【2025年度】北九州港コンテナ貨物補助制度|最大50万円・荷主等対象・締切1/30
補助金詳細
Details補助金概要
Overview北九州市では、港湾機能の強化と物流の活性化を目指し、北九州港(門司・ひびき・太刀浦)を利用する事業者に対して「北九州港のコンテナ貨物補助制度」を実施しています。本制度は、新規に貨物を輸移出入する場合や、他港から北九州港へ利用を転換する場合、さらにはトライアル輸送を行う場合に奨励金を交付するものです。特に令和7年度(2025年度)からは内航コンテナ貨物の条件が拡大され、より使いやすい制度となっています。物流コストの削減やモーダルシフトを検討中の荷主・フォワダーの皆様にとって、見逃せない支援策です。
この記事でわかること
- 集貨拡大支援とトライアル支援の具体的な補助金額と単価
- 令和7年度から拡大された内航コンテナ貨物の適用条件
- 申請から交付までの具体的なステップと事前相談の重要性
- 物流コスト削減とモーダルシフト推進への活用メリット
この補助金の概要・ポイント
北九州港のコンテナ貨物補助制度は、大きく分けて「集貨拡大支援補助」と「トライアル支援補助」の2つの柱で構成されています。企業の新規立地や工場の増設に伴う貨物の増加、あるいはトラック輸送から海上輸送への切り替え(モーダルシフト)などを強力にバックアップします。特に、物流の「2024年問題」への対応として、環境負荷の低い海上輸送への転換は経営課題解決の有効な手段となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: トライアル支援は最大50万円、集貨拡大支援は1TEUあたり最大5,000円
- 対象期間: 令和7年4月1日~令和8年3月31日
- 対象者: 北九州港を利用する荷主、フォワダー等
- 申請期限: 令和8年1月30日(金)まで ※予算上限に達し次第終了
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者と貨物
本制度の対象者は、北九州港を利用してコンテナ貨物を輸移出入する「荷主」または「フォワダー(利用運送事業者)」等です。対象となる貨物は、以下の条件を満たす必要があります。
| 区分 | 条件詳細 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 新規貨物 | 企業の新規立地、工場の増設、またはモーダルシフトにより新たに発生した外航・内航コンテナ貨物 | ○ 対象 |
| 転換貨物 | 他港(博多港など)の利用から北九州港利用に転換した外航・内航コンテナ貨物 | ○ 対象 |
| トライアル貨物 | 補助対象期間内に10本以上のトライアル輸送を行う外航・内航コンテナ貨物(PR資料掲載への同意が必要) | ○ 対象 |
| 既存継続貨物 | 前年度から継続している貨物で、純増分ではないもの(※次年度以降継続分は純増分のみ対象) | × 対象外 |
補助金額・単価の詳細
補助金額は「集貨拡大支援」と「トライアル支援」で算出方法が異なります。集貨拡大支援はコンテナ1本(TEU換算)あたりの単価設定、トライアル支援はサイズごとの定額補助となります。
トライアル支援上限
50万円
(一荷主あたり)
集貨拡大支援(最大単価)
5,000円
(1TEUあたり)
1. 集貨拡大支援補助の単価(1TEUあたり)
| 区分 | 対象CT(コンテナターミナル) | 輸出・移出 | 輸入・移入 |
|---|---|---|---|
| 新規貨物(外航) | ひびきCT(輸出入) 太刀浦CT(移出入) | 2,500円 | 5,000円 |
| 新規貨物(内航) | ひびきCT、太刀浦CT | 2,500円 | 2,500円 |
| 転換貨物(外航) | ひびきCT、太刀浦CT | 2,500円 | 門司: 2,500円 ひびき: 5,000円 |
| 転換貨物(内航) | ひびきCT、太刀浦CT | 2,500円 | 2,500円 |
※TEU(Twenty-foot Equivalent Unit): 20フィートコンテナ1個分を1TEU、40フィートコンテナ1個分を2TEUとして換算します。
2. トライアル支援補助の単価
-
20フィートコンテナ
13,000円 / 本 -
40フィートコンテナ
21,000円 / 本
※同一年度における申請は1事業者につき1回限りです。
補助対象となる要件の詳細
本制度は「経費の補填」というよりも「実績に対する奨励金」の性質が強いですが、以下の要件を満たす輸送実績が対象となります。
| 項目 | 内容・注意点 | 必須 |
|---|---|---|
| トライアル本数 | 補助対象期間内に10本以上のトライアル輸送を行うこと | 必須 |
| PR協力 | 北九州市が作成するPR資料等への掲載に同意すること(トライアル支援の場合) | 必須 |
| 事前相談 | 申請前に北九州市港湾空港局への事前相談を行うこと | 必須 |
予算に関する注意事項
- 補助金交付申請額の合計が令和7年度の予算に達した場合は、その時点で受付が終了となります。
- 申請期限(令和8年1月30日)前であっても終了する可能性があるため、早めの相談・申請が推奨されます。
申請から交付までの流れ
本補助金は「事前相談」が非常に重要です。輸送計画の段階で市に相談し、要件に合致するか確認してから輸送を開始してください。
採択されるためのポイント・コツ
この補助金はコンペ形式(競争的資金)ではなく、要件を満たせば交付される形式ですが、予算枠があるため注意が必要です。
確実に補助を受けるためのポイント
- 早期の事前相談
予算消化状況を確認するためにも、輸送計画が立ち次第すぐに担当課へ連絡しましょう。 - 正確な貨物量の把握
TEU換算や本数のカウントミスは申請不備の元です。特に20ftと40ftの混在時は注意が必要です。 - 内航コンテナの活用検討
令和7年度より条件が拡大された内航コンテナは、国内輸送のモーダルシフトにおいて大きなチャンスです。 - 実績証明書類の整理
B/Lや運送状など、北九州港を利用したことが明確にわかる書類を輸送の都度整理しておきましょう。
よくある失敗・注意点
- 予算終了による受付停止 → 対策: 年度末ギリギリではなく、可能な限り早期に申請を行う。
- トライアル本数不足 → 対策: 期間内に確実に10本以上輸送できるよう、余裕を持ったスケジュールを組む。
- 既存貨物の誤申請 → 対策: 純増分のみが対象となる場合があるため、過去の実績と比較して要件を確認する。
必要書類チェックリスト
詳細は事前相談時に案内されますが、一般的に以下の書類が必要となります。
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 補助金交付申請書 | 北九州市公式サイトよりダウンロード | 必須 |
| 輸送実績を証する書類 | B/L(船荷証券)、Sea Waybill、運送状等の写し | 必須 |
| 事業計画書・会社概要 | 新規立地や工場増設の場合、その内容がわかるもの | 場合により |
活用事例・想定シーン
博多港を利用していたが、工場に近い北九州港(ひびきCT)へ利用を転換。陸送距離の短縮によるコストダウンに加え、転換貨物補助(1TEUあたり2,500円)を活用し、大幅な経費削減を実現。
新規商材の輸入にあたり、北九州港の利便性を検証するためトライアル輸送を実施。20ftコンテナ20本を輸送し、トライアル支援補助(13,000円×20本=26万円)を受給。リスクを抑えて新ルートを開拓。
長距離トラック輸送から内航船輸送へ切り替え。CO2排出量削減による環境経営のアピールとともに、内航コンテナ貨物補助を活用して輸送コストの上昇を抑制。
よくある質問(FAQ)
Q
申請期限はいつまでですか?
Q
トライアル支援は何度でも申請できますか?
Q
内航コンテナ貨物も対象になりますか?
Q
事前相談はどのように行えばよいですか?
Q
PDFリーダーがない場合はどうすればいいですか?
まとめ
北九州港のコンテナ貨物補助制度は、物流コストの削減と環境負荷低減を同時に実現できる強力な支援策です。特に令和7年度は内航コンテナの条件拡大により、国内物流のモーダルシフトを検討している事業者にとって絶好の機会となります。トライアル支援を活用してリスクを抑えつつ、新たな物流ルートを構築してみてはいかがでしょうか。
予算には限りがありますので、少しでも興味をお持ちの方は、まずは北九州市港湾空港局へ事前相談を行うことを強くおすすめします。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年度募集情報)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
申請前チェックリスト
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大50万円 | 最大10万円(空間整備)、定額5万円(活動支援) | 最大5万円 | 最大30万円(1回5万円×年6回) | 最大20万円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2026年1月30日 | 令和8年3月15日まで | 2026年2月27日まで | 令和8年2月27日まで | 令和8年1月30日まで(事前相談は1月15日まで) |
| 難易度 | |||||
| 採択率 AI推定 | 100.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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