和歌山県では、脱炭素化を促進するため、太陽光発電設備や蓄電池、高効率空調機器などを導入する個人および事業者に対して、経費の一部を補助する「和歌山県太陽光発電設備・蓄電池等導入支援事業補助金」を実施しています。最大600万円の補助が受けられる大型の制度ですが、和歌山市・那智勝浦町が対象外となるなど、地域要件や自家消費要件に注意が必要です。本記事では、令和7年度(2025年度)の最新情報に基づき、三次募集のスケジュールや申請のポイントを徹底解説します。
この記事でわかること
- 個人・事業者別の補助金額と対象設備
- 三次募集(11/10〜12/5)のスケジュール詳細
- 和歌山市・那智勝浦町が対象外となる理由
- 事業者に必須となる「説明会受講」の手順
この補助金の概要・ポイント
本補助金は、再生可能エネルギーの導入と省エネルギー化を目的としています。特徴は、個人向けと事業者向けでメニューが分かれており、特に事業者向けの高効率空調機器更新では最大600万円という手厚い支援が用意されている点です。ただし、FIT(固定価格買取制度)やFIP制度の認定を取得しない「自家消費型」であることが大前提となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 個人向け最大47万円(蓄電池)+α、事業者向け最大600万円(空調)
- 対象地域: 和歌山県内(※和歌山市、那智勝浦町を除く)
- 必須要件: FIT/FIP認定不可、自家消費要件あり(個人30%以上、事業者50%以上)
- 申請期限: 個人向け三次募集は令和7年12月5日まで(予算なくなり次第終了)
対象者・申請要件の詳細
対象となる個人・事業者
本補助金は、和歌山県内に対象設備を設置する個人および事業者が対象ですが、設置場所に大きな制限があります。和歌山市と那智勝浦町は、それぞれ独自の環境省交付金事業を実施しているため、県の補助金対象外となります。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は導入する設備によって異なります。特に事業者向けの高効率空調機器は補助率1/2、上限600万円と非常に規模が大きいです。個人向けも太陽光と蓄電池をセットで導入する場合、手厚い支援が受けられます。
設備ごとの補助額一覧
補助対象経費・主な要件
本補助金では、単に設備を導入するだけでなく、省エネ性能や価格要件を満たす必要があります。特に蓄電池の価格上限や、太陽光発電の自家消費割合には厳しい基準が設けられています。
主な要件詳細
申請時の絶対NG事項
- 交付決定前の着工(契約・発注含む):補助対象外となります。仮契約や手付金の支払いも「着手」とみなされます。
- 太陽光・蓄電池の単独申請:原則としてセット導入や同時設置が要件となるケースがあります(事業者の太陽光は蓄電池必須)。
申請から採択までの流れ
申請は先着順で、予算がなくなり次第終了します。特に事業者は事前の説明会受講が必須となるため、早めの行動が重要です。
1
説明会の受講(事業者のみ)
事業者は県が実施する動画説明会の受講が必須です。申請フォームから申し込み、ID・パスワードを受け取って視聴します。視聴完了後に発行される「説明会受講確認通知書」が申請に必要です。
2
申請書類の準備・提出
事業着手(契約・工事着工)予定日の3週間前までに申請が必要です。県庁脱炭素政策課へ持参または郵送で提出します。
3
交付決定
書類審査を経て交付決定通知が届きます。この通知を受け取って初めて、契約や工事に着手できます。
4
事業実施・完了
工事を行い、支払いを完了させます。実績報告書は事業完了後60日以内、または令和8年2月2日の早い方までに提出が必要です。
5
補助金の請求・受領
実績報告書の審査完了後、補助金確定通知が届き、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は先着順ですが、要件不備で受理されないケースが多発します。確実に採択されるためのポイントを押さえましょう。
審査をスムーズに通すポイント
- 自家消費割合のシミュレーション
個人30%、事業者50%の自家消費要件は厳格です。発電量と消費量のバランスを事前に計算し、根拠資料を用意しましょう。 - 蓄電池の価格要件チェック
工事費込みの単価が上限(家庭用14.1万円/kWh)を超えると対象外になります。見積もり段階で業者にこの要件を伝え、適合する製品を選定してください。 - スケジュール管理
「着工の3週間前までに申請」というルールがあります。工事日程が詰まっていると申請が間に合わないため、余裕を持った計画が必要です。 - 説明会の早期受講(事業者)
受講確認通知書の発行には数日〜1週間かかります。申請直前ではなく、計画段階で受講を済ませておきましょう。
よくある失敗・注意点
- 誤解を招く広告に注意 → 「0円で設置」等の広告トラブルが県から注意喚起されています。契約内容を十分確認してください。
- 対象外地域での申請 → 和歌山市・那智勝浦町の案件は即却下されます。各市町のホームページを確認してください。
- 予算切れによる終了 → 三次募集は12月5日までですが、予算残額がなくなれば早期終了します。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
個人住宅
約100万円補助
太陽光5kWと蓄電池7kWhをセット導入。停電対策と電気代削減を実現。
中小企業(工場)
600万円補助
老朽化した空調を高効率機器に更新。CO2排出量を30%以上削減し、上限額満額を受給。
商業施設
300万円補助
施設内の照明を調光機能付きLEDに全面更新。電気代を大幅にカット。
よくある質問(FAQ)
Q
和歌山市に住んでいますが申請できますか?
いいえ、できません。和歌山市と那智勝浦町は本補助金の対象外地域です。それぞれの市町が実施する独自の補助金制度をご確認ください。
Q
太陽光発電のみの申請は可能ですか?
原則としてできません。個人向け・事業者向けともに、太陽光発電設備は蓄電池との同時設置が要件となっています(または蓄電池が付帯設備であること)。単独での導入は補助対象外となるためご注意ください。
Q
FIT(売電)を利用することはできますか?
いいえ、できません。本補助金は「自家消費」を目的としているため、FIT(固定価格買取制度)やFIP制度の認定を取得することは禁止されています。発電した電気は原則として自宅や事業所内で使用する必要があります。
Q
事業者の説明会はいつまでに受講すればよいですか?
申請前に受講し、通知書を受け取っておく必要があります。説明会の実施期間は令和7年11月28日までとなっていますので、申請を検討されている方は直ちに受講申請を行ってください。
Q
申請期限はいつですか?
個人向け太陽光・蓄電池の三次募集は令和7年11月10日から12月5日までです。ただし、先着順で予算がなくなり次第終了するため、期間内であっても早期に終了する可能性があります。
まとめ
和歌山県の太陽光・蓄電池補助金は、脱炭素化を目指す個人・事業者にとって非常に強力な支援制度です。特に事業者の空調更新(最大600万円)や個人の蓄電池導入はメリットが大きいです。一方で、和歌山市・那智勝浦町の除外や、FIT不可・自家消費要件など、注意すべきルールも多数存在します。
三次募集の締切は12月5日と迫っています。予算残額も限られているため、要件を確認し、速やかに申請準備を進めてください。事業者は説明会の受講をお忘れなく。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(令和7年度情報)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず和歌山県公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。