静岡県清水町では、地震発生時の電気火災(通電火災)を防ぐ切り札として注目される「感震ブレーカー」の設置費用を補助する事業を再開しました。令和7年8月に一度受付を終了しましたが、9月24日より追加募集が開始されています。最大3万円(補助率2/3)が支給されるこの制度は、持ち家だけでなく賃貸住宅にお住まいの方や新築住宅も対象となる幅広い支援策です。予算上限に達し次第終了となるため、早めの検討が必要です。
この記事でわかること
- 清水町感震ブレーカー設置補助金の詳細な条件と金額
- 再開後の申請期間と予算枠の注意点
- 失敗しない申請書類の書き方と写真撮影のコツ
- 他自治体の事例から学ぶ、設置時の重要な注意点
この補助金の概要・ポイント
本事業は、大規模地震発生時に揺れを感知して自動的に電気を遮断する「感震ブレーカー」の普及を促進し、町民の生命と財産を守ることを目的としています。特に過去の震災において、火災原因の過半数が電気関係であったことから、不在時や避難時にブレーカーを落とす余裕がない状況での出火防止に極めて有効です。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大3万円(設置費用の2/3)
- 対象者: 町内の住宅に居住する方(賃貸・新築含む)
- 申請期間: 令和7年9月24日~令和8年3月31日(再開分)
- 注意点: 予算上限(約40件)に達し次第、即時終了
【緊急情報】予算枠について
令和7年9月24日時点で、再開分の予算枠は「上限40件」と設定されています。近隣自治体(磐田市など)では、年度途中で予算上限に達し受付を終了するケースが多発しています。本制度も先着順となるため、設置を検討されている方は、工事見積もりを取得次第、速やかに申請を行うことを強く推奨します。
対象者・申請要件の詳細
対象となる方
清水町内に居住していることが基本条件ですが、持ち家だけでなく、大家さんの承諾があれば賃貸住宅でも申請可能です。また、これから家を建てる新築の場合も対象となります。
対象となる製品(感震ブレーカー)
補助対象となるのは、信頼性の高い規格に適合した製品に限られます。ホームセンター等で購入する前に、必ず以下の基準を満たしているか確認してください。
【必須規格】
一般社団法人日本配線システム工業会が定める規格(JWDS0007付2)に適合する「感震機能付住宅用分電盤」の構造及び機能を有するもの。
※補足情報:
他自治体(藍住町や富士市など)では「簡易タイプ(重り玉式など)」や「コンセントタイプ」も補助対象となる場合がありますが、清水町の本事業では「分電盤タイプ(内蔵型・後付型)」が主な対象となります。安価な簡易製品は対象外となる可能性が高いため、必ず電気工事店に見積もりを依頼する際に「町の補助金を使いたい」と伝え、適合製品を選定してもらいましょう。
補助金額・補助率の詳細
設置にかかった費用の3分の2が補助されます。上限額は3万円です。千円未満の端数は切り捨てとなります。
計算例:
工事費込みで45,000円かかった場合 → 45,000 × 2/3 = 30,000円(満額支給)
工事費込みで30,000円かかった場合 → 30,000 × 2/3 = 20,000円支給(自己負担10,000円)
補助対象経費の詳細
対象となる経費
経費に関する注意事項
- 事後申請は不可: 必ず工事契約・着工の「前」に申請し、交付決定を受けてから工事を行ってください。
- 新築の場合: 感震機能付き分電盤と通常の分電盤との「差額」のみが対象となる自治体(磐田市など)もありますが、清水町では「購入及び設置工事に要する経費」が対象とされています。詳細は見積もり時に確認してください。
申請から採択までの流れ
本補助金は「事前申請」が必須です。工事をしてからでは申請できませんのでご注意ください。また、医療機器を使用しているご家庭は、停電時のバックアップ電源の確保も併せてご検討ください(藍住町等の事例でも推奨されています)。
1
電気工事店へ相談・見積もり
お近くの電気工事店に「感震ブレーカー設置」を相談し、見積書を取得します。この際、対象製品(JWDS0007付2規格)であることを確認してください。
2
交付申請書の提出
見積書、設置場所の写真、仕様書などを添えて、清水町役場くらし安全課へ申請します(郵送または持参)。
3
交付決定・工事実施
町から「交付決定通知」が届いたら、工事店に正式に発注し、工事を実施します。工事後の写真撮影を忘れずに行ってください。
4
実績報告
工事完了後、実績報告書、領収書、設置後の写真などを提出します。
5
補助金の請求・受領
確定通知受領後、請求書を提出すると、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は審査制というよりは「要件を満たせば交付される」ものですが、予算枠があるためスピードが命です。
スムーズな申請のための準備
- 写真撮影は確実に
申請時(工事前)と実績報告時(工事後)の両方で写真が必要です。特に「カバーを開けた状態」で内部がわかる写真が求められます。撮影漏れは再提出の原因になります。 - 仕様書の確保
見積もりをもらう際、工事店に「補助金申請に使うので、製品の仕様書(カタログのコピー等)も一緒にください」と伝えておくとスムーズです。 - 認印の準備
請求書には認印が必要です。シャチハタ(スタンプ印)は不可ですのでご注意ください。
よくある失敗・注意点
- 予算終了による受付停止 → 対策: 磐田市など他自治体では年度途中で終了する事例があります。清水町も40件限定ですので、9月24日の再開直後に動くのが鉄則です。
- 対象外製品の購入 → 対策: ネット通販で安易に購入せず、必ず「日本配線システム工業会規格」適合品か確認してください。
- 医療機器への影響 → 対策: 呼吸器などを利用している場合、地震で作動して電気が止まると生命に関わります。必ずバッテリー等の予備電源を確保してください(藍住町資料より)。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
既存住宅(戸建て)
補助額 30,000円
築20年の木造住宅で分電盤が古くなっていたため、感震機能付きの新しい分電盤へ交換。工事費込み5万円のうち3万円を補助金でカバー。
新築住宅
補助額 30,000円
新築時に最初から感震ブレーカーを導入。建築費用の一部として計上し、スムーズに補助金を活用。防災性能の高い家づくりを実現。
賃貸住宅(借家)
補助額 20,000円
大家さんの承諾を得て、後付けタイプの感震ユニットを設置。工事費3万円に対し2万円(2/3)が支給され、自己負担1万円で安心を手に入れた。
よくある質問(FAQ)
Q
申請はいつまで可能ですか?
再開分の申請期間は令和7年9月24日から令和8年3月31日までです。ただし、予算(約40件)に達した時点で期間内でも受付終了となります。
Q
自分で購入して取り付けた場合も対象になりますか?
原則として電気工事士の資格を持つ専門業者による設置工事が必要です。特に分電盤タイプは資格がないと工事できません。DIYでの設置は対象外となる可能性が高いため、必ず電気工事店へ依頼してください。
Q
夜間に地震が起きた場合、照明も消えてしまいますか?
はい、感震ブレーカーが作動すると家中の電気が遮断されます。夜間の避難に備え、停電時に自動点灯する非常灯や懐中電灯を枕元や廊下に準備しておくことを強くお勧めします。
Q
賃貸住宅でも申請できますか?
はい、可能です。ただし、建物の所有者(大家さんや管理会社)の承諾が必要です。申請時に承諾書等の確認が必要になる場合がありますので、事前に管理会社へご相談ください。
Q
工事店を知らない場合はどうすればいいですか?
近隣の電気工事店が不明な場合は、静岡県東部電気工事協同組合などに相談すると、対応可能な業者を紹介してもらえる場合があります。富士市など近隣自治体の事例では組合への相談が案内されています。
まとめ
清水町の感震ブレーカー設置補助事業は、最大3万円という手厚い支援が魅力です。令和7年9月24日からの再開は、防災対策を見直す絶好の機会です。特に電気火災は地震後の被害を拡大させる大きな要因となるため、家族と地域を守るために設置を強く推奨します。
予算枠はわずか40件程度です。迷っている間に終了してしまう可能性がありますので、まずは電気工事店に見積もりを依頼し、申請の準備を始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書類のダウンロードは清水町公式サイトから可能です。早めのアクションが採択の鍵です!
免責事項: 本記事の情報は作成時点(令和7年9月24日更新情報に基づく)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。