山口県では、県内企業の人材不足解消と県外からの人材還流を促進するため、「山口県県外キャリア人材確保応援事業補助金」を実施しています。本制度は大きく分けて「企業向けの転職フェア出展支援」と「個人向けのインターンシップ参加支援」の2つで構成されていますが、2025年5月15日時点で企業向けの出展料支援は予算上限に達し受付を終了しています。現在は、県外在住の離転職者が県内企業のインターンシップに参加する際の交通費・宿泊費を支援する事業が申請可能です。本記事では、現在利用可能なインターンシップ支援を中心に解説します。
この記事でわかること
- 現在受付中の「セカンドキャリア向けインターンシップ支援」の詳細
- 交通費・宿泊費の補助上限額と計算方法
- 対象となる「離転職者」の定義と条件
- 申請から交付決定、実績報告までの具体的な流れ
この補助金の概要・ポイント
令和7年度の「山口県県外キャリア人材確保応援事業」は、山口県内へのUIJターン就職を促進するための制度です。特に経験豊富なキャリア人材(セカンドキャリア層)の確保に重点を置いています。
制度は以下の2つの柱で構成されていますが、申請状況が異なりますのでご注意ください。
- (1) 県外転職フェア出展料等支援事業:
※予算上限到達のため受付終了(2025年5月15日時点)
県内企業が県外の転職フェアに出展する費用等を補助するものでした。 - (2) セカンドキャリア向けインターンシップ交通費・宿泊費支援事業:
※現在受付中
県外在住の離転職者が、県内企業のインターンシップに参加するための旅費を補助します。
この補助金の重要ポイント(インターンシップ支援)
- 補助金額: 交通費最大3万円 + 宿泊費最大1.5万円(合計最大4.5万円)
- 補助率: 1/2
- 対象者: 県外在住の離転職者(セカンドキャリア層)
- 申請期限: 令和8年(2026年)2月27日まで(予算上限に達し次第終了)
対象者・申請要件の詳細
対象となる個人(インターンシップ参加者)
現在受付中の「セカンドキャリア向けインターンシップ交通費・宿泊費支援事業」の対象者は、以下の条件を満たす個人です。企業ではなく、参加者本人が申請者となります。
※注意: 受け入れ先の企業は、本事業の「県外転職フェア出展料等支援事業」の対象要件(県内に拠点を有する法人等)を満たしている必要があります。インターンシップ参加前に、受け入れ企業が本補助金の対象となるか確認することをお勧めします。
補助金額・補助率の詳細
補助金は「交通費」と「宿泊費」それぞれに対して計算され、上限額が設定されています。いずれも実費の1/2が補助されますが、上限を超えた分は自己負担となります。
計算例:
交通費が往復4万円、宿泊費が2泊で2万円かかった場合
・交通費補助:40,000円 × 1/2 = 20,000円(上限3万円以内なので全額支給)
・宿泊費補助:20,000円 × 1/2 = 10,000円(上限1.5万円以内なので全額支給)
→ 合計補助額:30,000円
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する注意事項
- 新幹線の利用区間が片道50キロ未満の場合は対象外となります。
- 宿泊費に食事代が含まれているプランの場合、食事代相当分は対象外となります(素泊まり料金が基準)。
- 支払いは各事業年度の4月1日から翌年3月31日までの間になされたものが対象です。
申請から採択までの流れ
本補助金は、インターンシップ参加前に交付申請を行い、決定を受けてから事業を実施(参加)する必要があります。事後申請ではない点にご注意ください。
1
交付申請書の提出
山口県産業労働部産業人材課へ交付申請書(第2号様式)や住民票の写し等を提出します。原則として郵送またはメールで提出可能です。
2
交付決定
県による審査後、交付決定通知が届きます。この通知を受け取ってからインターンシップに参加します。
3
インターンシップ参加・支払い
実際にインターンシップに参加し、交通費や宿泊費を支払います。必ず領収書(宛名は申請者本人)を取得・保管してください。
4
実績報告書の提出
事業完了後(または3月31日までの早い日)、実績報告書(第5号様式)と領収書、インターンシップ実施証明書等を提出します。
5
額の確定・請求・支払
県が報告書を確認し、補助金額を確定します。その後、請求書を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
申請・受給のためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば交付される形式ですが、書類の不備や手続きの順序間違いで受給できないケースがあります。以下の点に注意してください。
確実に受給するためのポイント
- 事前申請を徹底する
インターンシップ参加後の申請は認められません。日程が決まったら余裕を持って申請しましょう。 - 領収書の宛名を確認
領収書の宛名は必ず「申請者本人(フルネーム)」でもらってください。「上様」や会社名は不可となる場合があります。 - 実施証明書の準備
インターンシップ終了後、受け入れ企業に「実施証明書」を書いてもらう必要があります。事前に企業担当者に伝えておくとスムーズです。 - 就業した場合の報告
インターンシップを経て実際に就職が決まった場合は、就業証明書の提出が必要です。これは県の成果把握のため重要です。
よくある失敗・注意点
- 予算上限による早期終了 → 対策: 締切(2月27日)に関わらず、早めに申請を行う。特に年度末は予算消化が進んでいる可能性があります。
- 対象外の交通手段利用 → 対策: タクシーや自家用車は対象外です。公共交通機関のルートを事前に確認しましょう。
- 書類の不備 → 対策: 住民票の写しなど、公的書類は取得に時間がかかる場合があるため早めに手配しましょう。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
Uターン希望者
交通費負担を軽減
東京から山口への転職活動。現地の企業風土を知るためのインターンシップ参加時に、新幹線代の一部を補助金でカバー。
Iターン・移住検討者
宿泊費もサポート
数日間の実務体験インターンシップに参加。遠方からの参加で宿泊が必要になったが、宿泊費補助を活用して滞在費を抑制。
企業側(参考)
採用力強化
求職者の金銭的負担を減らす制度があることをアピールし、県外からの優秀なキャリア人材をインターンシップへ誘導。
よくある質問(FAQ)
Q
企業向けの転職フェア出展料補助はもう申請できませんか?
はい、残念ながら「県外転職フェア出展料等支援事業」については、予算の上限に達したため、2025年5月15日時点で受付を終了しています。現在はインターンシップ支援のみ受付中です。
Q
学生でもインターンシップ支援の対象になりますか?
いいえ、本事業は「セカンドキャリア向け」であり、対象者は「離転職者」と定義されています。新卒予定の学生等は対象外となる可能性が高いため、詳細は担当課へお問い合わせください。学生向けには別途「山口県新卒・第二新卒就職活動応援補助金」などが用意されている場合があります。
Q
自家用車で移動した場合、ガソリン代は出ますか?
いいえ、自家用車の利用に係る経費(ガソリン代、高速代等)は補助対象外です。公共交通機関(鉄道、バス、航空機等)を利用した場合の実費のみが対象となります。
Q
申請書類はどこへ提出すればよいですか?
山口県産業労働部産業人材課へ、原則として郵送または電子メールで提出してください。郵送の場合は封筒に「山口県県外キャリア人材確保応援事業補助金」と記載してください。
Q
申請期限はいつまでですか?
令和8年(2026年)2月27日(金)までです。ただし、予算の上限に達した場合は、期限前でも受付が締め切られますので、早めの申請をおすすめします。
まとめ
山口県への転職を検討しているセカンドキャリア層にとって、インターンシップ参加費用の半額(最大4.5万円)が補助される本制度は大きなメリットです。企業向けの出展料支援は終了してしまいましたが、個人向けの支援はまだ間に合います。
予算には限りがありますので、インターンシップの予定が決まり次第、速やかに申請手続きを行いましょう。まずは受け入れ企業が本事業の対象かどうかを確認することから始めてください。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書類の書き方や対象経費の判断に迷ったら、専門家への相談がおすすめです。
免責事項: 本記事の情報は2025年5月時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず山口県産業人材課の公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。