【2025年】亀岡市家庭向け自立型再エネ補助金(FIT不可)|最大108万円・個人・1/30締切
補助金詳細
Details補助金概要
Overview京都府亀岡市では、エネルギーの自給自足と脱炭素化を推進するため、自宅に太陽光発電設備や蓄電池などを導入する市民に対して補助金を交付しています。本記事で解説する「令和7年度亀岡市家庭向け自立型再生可能エネルギー(FIT売電不可)導入事業費補助金」は、固定価格買取制度(FIT)を利用しない「完全自家消費型」または「相対契約売電型」の設備導入を支援するものです。FIT制度を利用する場合と比較して補助額が高く設定されており、最大で100万円を超える支援を受けられる可能性があります。電気代高騰対策や災害時の停電対策として導入を検討されている方にとって、非常に有利な制度となっています。
この記事でわかること
- FIT売電不可(非FIT)型の補助金制度の詳細とメリット
- 太陽光・蓄電池・給湯器の組み合わせによる最大補助金額
- 「工事完了後の申請」という特殊な申請フローと注意点
- 審査をスムーズに通すための書類作成のコツと必須要件
この補助金の概要・ポイント
本補助金は、亀岡市が京都府と連携して実施するもので、家庭における「自立型エネルギー」の普及を目的としています。最大の特徴は、国の固定価格買取制度(FIT)の認定を受けないことを条件に、FIT認定を受ける場合よりも手厚い補助額が設定されている点です。太陽光発電で作った電気を売電収益にするのではなく、自宅で使い切る(自家消費)スタイルを推奨しています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大108万4,000円(設備構成による)
- 必須条件: 太陽光発電と蓄電池の同時設置が必須
- FIT制度: 利用不可(非FITでの運用が必要)
- 申請期間: 令和7年5月19日(月)~令和8年1月30日(金)
- 申請方法: 窓口持参のみ(郵送不可)
なお、亀岡市には「FIT売電可」の補助金も存在しますが、そちらは補助単価が低く(太陽光1万円/kWなど)、希望者多数の場合は抽選となります。一方、本記事で紹介する「FIT売電不可」の補助金は、要件が厳しい分、補助額が高く設定されており、自家消費を重視する家庭にとっては非常に魅力的な選択肢となります。
対象者・申請要件の詳細
対象となる個人・住宅
補助金の対象となるのは、亀岡市内に自ら居住する住宅(新築・既築問わず)に、対象設備を新たに導入する個人です。法人や、自ら居住しない賃貸住宅への設置は対象外となるため注意が必要です。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 居住者 | 亀岡市内の住宅に自ら居住し、住民登録があること | ○ 対象 |
| 納税状況 | 市税を滞納していないこと | ○ 対象 |
| FIT認定 | 固定価格買取制度(FIT)またはFIP制度の認定を取得する | × 対象外 |
| 設置形態 | 太陽光発電のみ、または蓄電池のみの設置 | × 対象外 |
設備の技術要件
導入する設備には、以下の技術的な要件が求められます。特に「自家消費率」と「蓄電池の価格」については、業者選定の段階で必ず確認してください。
- 太陽光発電設備: 発電出力が2kW以上であること。
- 蓄電設備: 容量1kWh以上かつ据置型であること。価格(工事費込・税抜)が12.5万円/kWh以下となるよう努めること。
- 自家消費率: 発電する電力量の30%以上を自宅で消費すること。
- 高効率給湯機器: 従来機器比で30%以上の省CO2効果があるもの(エコキュート等)。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、導入する設備の組み合わせによって異なります。基本となるのは「太陽光+蓄電池」のセットですが、さらに給湯器やコージェネレーションシステムを加えることで補助額が加算されます。
最大補助金額(理論値)
108.4万円
太陽光単価
2万円/kW
設備ごとの補助単価と上限
| 対象設備 | 補助単価・率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 1. 太陽光発電 | 2万円 / kW | 8万円 |
| 2. 蓄電設備 | 3.4万円 / kWh | 20.4万円 |
| 3. 高効率給湯機器 | 対象経費の1/2 | 30万円 |
| 4. コージェネ | 対象経費の1/2 | 80万円 |
組み合わせパターンと補助額例
-
【パターンA】太陽光(4kW) + 蓄電池(6kWh)
太陽光: 4kW × 2万円 = 8万円(上限到達)
蓄電池: 6kWh × 3.4万円 = 20.4万円(上限到達)
合計補助額: 28万4,000円 -
【パターンB】太陽光 + 蓄電池 + 高効率給湯器(60万円)
パターンAの28.4万円 + 給湯器(60万円×1/2=30万円)
合計補助額: 58万4,000円 -
【パターンC】太陽光 + 蓄電池 + コージェネ(160万円)
パターンAの28.4万円 + コージェネ(160万円×1/2=80万円)
合計補助額: 108万4,000円
補助対象経費の詳細
補助金の対象となる経費は、設備の購入費および設置工事費です。ただし、消費税は対象外となります。また、中古品の購入やリース契約は対象とならない場合が一般的ですので、必ず「購入」であることを確認してください。
経費に関する注意事項
- 蓄電池の価格要件: 工事費込み・税抜で1kWhあたり12.5万円以下になるよう努める必要があります。高額すぎる見積もりには注意してください。
- 1,000円未満切り捨て: 算出された補助金額に1,000円未満の端数がある場合は切り捨てとなります。
- 法定耐用年数: 補助金を受けて設置した設備は、法定耐用年数の期間内は勝手に処分できません。
申請から交付までの流れ
本補助金は、原則として「工事完了後の事後申請」となります。一般的な補助金(事前申請)とはフローが異なるため、特に注意が必要です。工事が終わってから申請書類を提出し、審査を経て補助金が交付されます。
※事業期間が年度をまたぐ場合(1年以上)に限り、着手前の「事業開始承認申請」が可能です。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば交付される形式ですが、書類不備や要件未達による不採択を防ぐために以下の点に注意してください。
審査で確実に通るためのポイント
- 自家消費計画の策定
「発電電力消費計画書」にて、発電量の30%以上を自家消費することを計算で示す必要があります。シミュレーションは業者に依頼して正確な数値を出してもらいましょう。 - 蓄電池価格の抑制
1kWhあたり12.5万円以下という目標価格があります。これを超える場合、理由書の提出を求められる可能性があるため、コストパフォーマンスの良い機種を選定することが重要です。 - 写真撮影の徹底
設置後の写真は「機器単体」だけでなく「設置場所の状況(家全体)」も必要です。足場が外れた後の外観写真など、撮り忘れがないようにしましょう。 - 窓口提出のスケジュール確保
郵送不可のため、平日の開庁時間内に市役所へ行く必要があります。期限ギリギリではなく余裕を持って行動しましょう。
よくある失敗・注意点
- FIT認定を取ってしまった → 対策: 本補助金はFIT併用不可です。売電したい場合は相対契約(非FIT売電)を選んでください。
- 領収書の内訳がない → 対策: 太陽光、蓄電池、工事費それぞれの金額がわかる内訳書を必ず業者からもらってください。一式見積もりは不可です。
- 住民票が古い → 対策: 提出時点で3ヶ月以内のものが必要です。
必要書類チェックリスト
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 補助金交付申請兼実績報告書 | 市HPからDL。Word形式あり。 | 必須 |
| 住民票の写し | 市役所等で取得。3ヶ月以内。コピー不可。 | 必須 |
| 市税完納証明書 | 税務課で取得。3ヶ月以内。コピー不可。 | 必須 |
| 設置状況写真 | 太陽光、蓄電池、家全体の写真。 | 必須 |
| 契約書・領収書・内訳書 | 写しで可。金額内訳が分かるもの。 | 必須 |
| 発電電力消費計画書 | 市HPからDL。算定根拠資料も添付。 | 必須 |
| 自己チェックリスト兼誓約書 | 市HPからDL。 | 必須 |
活用事例・想定シーン
太陽光4kWと蓄電池6kWhを導入。昼間は太陽光で電気をまかない、余った電気を蓄電池に貯めて夜間に使用。電気代を大幅に削減。
太陽光・蓄電池に加え、エコキュート(高効率給湯器)を導入。給湯にかかるエネルギーも効率化し、環境負荷を最小限に。
太陽光・蓄電池に加え、エネファーム(コージェネ)を導入。電気と熱を同時に作り出し、エネルギーをフル活用する最先端のエコ住宅へ。
よくある質問(FAQ)
Q
FIT売電可の補助金との違いは何ですか?
Q
余った電気は捨てなければなりませんか?
Q
申請は郵送でも可能ですか?
Q
京都府の補助金も別に申請が必要ですか?
Q
マンションに住んでいますが対象になりますか?
まとめ
亀岡市の「家庭向け自立型再生可能エネルギー(FIT売電不可)導入事業費補助金」は、これから太陽光発電と蓄電池をセットで導入し、自家消費中心の生活を目指す方にとって非常に有利な制度です。FIT売電収入はありませんが、その分初期費用を大幅に抑えることができます。
申請期限は令和8年1月30日までですが、予算には限りがあるため、早めの検討と工事着手が鍵となります。まずは信頼できる施工業者に見積もりを依頼し、自家消費シミュレーションを行ってみましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年5月時点の公募情報)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず亀岡市公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
申請前チェックリスト
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大108万円 | 最大900万円 | 最大50万円(一般25万円) | 最大49万円(美作市) | 対象経費の1/2(予算範囲内) |
| 補助率 | 2025/12/10 | 2025/12/10 | 2025/12/10 | 2025/12/10 | — |
| 申請締切 | 2026年1月30日 | 令和8年1月30日まで | 令和8年2月2日まで | 令和7年12月26日まで | 令和7年12月26日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 AI推定 | 100.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |