愛知県豊田市では、市内事業者の脱炭素化を促進するため、リース契約やPPA(電力販売契約)モデルを活用して太陽光発電設備を導入する事業者に対し、その費用の一部を補助する制度を実施しています。最大250万円の補助が受けられる本制度は、初期費用を抑えて再生可能エネルギーを導入したい企業にとって大きなチャンスです。本記事では、2025年度(令和7年度)の申請要件、対象経費、手続きの流れについて詳しく解説します。
この記事でわかること
- リース・PPA事業者が申請主体となる仕組み
- 最大250万円(5万円/kW)の補助金額計算方法
- 「市内業者の施工」など見落としがちな必須要件
- 令和8年2月16日までの申請スケジュールと注意点
この補助金の概要・ポイント
「豊田市事業者向け太陽光発電設備設置事業費補助金」は、自社で設備を購入・所有するのではなく、リースやPPA(第三者所有モデル)を通じて太陽光発電設備を導入する場合に活用できる補助金です。申請者は設備を貸与・供給する「リース事業者」や「PPA事業者」となりますが、実質的なメリットは導入する市内事業者に還元される仕組みとなっています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 太陽光出力1kWあたり5万円(上限250万円)
- 対象モデル: リース契約またはPPAモデルによる導入
- 必須条件: 設置工事を「豊田市内事業者」が請け負うこと
- 申請期限: 令和8年2月16日(月)まで ※予算上限に達し次第終了
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者(申請者)
本補助金の申請者は、設備を導入するユーザー企業ではなく、設備を提供する事業者です。ただし、導入場所となる市内事業者(ユーザー)にも要件があります。
主な申請要件
以下の要件をすべて満たす必要があります。特に「市内事業者による施工」は重要なポイントです。
- 施工業者の要件: 設置工事を豊田市内の事業者が請け負っていること。
- FIT/FIPの不使用: 固定価格買取制度(FIT)やFIP制度の認定を取得しないこと。
- 自己託送の禁止: 接続供給(自己託送)を行わないものであること。
- 環境価値の扱い: 耐用年数を経過するまで、J-クレジット制度への登録を行わないこと。
- 設置場所: 豊田市内の事業所内であること。
- 設備要件: 未使用品であり、JET認証等を受けた太陽電池モジュールを使用すること。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、導入する太陽光発電設備の出力規模に応じて算出されます。
計算式:
太陽電池モジュールの公称最大出力値(kW、小数点以下第3位切り捨て) × 5万円
※上限額は250万円です。
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する注意事項
- 国や他の自治体の補助金と重複して対象経費にすることはできません。
- 中古品の購入や、賃貸借契約による設置(V2Hの場合)は対象外となる場合があります。
申請から採択までの流れ
本補助金は、契約・着手前に申請を行う必要があります。事後申請は認められないため、必ずスケジュールを確認してください。
1
1回目の申請(交付申請)
契約・事業着手前に、必要書類を揃えて環境政策課へ提出します。郵送または持参が可能です。
2
交付決定・事業開始
市から交付決定通知書が届いた後、契約・工事に着手します。※やむを得ない場合は「事前着手届」の提出が必要です。
3
事業完了・支払い
工事を完了し、費用の支払いを済ませます。
4
2回目の申請(完了実績報告)
事業完了日から2か月以内、または令和8年2月16日のいずれか早い日までに実績報告書を提出します。
5
補助金の確定・交付
市による審査・確定通知後、請求書を提出し、補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件適合性が重視されます。特に以下の点に注意して準備を進めてください。
審査で確実に通るためのポイント
- 市内施工業者の確保
「豊田市内の事業者が設置工事を請け負うこと」が絶対条件です。市外の業者に依頼する場合は、施工部分を市内業者に発注するなどの調整が必要です。 - FIT認定の回避
売電目的ではなく、自家消費を目的とした設備導入であることが前提です。FIT/FIP認定を受ける設備は対象外となります。 - 予算枠の確認
先着順で予算に達し次第終了となります。特に年度末は駆け込み需要が増えるため、早めの申請が推奨されます。 - 窓口の場所確認
令和7年12月1日より、補助金窓口が環境センター1階に移設されます。持参する場合は場所に注意してください。
よくある失敗・注意点
- 着手後の申請 → 対策: 必ず「契約・発注前」に交付申請を行ってください。
- 書類不備による遅延 → 対策: 役員一覧表や承諾書など、指定様式を漏れなく準備しましょう。
- V2H単独申請の誤解 → 対策: V2Hは、本補助金で太陽光を導入した事業者が付帯設備として導入する場合のみ対象です。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
製造業(工場)
補助額 250万円
50kWの太陽光パネルをPPAモデルで屋根に設置。初期投資ゼロで電気代を削減し、CO2排出量も大幅ダウン。
物流・倉庫業
補助額 150万円
30kWの設備をリースで導入。補助金によりリース料金が低減され、月々のランニングコスト削減に貢献。
商業施設
補助額 + V2H
太陽光導入と同時にV2Hも設置。EVを蓄電池として活用し、災害時のBCP対策を強化。
よくある質問(FAQ)
Q
自社で購入して設置する場合は対象になりますか?
いいえ、対象外です。本補助金は「リース事業者」または「PPA事業者」が申請者となり、市内事業者に設備を貸与・供給する場合のみが対象です。自社所有モデルの場合は、他の補助金をご検討ください。
Q
FIT(固定価格買取制度)との併用は可能ですか?
いいえ、併用できません。FIT制度またはFIP制度の認定を取得しないことが要件となっています。自家消費型の設備導入を支援する制度です。
Q
申請はいつまでに行えばよいですか?
受付期間は令和7年5月1日から令和8年2月16日までですが、予算額に達した時点で受付終了となります。また、契約・着手前に申請する必要があるため、早めの準備をお勧めします。
Q
V2Hだけを導入したいのですが、補助対象になりますか?
本補助金においては、本制度を利用してリースまたはPPAで太陽光発電設備を導入した事業者が、付帯設備としてV2Hを導入する場合のみ対象となります。V2H単独での申請については、別途「事業者向けとよた・ゼロカーボンドライブ補助金」等の活用をご検討ください。
Q
施工業者の指定はありますか?
具体的な業者の指定はありませんが、「豊田市内の事業者が設置工事を請け負っていること」が要件です。契約自体は市外のリース会社等でも構いませんが、実際の施工は市内業者が行う必要があります。
まとめ
豊田市事業者向け太陽光発電設備設置事業費補助金は、初期投資を抑えて脱炭素経営を始めたい事業者にとって非常に有利な制度です。最大250万円の補助に加え、リース・PPAモデルを活用することで資産計上の手間も省ける可能性があります。
ただし、市内業者による施工やFIT認定不可などの要件があるため、事前の計画が重要です。予算枠が埋まる前に、早めに専門家や施工業者へ相談し、申請準備を進めましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。