長野県への移住を検討されている方へ朗報です。東京圏・愛知県・大阪府から長野県へ移住し、就業・創業・テレワーク等を行う方を対象に、最大100万円(世帯)の移住支援金が支給されます。さらに、18歳未満のお子様1人につき最大100万円が加算される手厚い制度です。令和7年度(2025年度)も継続実施が予定されており、68市町村が参加しています。本記事では、複雑な要件や申請のポイントをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 最大いくらもらえるか(世帯・子育て加算・創業支援金の合計)
- 自分が対象になるか(移住元・就業要件の5パターン)
- 申請のタイミングと絶対にしてはいけない失敗例
- 南木曽町などの具体的な実施事例と活用状況
この補助金の概要・ポイント
長野県UIJターン就業・創業移住支援事業(移住支援金)は、東京圏への一極集中を是正し、長野県内の担い手不足解消と地域課題解決を目指す制度です。国(内閣府)の「デジタル田園都市国家構想交付金」等を活用し、県と市町村が共同で実施しています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 世帯最大100万円+子1人100万円加算(単身は最大60万円)
- 創業支援金: 別途、最大200万円(補助率1/2)の創業支援金との併用が可能
- 対象者: 東京圏・愛知県・大阪府から長野県内の実施市町村へ移住した方
- 申請期限: 移住後1年以内(かつ就業後1年以内等)。予算上限に達し次第終了
対象者・申請要件の詳細
移住元の要件(どこから来たか)
以下の2つの条件を両方満たす必要があります。
移住後の就業要件(何をするか)
長野県に移住後、以下のA〜Eのいずれかに該当する必要があります。
補助金額・加算の詳細
支給金額は世帯構成によって異なります。特に子育て世帯への加算が手厚くなっています。
計算例: 夫婦と子供2人(18歳未満)で移住した場合
世帯分100万円 + 子育て加算200万円(100万円×2人) = 合計300万円
創業支援金(最大200万円)について
長野県内で地域課題解決に資する社会的事業を創業する場合、移住支援金とは別に「創業支援金」を申請できます。
創業支援金の注意点
- 創業支援金は審査(書類・面談)があり、採択される必要があります。
- 移住支援金(区分E)の申請には、まず創業支援金の交付決定を受ける必要があります。
申請から支給までの流れ
移住支援金は、移住先の市町村役場へ申請します。一般的な流れは以下の通りです。
1
移住・就業(創業)
長野県内の実施市町村へ住民票を移し、就業または創業、テレワークを開始します。移住前に市町村へ相談することを強くおすすめします。
2
申請書類の準備
住民票の除票(移住元の証明)、就業証明書(勤務先に作成依頼)、本人確認書類などを準備します。
3
交付申請
移住後1年以内(かつ就業後1年以内)に、移住先の市町村窓口へ申請書を提出します。年度末(2〜3月)は受付を締め切る場合があるため注意が必要です。
4
審査・交付決定
市町村および県で要件を確認し、問題なければ交付決定通知が届きます。
5
支援金の支給
指定口座に支援金が振り込まれます。その後、5年間は居住・就業状況の確認が行われる場合があります。
失敗しないためのポイント・注意点
移住支援金は要件が細かく設定されており、ひとつでも満たさないと不支給となります。また、受給後の返還リスクもあります。
よくある失敗と対策
- 「連続して1年以上」の要件漏れ → 移住直前の在住・就労期間に空白がないか、住民票や離職票で厳密に確認されます。数日の空白でも対象外になる可能性があります。
- 予算終了による受付停止 → 年度末や人気のある自治体では予算上限に達して受付を早期終了することがあります。移住前に必ず自治体へ確認しましょう。
- 5年未満の転出・離職 → 移住後5年以内に転出したり、対象の職を辞めたりすると、支援金の全額または半額の返還を求められます。
- テレワーク要件の誤解 → 「出社命令がないこと」「移住先を生活の本拠とすること」が条件です。週の半分以上東京へ通勤している場合などは対象外となる可能性があります。
必要書類チェックリスト
実施自治体の事例:南木曽町の場合
長野県南木曽町(なぎそまち)では、移住定住対策に力を入れており、令和5年度には移住相談件数が前年の20件から70件へと大幅に増加しました。空き家バンクの活用や、地域おこし協力隊によるサポートも充実しています。
移住支援金の実績
60万円支給
令和5年度には単身世帯の移住者へ60万円の交付実績があります。マッチングサイト登録企業への就職が条件となりました。
その他の支援
結婚新生活補助金
移住支援金だけでなく、新婚世帯への住居費補助や結婚祝金など、ライフステージに合わせた独自の支援も併用可能です。
よくある質問(FAQ)
Q
フリーランスでテレワーク移住する場合も対象ですか?
はい、対象となります。ただし、所属先企業からの命令ではなく「自己の意思」での移住であること、移住先を生活の本拠とすることなどが条件です。週の半分以上東京へ出社する場合などは対象外となる可能性があります。
Q
移住後に転職してしまった場合はどうなりますか?
移住支援金の要件となった職を1年以内に辞めた場合、全額返還となる可能性があります。ただし、辞職後3ヶ月以内に別の対象企業へ就職した場合などは返還免除となるケースもありますので、すぐに市町村へ相談してください。
Q
大学生時代の期間は通算5年に含まれますか?
はい、東京圏等の大学等に通学し、そのまま東京圏等の企業に就職した場合、通学期間も就労期間として通算できる場合があります。卒業証明書等の提出が必要です。
Q
いつまでに申請すれば良いですか?
原則として「移住してから1年以内」かつ「就業してから1年以内」です。ただし、市町村によっては年度末(2月〜3月)で受付を締め切る場合や、予算上限で早期終了する場合があるため、移住後できるだけ早い段階での申請をおすすめします。
Q
どの市町村が対象ですか?
令和7年度は長野県内68市町村で実施予定です。長野市、松本市、上田市などの主要都市をはじめ、南木曽町や白馬村などの町村部も多く参加しています。詳細は県の公式サイトまたは移住予定先の窓口でご確認ください。
まとめ
長野県の移住支援金は、最大100万円(世帯)+子育て加算という非常に手厚い制度です。特に子育て世帯にとっては、経済的な負担を大きく軽減できるチャンスです。ただし、移住元の居住歴や就労歴の証明、移住後の就業要件など、クリアすべき条件は多岐にわたります。
申請漏れや要件不備を防ぐためにも、移住を検討し始めた段階で、移住予定先の市町村窓口や県の移住相談デスクへ問い合わせることを強くおすすめします。
この補助金の申請をお考えの方へ
移住と仕事の相談は「銀座NAGANO」や各市町村の移住窓口で随時受け付けています。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(令和7年度案内ベース)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず長野県および各市町村の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。