約書にハンコを押してください。
- 家財道具の放置 → 対策: 解体工事前に家財を処分しておかないと、解体費用が高額になったり、補助対象外経費と混ざって計算が複雑になります。
- 固定資産税の増加 → 対策: 住宅を解体すると「住宅用地の特例」が外れ、土地の固定資産税が上がることがあります。解体後の土地活用や売却計画もセットで考えましょう。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
相続物件の整理
補助金20万円活用
遠方に住んでおり管理できない実家を解体。近隣からの苦情リスクを解消し、更地として売却活動を開始。
防災対策
耐震除却補助金活用
昭和50年築の空き家。耐震診断の結果、倒壊の危険性が高いと判明。耐震除却補助金を使って解体し、地域の安全に貢献。
一部撤去
ブロック塀補助金併用
建物解体と同時に、傾いたブロック塀も撤去。ブロック塀撤去費補助事業(上限10万円)も検討し、敷地全体の安全性を確保。
よくある質問(FAQ)
Q
解体後の土地の固定資産税はどうなりますか?
住宅が建っている土地は「住宅用地の特例」により固定資産税が軽減されていますが、解体して更地にするとこの特例が外れ、税額が上がることがあります(最大で約6倍、都市計画税は約3倍)。ただし、放置して「特定空家」に指定されると特例が強制解除されるリスクもあるため、総合的な判断が必要です。
Q
自分で解体工事を行っても補助対象になりますか?
原則として対象外です。建設業の許可や解体工事業の登録を受けた専門業者に委託して行う工事が対象となります。
Q
「空家除却」と「耐震除却」の両方を申請できますか?
同一の工事に対して重複して補助を受けることはできません。建物の築年数や状態に合わせて、どちらか条件に合う方を選択して申請してください。
Q
蟹江町外に住んでいても申請できますか?
はい、対象となる空き家が蟹江町内にあり、その所有者(または相続人)であれば、町外在住でも申請可能です。ただし、町税等の滞納がないことが条件となります。
Q
その他の補助金情報はありますか?
蟹江町では他にも、ブロック塀等撤去費補助事業(上限10万円)や、自転車乗車用ヘルメット着用促進事業費補助金(※時期により終了の可能性あり)、電動アシスト自転車購入補助金などの生活支援補助金を実施しています。詳細は町の公式サイトをご確認ください。
まとめ
蟹江町空家除却費補助金は、危険な空き家の解体を検討している方にとって、最大20万円の支援が受けられる貴重な制度です。特に「1年以上居住していない木造住宅」をお持ちの方は、放置によるリスクを避けるためにも、早めの検討をおすすめします。また、昭和56年以前の建物であれば「耐震除却費補助事業」も選択肢に入ります。
予算には限りがあり、申請期限は2025年12月12日までとなっています。まずは「まちづくり推進課」へ事前相談を行い、ご自身の建物が対象になるか確認することから始めましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年4月)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。