【2025年】南丹市地域脱炭素重点対策加速化事業補助金|最大3525万円・個人/法人・1/9締切
補助金詳細
Details南丹市内に居住する個人、または事業所を有する法人、PPA事業者
交付申請書、発電電力消費計画書、見積書、製品カタログ、個人情報取扱同意書など
太陽光発電設備、蓄電設備、薪ストーブ、工事費など
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview京都府南丹市で太陽光発電設備や蓄電池の導入を検討されている個人・事業者の皆様へ。現在、南丹市では「地域脱炭素重点対策加速化事業補助金」の申請を受け付けています。本制度は、従来のFIT(固定価格買取制度)を活用しない「自家消費型」の設備導入を強力に支援するもので、住宅用太陽光発電では最大35万円、事業所向けでは最大3,525万円という大規模な補助が用意されています。なお、FIT売電を前提とした従来の補助金は受付を終了していますが、本補助金はまだ予算の範囲内で申請可能です。本記事では、申請要件や対象設備、手続きの流れを徹底解説します。
この記事でわかること
- 現在受付中の「地域脱炭素重点対策加速化事業」の詳細条件
- 住宅用・事業所用それぞれの具体的な補助金額シミュレーション
- FIT型補助金(受付終了)との違いと非FIT型のメリット
- 申請から交付決定、実績報告までの確実なステップ
この補助金の概要・ポイント
南丹市では、2050年ゼロカーボンシティの実現に向け、環境省の交付金を活用した「南丹市地域脱炭素重点対策加速化事業補助金」を実施しています。この補助金は、再生可能エネルギーの「地産地消」を推進するため、発電した電気を自分で使う(自家消費する)設備に対して手厚い支援を行うものです。
特に注目すべきは、FIT(固定価格買取制度)やFIP制度の認定を受けないことが要件となっている点です。その代わり、補助単価は従来の補助金よりも高めに設定されており、初期費用回収の観点からは非常に有利な制度となっています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額(住宅): 太陽光 最大35万円 + 蓄電池 最大約28万円
- 補助金額(事業所): 最大3,525万円(PPA・リースの場合)
- 対象者: 南丹市内の住宅・事業所に設備を導入する個人・法人
- 申請期限: 令和8年(2026年)1月9日まで(予算上限に達し次第終了)
- 注意点: FIT売電は不可。余剰電力は「たんたんエナジー」等への売電を推奨。
なお、以前実施されていた「南丹市住宅用太陽光発電システム設置事業費補助金(FIT売電可)」は、すでに受付を終了しています。現在申請できるのは、本記事で解説する「地域脱炭素重点対策加速化事業補助金」となります。
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者・個人
本補助金は、南丹市内に住所を有する個人、または南丹市内に事業所を置く法人などが対象です。自ら居住する住宅や、自ら事業を行う事業所に設備を設置する場合に申請できます。また、PPA(電力販売契約)事業者やリース事業者が、市内の需要家に対して設備を提供する場合も対象となります。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 個人(住宅) | 自ら居住する市内の住宅に自家消費型設備を設置する者 | ○ 対象 |
| 法人(事業所) | 市内の事業所に自家消費型設備を設置する事業者 | ○ 対象 |
| PPA・リース事業者 | 市内の住宅・事業所に設備を提供し、管理する事業者 | ○ 対象 |
| FIT認定希望者 | 固定価格買取制度を利用して売電収益を得たい場合 | × 対象外 |
主な申請要件
申請にあたっては、以下の要件を満たす必要があります。
- 自家消費型であること: 発電した電力を原則として設置した施設内で消費すること。
- FIT/FIP認定を受けないこと: 国の固定価格買取制度の認定を受けない設備であること。
- 余剰電力の扱い: 余剰電力が発生する場合は、南丹市が出資する新電力会社「たんたんエナジー株式会社」等への売電に協力すること(必須ではありませんが、地産地消の観点から推奨されています)。
- 市税の滞納がないこと: 申請者および同一世帯員に市税等の滞納がないこと。
補助金額・補助率の詳細
本補助金は、導入する設備の種類や設置形態によって補助単価と上限額が異なります。特に住宅用太陽光発電の補助単価(70,000円/kW)は、一般的な自治体補助金と比較しても高水準です。
事業所用(PPA等)最大
3,525万円
住宅用太陽光 最大
35万円
設備ごとの補助金額詳細
| 設備区分 | 補助単価・率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 住宅用太陽光 | 70,000円 / kW | 35万円 (5kWまで) |
| 事業所用太陽光 | 50,000円 / kW | 250万円 (50kWまで) |
| PPA・リース太陽光 (事業所向け) | 50,000円 / kW | 3,525万円 (705kWまで) |
| 住宅用蓄電池 | 補助対象経費の1/3以内 | 約28万円 (※算出詳細下記) |
| 薪ストーブ・ボイラー | 設備費用の2/3以内 | 50万円 |
※住宅用蓄電池の補助額について:1kWhあたりの補助対象経費上限が141,000円と設定されています。補助率は1/3なので、実質的な補助上限は1kWhあたり47,000円となります。容量上限が6kWhのため、47,000円×6kWh=282,000円が最大補助額の目安となります。
補助対象経費の詳細
対象となる経費
| 経費区分 | 内容・具体例 | 対象 |
|---|---|---|
| 設備費 | 太陽光パネル、パワーコンディショナ、架台、蓄電池本体、薪ストーブ本体など | ○ |
| 工事費 | 据付工事、配線工事、連携工事など設置に不可欠な工事費用 | ○ |
| 対象外経費 | 土地取得費、造成費、撤去費、通信費、申請代行費用、消費税など | × |
経費に関する注意事項
- 交付決定前の契約・着工は対象外となります。必ず「交付決定通知書」が届いてから契約を行ってください。
- 薪ストーブについては、オプション設備や設置工事費は補助対象外(設備費用のみ対象)となる場合があるため、要綱をよく確認してください。
- 消費税は補助対象経費に含まれません。税抜金額で計算してください。
申請から採択までの流れ
本補助金は先着順で受付され、予算額に達した時点で終了となります。スムーズな手続きが採択の鍵となります。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば交付される形式ですが、予算枠があるため注意が必要です。
審査で確実に通るためのポイント
- 予算残額の確認
南丹市公式サイトで予算残額が公開されています。特に年度末は駆け込み申請が増えるため、早めの確認と申請が重要です。 - FIT認定を受けないことの確認
施工業者に対し、「南丹市の脱炭素重点対策加速化事業補助金を使いたいので、FIT認定申請はしない」と明確に伝えてください。 - 必要書類の完備
「発電電力消費計画書」や「製品カタログ(仕様がわかるもの)」など、漏れがないようにチェックシートを活用しましょう。 - スケジュールの管理
実績報告期限(令和8年2月13日)までに工事と支払いを完了させる必要があります。工期に余裕を持った計画を立ててください。
よくある失敗・注意点
- 交付決定前に契約してしまった → 対策: 見積もり段階でストップし、交付決定通知が届いてから契約書にハンコを押してください。
- FIT売電の手続きを進めてしまった → 対策: 本補助金はFITとの併用不可です。業者との認識合わせを徹底してください。
- 薪ストーブで市外産木材を使う予定 → 対策: 薪ストーブ補助は「南丹市内で生産された木材を使用する設備」が条件です。燃料調達計画も確認しましょう。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 交付申請書(様式第1号) | 市HPからダウンロード | 必須 |
| 発電電力消費計画書 | 市HPからダウンロード(自家消費率の計算に使用) | 必須 |
| 工事費見積書(写し) | 施工業者から入手(内訳詳細が必要) | 必須 |
| 設備の仕様書・カタログ | メーカーカタログ等(型番・出力がわかるもの) | 必須 |
| 個人情報取扱同意書 | 市HPからダウンロード | 必須 |
活用事例・想定シーン
太陽光5kW(35万円)と蓄電池6kWh(約28万円)を同時設置。昼間は太陽光で電気をまかない、夜間は蓄電池を活用。電気代高騰対策と停電対策を同時に実現。
工場の屋根に50kWの太陽光パネルを設置。自家消費でデマンド値を抑制し、基本料金と使用料金を大幅削減。脱炭素経営のアピールにも。
薪ストーブを導入し、南丹市産の薪を使用。灯油代を削減しつつ、地域資源を活用したエコな暮らしを実現。インテリアとしての魅力も向上。
よくある質問(FAQ)
Q
FIT(固定価格買取制度)との併用はできますか?
Q
余剰電力はどうすればいいですか?
Q
以前あった「住宅用太陽光発電システム設置事業費補助金」との違いは?
Q
蓄電池だけの設置でも補助対象になりますか?
Q
申請期限はいつまでですか?
まとめ
南丹市の「地域脱炭素重点対策加速化事業補助金」は、FITに頼らない自家消費型の太陽光発電導入を強力にバックアップする制度です。住宅用で最大35万円、事業所用で最大数千万円規模の補助が受けられるチャンスです。FIT売電型の補助金は終了しましたが、電気代削減効果の高い自家消費型へのシフトは、長期的なメリットが大きい選択肢と言えます。
予算には限りがあります。導入を検討中の方は、まずは施工業者に見積もりを依頼し、早めに申請準備を進めましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず南丹市公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。