福島県二本松市では、深刻化する運転手不足に対応するため、市内の乗合バス事業者およびタクシー事業者を対象に、第二種免許取得費用や就職支度金を補助する制度を実施しています。最大40万円の補助を受けられる本制度は、人材確保と定着を支援するための重要な施策です。この記事では、対象となる事業者、具体的な補助金額、申請に必要な書類や手続きの流れについて詳しく解説します。
この記事でわかること
- バス・タクシー事業者ごとの補助上限額
- 免許取得費用と就職支度金の対象条件
- 3年間の継続雇用要件と返還規定
- 申請から交付までの具体的なステップ
この補助金の概要・ポイント
この補助金は、二本松市内の公共交通を支えるバス・タクシー事業者が、新たに運転手を雇用する際にかかるコストを軽減することを目的としています。特徴的なのは、これから免許を取得する従業員だけでなく、既に第二種免許を持っている経験者を採用する場合の「就職支度金」も対象となる点です。ただし、長期的な人材定着を目的としているため、3年以上の継続雇用が条件となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 乗合バス事業者は最大40万円、タクシー事業者は最大20万円
- 補助率: 定額補助(実費が上限)
- 対象者: 市内に本社・営業所を持つ乗合バス・タクシー事業者
- 申請期限: 令和8年(2026年)2月28日まで(事業完了後の申請)
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
補助金の交付対象となるのは、以下の要件をすべて満たす事業者です。単に許可を受けているだけでなく、二本松市内に拠点を持ち、実際に事業を行っていることが求められます。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、対象経費の実費合計額とし、以下の金額を上限とします。従業員1人につき1回限りの交付となります。
補助対象経費の詳細
対象となる経費と事業
補助対象となるのは、以下の2つのパターンのいずれかです。会計年度(4月1日から翌年2月末日)内に支出した経費に限られます。
経費に関する注意事項
- 消費税抜き: 補助対象経費は消費税を除いた金額で計算します。
- 重複受給禁止: 国や他の地方公共団体から同一の従業員に対して補助金を受ける場合、その額は除かれます。
- 就職支度金の制限: 雇用開始日前1年以内に、市内の事業所で運転手として勤務していた者は対象外です(転職による人材の奪い合いを防ぐため)。
申請から採択までの流れ
この補助金は、事業実施後(免許取得や支度金支給後)に申請を行う「実績報告兼申請」の形式をとっています。そのため、まずは自社で費用を負担し、その後に市へ請求する流れとなります。
1
採用・事業実施
従業員を採用し、第二種免許を取得させる(または就職支度金を支給する)。経費は事業者が一旦全額負担します。
2
書類準備
免許取得の証明書、経費の領収書、雇用契約書などを準備します。申請期限は会計年度の2月末日(令和8年2月28日)までです。
3
交付申請兼実績報告
「交付申請書兼実績報告書」に必要書類を添えて、二本松市役所秘書政策課へ提出します。
4
審査・交付決定
市が書類を審査し、適当と認められれば「交付決定通知書」が届きます。
5
請求・入金
交付決定通知を受け取った後、「交付請求書」を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
この補助金は要件を満たせば交付される形式ですが、事後申請であるため、事前の確認不足による不交付リスクがあります。特に「継続雇用」の要件は非常に重要です。
審査で確実に交付を受けるポイント
- 3年以上の雇用継続の意思確認
申請時に「3年以上継続して雇用される従業員」であることが条件です。短期雇用の予定では申請できません。 - 経費の証拠書類の保存
教習所の領収書や内訳書、就職支度金の振込記録などは必ず保管してください。現金手渡しは証拠として認められない場合があります。 - 消費税の除外計算
申請額の計算時に消費税を含めてしまうミスが多発します。税抜金額で計算書を作成しましょう。 - 期限管理の徹底
2月28日が締切です。年度末は混み合うため、免許取得や支払いが完了したら速やかに申請することをお勧めします。 - 返還リスクの理解
3年以内に退職した場合、期間に応じて補助金の全額または一部を返還する必要があります。従業員にもこの点を説明し、定着支援を行うことが重要です。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 過去1年以内に市内で運転手だった人を採用 → 対策: 履歴書等で直近の職歴を確認し、要件(市内事業者での運転手勤務歴1年以内不可)に抵触しないか確認する。
- [失敗例2] 補習料金を含めて申請 → 対策: 検定料や教習料は対象ですが、補習費用や仮免許交付手数料は対象外です。明細をしっかり分けましょう。
- [失敗例3] 申請前に退職してしまった → 対策: 申請時点で雇用されていることが前提です。早期離職を防ぐフォローアップ体制が必要です。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
乗合バス事業者
補助額 40万円
大型第二種免許を持たない若手社員を採用し、教習費用を会社が全額負担。免許取得後に路線バス運転手としてデビュー。
タクシー事業者
補助額 20万円
普通第二種免許を持つ経験者を中途採用。入社時に就職支度金として20万円を支給し、人材確保に成功。
乗合バス事業者
補助額 40万円
他県から移住してきた第二種免許保持者を採用。就職支度金を支給し、スムーズな就業と定住を支援。
よくある質問(FAQ)
Q
従業員が3年以内に退職した場合どうなりますか?
退職までの期間に応じて補助金の返還が必要です。1年未満の場合は全額、1年以上2年未満は2/3、2年以上3年未満は1/3を返還しなければなりません。
Q
仮免許の試験手数料は対象ですか?
いいえ、仮免許手数料や補習に要する経費は補助対象外です。また、消費税相当額も対象外となります。
Q
いつ申請すればよいですか?
免許取得または就職支度金の支給が完了した後、その会計年度の2月末日までに申請してください。事業完了後の事後申請となります。
Q
過去に市内の別のタクシー会社で働いていた人を採用する場合は?
雇用開始日前1年以内に、市内に本社・営業所がある事業所で運転手として勤務していた場合は、就職支度金の補助対象外となります。
Q
同じ従業員に対して他の補助金も使えますか?
国や県などから同一の従業員に対して別の補助金を受ける場合、その金額は補助対象経費から差し引く必要があります。
まとめ
二本松市第二種免許取得等支援事業費補助金は、バス・タクシー事業者の人材確保を強力にバックアップする制度です。最大40万円の支援は、採用コストの削減に大きく貢献します。ただし、3年間の継続雇用が前提となるため、採用後の定着支援もセットで考えることが重要です。
申請期限は令和8年2月28日までですが、書類準備や経費計算には時間がかかるため、早めの準備をおすすめします。不明点は市役所秘書政策課へ相談しましょう。
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