自動車整備事業者や運送事業者の皆様、設備の高度化や安全対策への投資は順調でしょうか?「被害者保護増進等事業費補助金」は、スキャンツールの導入やデジタコ・ドラレコの装着を強力に支援する制度です。特に整備事業者向けのスキャンツール補助は最大16万円、運送事業者向けの安全対策機器も幅広く対象となります。本記事では、2026年1月30日の締切が迫る本補助金の詳細と、採択に向けた具体的な申請手順を解説します。
この記事でわかること
- 整備事業者向けスキャンツール補助の金額と要件
- 運送事業者向けデジタコ・ドラレコ補助の現状
- 予算消化率と受付終了した事業の最新情報
- TOPPAN事務局システムを利用した具体的な申請フロー
この補助金の概要・ポイント
「被害者保護増進等事業費補助金」は、国土交通省が主導し、自動車事故の被害者保護増進や事故防止を目的とした制度です。大きく分けて「自動車運送事業の安全総合対策事業(事業I)」と「先進安全自動車の整備環境の確保事業(事業II)」の2つの柱があります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額(整備業): スキャンツール導入等で最大16万円(設備15万+研修1万)
- 補助金額(運送業): 車輪脱落予兆検知装置で最大5万円など
- 補助率: 原則 1/3
- 申請期限: 令和8年(2026年)1月30日(金)17:00まで延長決定
- 注意点: 予算消化型(先着順)。一部事業は既に受付終了。
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
本補助金は「整備事業者」と「運送事業者」で対象となる支援策が異なります。ご自身の事業形態に合わせてご確認ください。
補助金額・補助率の詳細
特に需要の高い「スキャンツール導入支援」と「運送事業の安全対策」について、具体的な補助額を解説します。
スキャンツール最大補助額
16万円
(設備15万円+研修1万円)
事業ごとの補助上限額
- スキャンツール導入(整備業): 1事業場あたり上限15万円
- スキャンツール研修(整備業): 1事業場あたり上限1万円
- 車輪脱落予兆検知装置(運送業): 1車両あたり最大5万円(後付けに限る)
- デジタコ・ドラレコ(運送業): 機器導入費用の1/3(上限額は機器種別による)
補助対象経費の詳細
対象となる主な機器・経費
経費に関する注意事項
- 指定機器のみ対象: 事務局が公表する「補助対象機器一覧」に載っていない機器は対象外です。
- 購入時期の制限: 令和6年4月1日以降に購入・支払い・納品が完了しているものが対象です。
- 重複申請不可: 過去に国の補助金で購入した機器と同一のものを重複して申請することはできません。
申請から採択までの流れ
本補助金はTOPPAN株式会社が事務局を務め、専用のWEBシステムで申請を行います。ここではスキャンツール補助を例に、具体的なステップを解説します。
1
機器の購入・設置
まず対象機器を購入し、支払いを完了させます。この際、領収書や納品書、製品の写真(型式がわかるもの)を必ず保管してください。
2
経費使用明細書の作成
事務局HPから指定のExcelファイルをダウンロードし、購入した機器の情報を入力します。Excel内のチェック機能で「OK」が出るまで修正してください。
3
システム登録・申請
事務局サイトでアカウントを作成し、ログインします。作成したExcelや認証書、領収書等のPDF/画像をアップロードし、申請ボタンを押します。
4
交付決定・額確定
審査が完了すると「交付決定兼額確定通知」がメールで届きます。この時点で補助金額が確定します。
5
請求・補助金受領
通知に従い、システム上で請求書(振込先情報)を提出します。その後、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は「先着順」であり、予算がなくなり次第終了します。確実に補助金を受け取るためのポイントをまとめました。
審査で高評価を得るポイント(不備を防ぐコツ)
- 予算消化率を常にチェック
2025年12月中旬時点で、運送業向けの「過労運転防止」は100%消化で終了済み。「運行管理」は約80%消化です。スキャンツールは約45%ですが、駆け込み需要に注意が必要です。 - 経費使用明細書(Excel)の赤字解消
Excelには自動チェック機能があります。右欄外の赤字が全て「OK」になるまで入力を修正してください。これが残っていると申請できません。 - 写真は「型式」が見えるように
提出する機器の写真は、外観だけでなく、型番やシリアルナンバーが読み取れる鮮明なものが必要です。 - PCからの申請を推奨
スマホやタブレットでの申請は動作保証外です。必ずPC(Edge, Chrome推奨)で行いましょう。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 予算上限到達後の申請 → 対策: 事務局HPで最新の消化率を確認し、早期に申請する。
- [失敗例2] 対象外のPCを購入 → 対策: スキャンツールと分離型の汎用PCは、検査用スキャンツール(PC分離型)とセットでないと補助対象外となる場合があるため要件を確認する。
- [失敗例3] 添付ファイルの容量オーバー → 対策: 1ファイル10MB以下にする。zipファイルは不可。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
自動車整備業
補助額 16万円
最新のスキャンツールとタブレットを導入し、特定整備認証に対応。併せて外部研修を受講し、技術力向上を図った。
トラック運送業
補助額 5万円/台
大型トラックに後付けの車輪脱落予兆検知装置を導入。冬用タイヤ交換時期の事故防止対策を強化。
中小運送事業者
補助率 1/3
保有車両10台未満の事業者が、デジタコ未装着車に通信型デジタコ・ドラレコ一体型を導入し、運行管理を高度化。
よくある質問(FAQ)
Q
PCの買い替えも補助対象になりますか?
はい、対象となる場合があります。ただし、PC分離型の検査用スキャンツールを使用する場合に限り、その構成品としてのPCが対象となります。単なる事務用PCの買い替えは対象外です。
Q
過去に補助金を受けた機器を処分したいのですが。
補助金で購入した機器には「財産処分制限期間」があります。この期間内に廃棄や売却を行う場合は、事前に事務局へ連絡し、承認を得る必要があります。勝手に処分すると補助金の返還を求められる可能性があります。
Q
申請期限はいつまでですか?
令和8年(2026年)1月30日(金)17:00まで延長されました。ただし、予算がなくなり次第終了となるため、期限に関わらず早めの申請を強く推奨します。
Q
スマートフォンで申請できますか?
いいえ、スマートフォンやタブレットでの申請は動作保証対象外です。必ずPC(Microsoft EdgeやGoogle Chromeの最新版)を使用してください。
Q
「過労運転防止」の支援策はまだ申請できますか?
残念ながら、「過労運転防止のための先進的な取り組みに対する支援(遠隔点呼機器など)」は、予算上限に達したため受付を終了しています。他の支援策をご検討ください。
まとめ
被害者保護増進等事業費補助金は、整備事業者にはスキャンツール導入の絶好の機会であり、運送事業者には安全対策強化の切り札です。特にスキャンツール補助は最大16万円と手厚く、今後の特定整備対応には欠かせません。申請期限は2026年1月30日までですが、人気のある事業は早期終了の可能性があります。
まずは事務局HPで最新の予算消化率を確認し、対象機器の選定と見積もり取得を急ぎましょう。電子申請には事前の準備が重要です。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年12月中旬想定)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。