令和7年度(2025年度)の東広島市における「小型浄化槽設置整備事業補助金」は、汲み取り便所や単独処理浄化槽(みなし浄化槽)から、環境に優しい合併処理浄化槽へ転換する個人の方を対象とした手厚い支援制度です。本体設置費に加え、宅内配管工事費や既存設備の撤去費、さらには人口減少地域における定住促進加算などを組み合わせることで、最大で100万円を超える補助を受けられる可能性があります。本記事では、令和7年4月1日から受付が開始されるこの制度について、対象エリアや申請条件、具体的な補助金額の計算方法、申請手続きの流れを徹底解説します。
この記事でわかること
- 最大106万円以上の補助金を受け取るための条件と計算方法
- 対象となる地域(下水道エリア外)と人口減少地域加算の詳細
- 申請から工事完了、補助金受領までの具体的なステップ
- 空き家改修など、併用を検討すべき関連支援制度
この補助金の概要・ポイント
東広島市では、生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止するため、合併処理浄化槽の普及を推進しています。特に、トイレの排水のみを処理する「単独処理浄化槽(みなし浄化槽)」や「汲み取り便槽」を使用している既存住宅において、これらを廃止し、生活雑排水(台所、風呂、洗濯などの排水)も併せて処理できる「小型合併処理浄化槽」へ転換する工事に対して補助金を交付しています。
令和7年度の受付は令和7年4月1日から開始されます。締切は令和8年2月2日ですが、予算の範囲内での交付となるため、早期に予算枠が埋まった場合は年度途中でも受付が終了する可能性があります。工事を検討されている方は、早めの計画と申請準備が不可欠です。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大約106万円(10人槽+各種加算の最大値)
- 対象工事: 既存住宅の汲み取り・単独浄化槽からの「転換」のみ(新築は対象外)
- 対象地域: 公共下水道等の計画区域を除く市内全域
- 申請期限: 令和8年2月2日(月)まで ※予算上限あり
対象者・申請要件の詳細
対象となる区域と人
本補助金は、東広島市内の特定の区域にある専用住宅にお住まいの方、またはこれから住むためにリフォームを行う方が対象です。最も重要な条件は「転換(入れ替え)」であることです。
※注意: 既存住宅の建て替え(解体して新築)に伴う設置であっても、もともと設置されていた単独浄化槽や汲み取り便槽を廃止して合併浄化槽にする場合は、対象となるケースがあります。詳細は必ず事前に生活衛生課へご相談ください。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、「浄化槽本体の設置費」に加え、条件に応じて「撤去費」「配管工事費」「地域加算」が上乗せされる仕組みです。これらを合算することで、工事費用の大部分をカバーできる可能性があります。
1. 浄化槽本体設置への補助(基本額)
住宅の延床面積によって決定される「人槽」区分に応じた金額が支給されます。
- 5人槽(延床130㎡以下): 332,000円
- 7人槽(延床130㎡超): 414,000円
- 10人槽(2世帯住宅等): 548,000円
2. 加算補助(上乗せ)
工事内容や地域に応じて、以下の金額が加算されます(いずれも上限額)。
受給額の計算シミュレーション
【例】人口減少地域で、汲取り便所から5人槽へ転換し、配管工事も行う場合
332,000円(本体) + 90,000円(撤去) + 300,000円(配管) + 100,000円(定住) = 822,000円
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する注意事項
- トイレ本体(便器)の購入費や内装工事費は補助対象外です。これらは自己負担となります。
- 補助金交付決定前に着工(工事開始)した場合は、補助金が一切受け取れません。必ず「交付決定通知書」が届いてから工事を始めてください。
申請から採択までの流れ
東広島市の浄化槽補助金申請は、まず「希望願」を提出し、その後に正式な「交付申請」を行う2段階方式が特徴です。一般的に、書類作成や市役所とのやり取りは、工事を依頼する浄化槽工事業者が代行してくれます。
1
業者選定・見積もり
東広島市の指定工事業者に見積もりを依頼します。補助金の対象になるか、現地調査をしてもらいましょう。
2
希望願の提出
まずは市役所(生活衛生課)へ「希望願」を提出し、予算枠の確認と事前審査を受けます。
3
交付申請・決定
正式な「補助金交付申請書」を提出します。審査後、市から「交付決定通知書」が届きます。これが届くまで工事は着工できません。
4
工事実施・完了
浄化槽の設置工事を行います。工事中の写真(施工状況)は実績報告で必要になるため、業者が撮影します。
5
実績報告・補助金請求
工事完了後、実績報告書を提出します。市の完了検査に合格すると「確定通知書」が届き、その後請求書を提出して補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
浄化槽補助金は要件を満たせば原則として交付されますが、予算枠や書類不備には注意が必要です。
スムーズな受給のためのポイント
- 早期の申請(予算確保)
例年、年度末に近づくと予算がなくなる可能性があります。4月の受付開始直後から動くのが確実です。 - 信頼できる指定工事業者を選ぶ
申請手続きのほとんどは業者が代行します。東広島市での実績が豊富で、書類作成に慣れている業者を選ぶことが、採択への近道です。 - 納税証明書の準備
市税の滞納があると補助金は受けられません。事前に納税状況を確認し、必要であれば納税証明書を取得しておきましょう。 - 関連補助金の併用確認
移住者の場合、空き家改修補助金などと併用できる可能性があります。住宅課や定住サポートセンターにも相談してみましょう。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 交付決定前に工事を始めてしまった → 対策: 契約はしても着工は「交付決定通知」が届くまで待つよう業者と徹底確認してください。
- [失敗例2] 完了検査で不合格 → 対策: コンクリートの厚みや配管勾配など、施工基準を守れる技術力のある業者を選定することが重要です。
- [失敗例3] 締切直前の駆け込み → 対策: 2月2日が締切ですが、書類不備の修正期間も考慮し、12月〜1月には申請を済ませるのが安全です。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
ケース1:実家のリフォーム
約80万円補助
築40年の実家の汲み取りトイレを水洗化。5人槽設置+汲み取り撤去+配管工事を実施。トイレが清潔になり、孫が遊びに来やすくなった。
ケース2:移住・定住
約100万円補助
志和町の空き家を購入して移住。単独浄化槽を撤去し7人槽へ転換。人口減少地域加算(10万円)も適用され、自己負担を大幅に軽減できた。
ケース3:二世帯住宅化
約106万円補助
増築して二世帯住宅にする際、10人槽へ転換。単独浄化槽撤去と配管工事も含め、制度上の上限に近い補助額を活用。
よくある質問(FAQ)
Q
工事はどの業者に頼んでもいいですか?
いいえ、東広島市の登録を受けた浄化槽工事業者である必要があります。また、補助金申請の手続きに慣れている業者を選ぶことで、スムーズな申請が可能になります。
Q
自己負担額はどれくらいになりますか?
工事の総額から補助金額を引いた額が自己負担です。工事費は現場の状況(掘削のしやすさ、配管の長さ、駐車場のコンクリート復旧など)により大きく異なります。必ず複数社から見積もりを取り、総額と内訳を確認してください。トイレのリフォーム費用は全額自己負担です。
Q
人口減少地域とはどこですか?
志和町、福富町、豊栄町、河内町、安芸津町の全域と、八本松町、高屋町、黒瀬町の一部の地域が対象です。詳細な地番については、市役所生活衛生課で確認できます。
Q
空き家を購入してリフォームする場合も対象ですか?
はい、対象になります。購入した空き家に既存の汲み取り便槽や単独浄化槽があり、それを合併浄化槽へ転換する場合は補助対象です。さらに「空家住宅等改修支援事業」など他の補助金と併用できる場合もあります。
Q
申請の窓口はどこですか?
東広島市役所本館4階の生活衛生課です。令和7年4月1日から担当課が変更になっている点にご注意ください。
まとめ
令和7年度の東広島市小型浄化槽設置整備事業補助金は、汲み取りや単独浄化槽からの転換を検討している方にとって非常に大きなメリットがある制度です。最大で100万円を超える補助により、工事費の負担を大幅に軽減できます。ただし、予算には限りがあり、申請には多くの書類が必要です。
成功の鍵は「早めの行動」と「信頼できる業者選び」です。まずは4月の受付開始に向けて、指定工事業者に見積もりを依頼し、現地調査を行ってもらうことから始めましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。