広島県尾道市で、空き家を活用して新しいビジネスを始めたいと考えている方に朗報です。尾道市では、空き家バンクに登録された物件を取得し、そこで新たに創業する方を対象に、店舗や事業所の改修費用の一部を助成する「尾道市空き家改修(新規創業)支援事業補助金」を実施しています。最大30万円の補助に加え、39歳以下の若手移住者には別途20万円の給付金が加算される手厚い制度です。本記事では、2025年(令和7年度)の最新公募情報に基づき、申請要件や手続きの流れ、採択のポイントを専門家視点で徹底解説します。
この記事でわかること
- 空き家改修費用の最大30万円が補助される仕組み
- 若手移住者(39歳以下)向けの20万円給付金制度
- 「特定創業支援等事業」や「融資」などの必須要件
- 申請から交付決定、着工までの正しいスケジュール
この補助金の概要・ポイント
「尾道市空き家改修(新規創業)支援事業補助金」は、尾道市内の空き家バンク登録物件の利活用促進と、地域経済の活性化を目的とした制度です。単に空き家をリフォームするだけでなく、そこで「創業(起業)」することが条件となります。特に、尾道らしい景観を守りつつ新しい店舗やオフィスを開設したい方にとって、初期投資を抑える大きな助けとなります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大30万円(若手移住者は別途20万円給付あり)
- 補助率: 対象経費の3分の2
- 対象者: 空き家バンク物件を取得し創業する個人・法人
- 申請期限: 令和8年1月30日(金)まで ※予算がなくなり次第終了
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者と必須条件
この補助金は、単に空き家を買えばもらえるものではありません。「創業」に関する要件が厳格に定められています。特に「特定創業支援等事業」の受講と「融資」の利用は、計画段階から準備が必要です。
「特定創業支援等事業」とは?
この補助金の大きな特徴は、尾道市や商工会議所等が連携して行う創業支援プログラム(特定創業支援等事業)の受講が必須である点です。これは、1ヶ月以上にわたり4回以上継続的に行う支援で、「経営」「財務」「人材育成」「販路開拓」の4つの知識を習得するものです。受講後に市から証明書の発行を受ける必要があります。これには時間がかかるため、物件探しと並行して早めに商工課や商工会議所へ相談することをお勧めします。
補助金額・補助率の詳細
補助金は、事業所開設のための建物改修費に対して支給されます。また、若手移住者には別途給付金が用意されています。
【注目】若手創業者等応援給付金(+20万円)
本補助金の交付対象者が39歳以下の移住者である場合、「若手創業者等応援給付金」として20万円が別途支給されます。これにより、実質的な支援額は最大50万円相当となります。
- 対象者: 申請日時点で39歳以下、かつ尾道市転入直前に広島県外で1年以上居住しており、移住から1年を経過していない者。
- 申請方法: 空き家改修(新規創業)支援事業補助金の申請時に同時に申し込む必要があります。
補助対象経費の詳細
対象となる経費
事業所開設の整備に要する経費、つまり建物の改修または修繕にかかる費用が対象です。原則として、尾道市内に本店・支店等が所在する施工業者に発注することが条件となります。
経費に関する注意事項
- 着工厳禁: 補助金の交付決定を受ける前に、工事の契約や着手をしてしまうと対象外になります。
- 市内業者発注: 原則として尾道市内の業者を利用する必要があります。見積もり段階から注意してください。
申請から採択までの流れ
この補助金は事前準備が非常に重要です。特に「特定創業支援等事業」の受講には最低1ヶ月以上かかるため、余裕を持ったスケジュールが必要です。
1
事前相談・特定創業支援等事業の受講
尾道市商工課や商工会議所へ相談し、特定創業支援等事業(全4回以上)を受講します。受講後、市へ申請して証明書を取得します。
2
物件取得・融資申込・見積取得
空き家バンク物件を購入します(取得後6ヶ月以内に申請が必要)。並行して金融機関へ融資を申し込み、工事業者から改修工事の見積書を取得します。
3
補助金交付申請
必要書類を揃えて尾道市商工課へ提出します。若手移住者の方は、このタイミングで「若手創業者等応援給付金」も同時に申請します。
4
交付決定・工事着手
市から「交付決定通知書」が届いたら、工事業者と契約し、工事を開始します。これより前に契約・着工すると対象外になるので要注意です。
5
実績報告・補助金請求
工事完了後、実績報告書を提出します。市の検査を経て、補助金が指定口座に振り込まれます。令和8年3月31日までに創業(開業)することが条件です。
採択されるためのポイント・コツ
この補助金は先着順(予算がなくなり次第終了)の要素が強いため、要件を満たした書類をいかに早く正確に提出できるかが鍵となります。
審査・手続きをスムーズに進めるポイント
- 特定創業支援の早期受講
受講完了まで最低1ヶ月かかります。物件が決まる前から受講を開始しておくとスムーズです。 - 融資の確実な実行
融資を受けることが要件です。金融機関との事前相談を早めに行い、事業計画書を練り上げておきましょう。 - 物件取得のタイミング
取得後6ヶ月以内に申請が必要です。取得から時間が経ちすぎると対象外になるため注意が必要です。 - 見積書の精査
市内業者からの見積もりであること、対象経費と対象外経費が明確に分かれていることが重要です。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] フライング着工 → 対策: 必ず「交付決定通知」を受け取ってから工事業者と契約・着工してください。
- [失敗例2] 自己資金のみで開業 → 対策: 少額でも良いので、制度融資などを利用して「融資を受ける」という要件を満たす必要があります。
- [失敗例3] 予算終了 → 対策: 募集期間内であっても予算上限に達すると終了します。年度初めや早めの時期の申請を心がけましょう。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
飲食業(カフェ)
補助金30万円
古民家をカフェに改装。内装工事費と厨房周りの給排水工事費に補助金を活用。尾道の景観に溶け込む店舗を実現。
小売業(雑貨店)
補助金30万円+給付金20万円
東京から移住した30代夫婦が開業。店舗の床張り替えと照明工事に活用。若手移住者特典も受給し、運転資金に余裕が生まれた。
サービス業(ITオフィス)
補助金30万円
空き家をサテライトオフィスとして改修。通信環境整備のための電気工事や執務スペースの間仕切り設置工事に充当。
よくある質問(FAQ)
Q
他の補助金と併用できますか?
原則として、同一事業で国や県、市の他の補助金を受けている場合は対象外です。ただし、「尾道市中小企業創業資金利子補給金事業」との併用は可能です。また、本補助金とセットで申請できる「若手創業者等応援給付金」は併用可能です。
Q
DIYで改修する場合、材料費は対象になりますか?
いいえ、対象になりません。本補助金は、原則として市内に本店・支店等が所在する施工業者に発注する工事請負費が対象となります。
Q
親族から購入した空き家でも対象になりますか?
いいえ、3親等内の親族から取得した建物において創業する場合は補助対象外となります。第三者から空き家バンクを通じて取得する必要があります。
Q
いつまでに創業(開業)すればよいですか?
令和8年(2026年)3月31日までに創業(開業届の提出等)する必要があります。工事完了だけでなく、事業開始まで含めたスケジュール管理が必要です。
Q
空き家バンクの物件ならどこでも対象ですか?
尾道市、御調地区、因島地区、原田地区の空き家バンクに登録されている物件が対象です。ただし、一部の区域(車が入れない路地など)では条件が異なる場合があるため、事前に確認することをお勧めします。
まとめ
尾道市空き家改修(新規創業)支援事業補助金は、空き家バンク物件を活用して創業する方にとって非常に有益な制度です。最大30万円の改修費補助に加え、39歳以下の移住者には20万円の給付金が上乗せされるチャンスがあります。ただし、「特定創業支援等事業の受講」や「融資の利用」といった要件をクリアする必要があり、計画的な準備が不可欠です。
募集期間は令和8年1月30日までですが、予算がなくなり次第終了となります。尾道での創業を検討中の方は、まずは商工課や商工会議所へ相談し、特定創業支援の受講予約から始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。