2025年(令和7年度)、京都府綾部市では家庭向けの再生可能エネルギー導入を強力に支援する補助金制度が実施されています。特筆すべきは、「綾部市家庭向け自立型再生可能エネルギー導入費補助金」と「綾部市住宅用太陽光発電システム等設置費補助金」という2つの制度が存在し、条件を満たせばこれらを併用(ダブル受給)できる点です。太陽光パネルと蓄電池、さらに高効率給湯機器を組み合わせることで、最大で68万円もの補助を受けられる可能性があります。ただし、制度は「FIT売電の可否」によって区分が分かれており、申請方法や期限も異なります。本記事では、複雑な綾部市の補助金制度を整理し、最もお得に活用するための情報を完全解説します。
この記事でわかること
- 綾部市で利用できる2つの補助金制度とその併用メリット
- 「FIT売電可」と「FIT売電不可」による補助金額の違い
- 最大68万円を受給するための組み合わせシミュレーション
- WEBフォームと書面申請が混在する複雑な申請フローの攻略法
この補助金の概要・ポイント
令和7年度の綾部市における太陽光・蓄電池補助金は、京都府の事業を活用した「家庭向け自立型再生可能エネルギー導入費補助金」と、市独自の「住宅用太陽光発電システム等設置費補助金」の2階建て構造になっています。これらを併用することで、導入コストを大幅に抑えることが可能です。
この補助金の重要ポイント
- 最大補助金額: 2制度併用+給湯器で最大68万円(太陽光+蓄電池のみでも最大38万円)
- 制度区分: 「FIT売電可(従来制度)」と「FIT売電不可(新制度)」の選択が必要
- 対象者: 綾部市内に自ら居住する住宅に設備を設置する個人
- 申請期限: 令和8年1月30日(FIT売電可は令和8年2月27日までだが予算枠僅少)
2つの補助金制度の全体像
申請者は、以下の2つの補助金を同時に申請することが推奨されます。
対象者・申請要件の詳細
対象となる個人・住宅
基本的には綾部市内にマイホームを持ち、そこに住んでいる(または住む予定の)方が対象です。新築・既築は問いませんが、自ら居住することが絶対条件となります。
補助金額・補助率の詳細(併用シミュレーション)
補助金額は、「FIT売電をするか、しないか」で大きく変わります。FIT売電をしない(新制度)方が、補助単価が高く設定されています。
パターンA:FIT売電不可(新制度)+市単独補助
売電収入を得ない代わりに、高い補助金を受け取るパターンです。自家消費を徹底する家庭向けです。
- 家庭向け補助金(新制度):
- 太陽光: 2万円/kW(上限8万円)
- 蓄電池: 3万円/kWh(上限18万円)
- 市単独補助金:
- 太陽光: 1.5万円/kW(上限6万円)
- 蓄電池: 1万円/kWh(上限6万円)
- 合計最大: 太陽光14万円 + 蓄電池24万円 = 38万円
※さらに高効率給湯機器等を設置する場合、最大30万円が加算され、合計68万円となります。
パターンB:FIT売電可(従来制度)+市単独補助
余った電気を売電して収入を得たい家庭向けです。補助金単価は下がります。
- 家庭向け補助金(従来制度):
- 太陽光: 1万円/kW(上限4万円)
- 蓄電池: 1.5万円/kWh(上限9万円)
- 市単独補助金:
- 太陽光: 1.5万円/kW(上限6万円)
- 蓄電池: 1万円/kWh(上限6万円)
- 合計最大: 太陽光10万円 + 蓄電池15万円 = 25万円
補助対象経費・設備要件の詳細
対象となる設備
設備に関する注意事項
- 同時設置が基本: 「家庭向け補助金」は太陽光と蓄電池の同時設置が必須条件です。
- PPA・リース不可: 自分の所有物となる設備が対象です。
- 中古品不可: 新品の設備に限られます。
申請から採択までの流れ
綾部市の補助金申請は、選択するコースによって申請方法が異なります。特にWEBフォームと書面申請の違いに注意してください。
1
事業計画・契約・設置工事
販売施工業者と相談し、FIT売電の可否を決定します。契約後、工事を実施し、支払いを完了させます。基本的に事後申請となります(新制度のFIT不可は期間指定あり)。
2
申請エントリー(コース別)
【FIT売電可(従来)&市単独】:専用WEBフォームからエントリー情報を入力します。
【FIT売電不可(新)】:書面での申請となります。申請書を作成します。
3
必要書類の提出
WEBエントリーの場合、市からメールで案内が届きます。その案内に従い、写真や領収書などの必要書類を郵送または持参します。書面申請の場合も同様に提出します。
4
審査・交付決定
市が書類を審査します。不備がなければ交付決定通知が送付されます。
5
補助金の振込
指定した口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば交付される形式ですが、書類不備による差し戻しや、予算上限による早期終了のリスクがあります。確実に受給するためのポイントを解説します。
審査でスムーズに通過するポイント
- 写真撮影は工事中に確実に
設置後のパネル裏面の型番写真などは撮影困難です。施工業者に依頼し、工事中に「型番が見える銘板写真」「設置状況の全体写真」を必ず撮影してもらいましょう。 - 型番の一致を確認
申請書、保証書、領収書、そして現場写真の銘板。これら全ての型番が一字一句一致している必要があります。 - WEBフォーム入力は正確に
FIT売電可コースや市単独補助ではWEBフォームを使用します。入力内容を基に申請書がプレプリントされるため、最初の入力ミスは後の修正手間を増やします。 - 予算枠の確認
特に「FIT売電可(従来制度)」は採択枠に限りがあると明記されています。早めの申請が必須です。 - 2つの制度の同時申請
「家庭向け」と「市単独」は別々の申請が必要な場合がありますが、書類の一部省略が可能なケースもあります。案内メールをよく確認しましょう。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 領収書の内訳不明 → 対策: 太陽光、蓄電池それぞれの工事費・設備費が明確に分かる内訳書を業者に作成してもらう。
- [失敗例2] 住民票の期限切れ → 対策: 発行から6ヶ月以内のものを用意する。マイナンバー記載は不可。
- [失敗例3] 申請期限ギリギリ → 対策: 令和8年1月30日が最終期限ですが、予算終了の可能性があるため、工事完了後速やかに申請する。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
防災・自給自足重視
補助額 38万円
FIT売電を行わず、新制度(FIT不可)と市単独補助を併用。4kWの太陽光と7kWhの蓄電池を導入し、災害時の停電対策と電気代削減を実現。
売電収入重視
補助額 25万円
従来制度(FIT可)と市単独補助を併用。余剰電力を売電して収入を得つつ、初期費用を補助金でカバー。バランスの良い運用を目指すケース。
フルスペック導入
補助額 68万円
新制度(FIT不可)で太陽光・蓄電池に加え、高効率給湯機器(エコキュート等)も同時導入。家のエネルギー設備を一新し、最大限の補助を獲得。
よくある質問(FAQ)
Q
2つの補助金は必ず併用できますか?
はい、要件を満たせば併用可能です。「家庭向け自立型再生可能エネルギー導入費補助金」の案内にも、市単独の「住宅用太陽光発電システム等設置費補助金」も対象となるため別途申請するよう記載があります。
Q
FIT売電不可(新制度)のメリットは何ですか?
売電収入は得られませんが、補助金額が大幅に増額されます(太陽光1万円→2万円/kW、蓄電池1.5万円→3万円/kWh)。電気代高騰対策として自家消費を優先する場合、トータルメリットが大きくなる可能性があります。
Q
申請は工事前ですか、工事後ですか?
原則として工事完了後の「事後申請」です。ただし、新制度(FIT不可)で年度をまたぐ工事になる場合などは事前の承認が必要なケースもあります。基本的には設置後に速やかに申請を行ってください。
Q
WEBフォームでの申請は難しいですか?
フォーム自体は基本的な情報を入力するだけですので難しくありません。入力後に市からメールで案内が届き、それに従って書類を提出する流れになります。メールアドレスの入力間違いには十分ご注意ください。
Q
予算がなくなったらどうなりますか?
受付期間内であっても、予算上限に達した時点で受付は終了します。特にFIT売電可の枠は限りがあるとアナウンスされているため、早めの工事と申請をお勧めします。
まとめ
綾部市の令和7年度補助金は、2つの制度を併用することで最大68万円(太陽光・蓄電池のみでも38万円)という手厚い支援を受けられる絶好の機会です。FIT売電の有無によって補助額と申請方法が異なるため、ご家庭のライフスタイルに合わせた選択が重要です。
特に「FIT売電可」の枠は早期終了の可能性があります。検討中の方は、信頼できる施工業者に見積もりを依頼し、早めに計画を進めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
専門家への相談で採択率アップ!まずはお気軽にお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。