【2025年】大分県物価高騰対応業務改善奨励金|最大110万円・中小企業・締切3/13
補助金詳細
Details補助金概要
Overview大分県内で事業を営む中小企業・小規模事業者の皆様へ。物価高騰への対応と賃上げを支援するため、国の「業務改善助成金」に上乗せして支給される「大分県物価高騰対応業務改善奨励金」の受付が開始されています。特に令和7年9月からは、補助上限額や補助率が拡充された「重点枠」が新設され、最大110万円(設備投資等上乗せ分100万円+社労士報酬分10万円)の受給が可能となりました。本記事では、新設された重点枠の条件や、国助成金との関係、申請手続きの流れを分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 新設された「重点枠」と「通常枠」の違いと選び方
- 国の業務改善助成金との併用・上乗せの仕組み
- 最大110万円を受け取るための具体的な計算方法
- 申請から入金までの詳細なステップと必要書類
この補助金の概要・ポイント
「大分県物価高騰対応業務改善奨励金」は、生産性向上のための設備投資等を行い、事業場内最低賃金を引き上げた事業者に対して、国が支給する「業務改善助成金」に、県が独自に上乗せして補助を行う制度です。物価高騰下における賃上げ環境の整備を強力にバックアップします。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大110万円(重点枠100万円+社労士報酬10万円)
- 補助率: 重点枠は2/3、通常枠は1/2(自己負担分に対して)
- 対象者: 国の「業務改善助成金」の交付確定を受けた大分県内の中小企業等
- 申請期限: 最終提出期限は令和8年3月13日まで
【重要】重点枠の新設について
令和7年9月24日より受付が開始された「重点枠」では、本年度の最低賃金の改定幅を超えて(82円以上)事業場内最低賃金を引き上げた場合、補助率と上限額が大幅に優遇されます。
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
本奨励金は、単独で申請するものではなく、国の「業務改善助成金」を受給していることが大前提となります。具体的には以下の要件をすべて満たす必要があります。
| 区分 | 条件 | 対象可否 |
|---|---|---|
| 国助成金の申請時期 | 令和5年4月1日以降に大分労働局へ交付申請を行っていること | ○ 対象 |
| 国助成金の交付決定 | 令和6年4月1日から令和8年1月30日までの間に交付決定を受けていること | ○ 対象 |
| 国助成金の確定 | 事業完了後、交付額確定の通知を受けていること | ○ 対象 |
| 事業所所在地 | 大分県内に事業所を有する中小企業・小規模事業者 | ○ 対象 |
補助金額・補助率の詳細
支給額は、以下の「(1) 業務改善助成金上乗せ分」と「(2) 社会保険労務士等報酬分」を合算した額となります。千円未満の端数は切り捨てとなります。
最大支給額(合計)
110万円
※重点枠100万+社労士10万
重点枠の補助率
2/3
※自己負担分に対して
(1) 業務改善助成金上乗せ分
国の助成金を除いた「自己負担額」に対して、以下の計算式で算出します。ただし、国の助成金額が上限となります(国から受け取った額より多くはもらえません)。
| 枠の種類 | 要件 | 計算式・上限 |
|---|---|---|
| 重点枠 NEW! |
・R7.4.1以降に国申請 ・事業場内最低賃金を82円以上引上げ |
自己負担額 × 2/3 上限:100万円 |
| 通常枠 |
・上記以外の場合 ・事業場内最低賃金を30円以上引上げ |
自己負担額 × 1/2 上限:75万円 |
(2) 社会保険労務士等報酬分
国の助成金申請や就業規則の改正等のために社会保険労務士等へ支払った報酬も対象です。
- 支給額: 実支出額の全額(10/10)
- 上限額: 10万円
補助対象経費の詳細
対象となる経費
| 経費区分 | 内容・具体例 | 対象 |
|---|---|---|
| 設備投資等経費 | 国の業務改善助成金で対象となった機械装置、POSシステム、コンサルティング費用などのうち、国助成金を除いた自己負担分。 | ○ |
| 専門家報酬 | 国助成金の申請手続きや、賃金引上げに伴う就業規則改正のために社会保険労務士等に支払った報酬。 | ○ |
| 対象外経費 | 国助成金の対象とならなかった経費、消費税等仕入控除税額。 | × |
経費に関する注意事項
- 消費税等は補助対象外です。税抜金額で計算してください。
- 社労士報酬について、年間契約を行っている場合は、本申請のために増加した金額のみが対象です。
申請から採択までの流れ
本奨励金は、国への申請と県への申請の2段階の手続きが必要です。全体のスケジュールを把握して進めましょう。
国の交付決定を受けた段階で、県に報告書(第1号様式)を提出します。オンライン申請が便利です。
国の確定通知を受け取ったら、県に支給申請(第3号様式)を行います。
採択されるためのポイント・コツ
本奨励金は「要件を満たせば支給される」性質のものですが、手続き上のミスで不支給にならないよう注意が必要です。
審査で確実に支給を受けるポイント
- 国の手続きを最優先に
まずは国の業務改善助成金を確実に受給することがスタートラインです。国の要件(賃上げ額、設備投資の内容)をしっかり確認しましょう。 - 重点枠の適用条件を確認
82円以上の賃上げはハードルが高いですが、補助率2/3・上限100万円のメリットは大きいです。経営計画と照らし合わせて検討しましょう。 - 原本証明を忘れずに
提出書類の写しには「原本に相違ない旨」の記載と署名が必要です。これがないと再提出になります。 - 社労士の活用
申請手続きや就業規則の変更は専門知識が必要です。報酬も補助対象になるため、積極的に社労士を活用することをお勧めします。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 期限ギリギリの申請 → 対策: 国の審査には時間がかかります。令和8年3月の県への請求期限に間に合うよう、余裕を持って国への申請を行いましょう。
- [失敗例2] 書類の保管不備 → 対策: 国に提出した書類のコピーは必ず手元に残しておいてください。県の申請時に写しが必要です。
- [失敗例3] 賃上げ額の計算ミス → 対策: 重点枠(82円以上)や通常枠(30円以上)の基準は厳格です。1円でも足りないと対象外になります。
必要書類チェックリスト
申請の段階(報告時・請求時)によって必要な書類が異なります。
| 書類名 | 入手先・備考 | 必須/任意 |
|---|---|---|
| 業務改善助成金交付決定報告書(第1号様式) | 県HPよりDL。オンライン入力可。 | 必須 |
| 国の交付決定通知書等の写し | 国から受領した書類一式(申請書、計画書含む)。 | 必須 |
| 支給申請書兼請求書(第3号様式) | 県HPよりDL。オンライン入力可。 | 必須 |
| 国の確定通知書等の写し | 国から受領した書類一式(実績報告書含む)。原本証明が必要。 | 必須 |
| 社労士報酬の領収書写し | 社労士に依頼した場合のみ。 | 任意 |
活用事例・想定シーン
注文・会計業務を効率化し、労働時間を短縮。浮いたコストを原資にパート従業員の時給を82円アップ(重点枠活用)。
手作業だった梱包工程を自動化。生産性が向上し、従業員の最低賃金を引き上げ。国の助成金に加え、県の奨励金で自己負担を大幅軽減。
受付業務の負担を軽減。スタッフの賃上げを実施し、離職防止につなげる。社労士への就業規則変更依頼費用も県奨励金でカバー。
よくある質問(FAQ)
Q
国の業務改善助成金を受けていなくても申請できますか?
Q
重点枠を利用するための条件は何ですか?
Q
申請はオンラインでできますか?
Q
社労士への報酬はいくらまで補助されますか?
Q
いつまでに入金されますか?
まとめ
大分県物価高騰対応業務改善奨励金は、国の助成金に上乗せして最大110万円(重点枠+社労士報酬)を受け取れる強力な支援制度です。特に新設された重点枠は補助率2/3と手厚く、大幅な賃上げを行う事業者にとって大きなメリットがあります。
申請期限は令和8年3月13日までですが、国の手続き完了が前提となるため、早めの行動が不可欠です。まずは国の業務改善助成金の申請準備から始めましょう。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。
申請前チェックリスト
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大110万円 | 最大30万円 | 最大120万円(県60万円+企業60万円) | 最大172万円(改修費100万円+家賃72万円) | 最大10万円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2026年3月13日 | 令和8年1月30日まで | 随時受付(就職年度により異なる) | 2026年3月15日まで | 令和8年3月23日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 AI推定 | 30.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 100.0% ※参考値 | 30.0% ※参考値 | 100.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |