杉並区では、昨今の強盗や空き巣などの侵入盗被害への対策として、区民の皆様が防犯対策を強化するための費用を補助する「杉並区防犯機器等購入補助事業」を実施しています。本事業は、防犯カメラや補助錠、防犯フィルムなどの購入・設置にかかる費用の4分の3(最大3万円)を助成するものです。特に注目すべき点は、令和7年7月1日以降に購入・設置した機器が対象となる「遡及適用」があることと、設置完了後に申請を行う「事後申請方式」であることです。予算には限りがあるため、早めの対策と申請が推奨されます。
この記事でわかること
- 最大3万円が戻ってくる補助金の計算方法と対象機器
- 「設置後」に行う申請手続きの具体的なステップ
- 賃貸物件やDIY設置における注意点と必須書類
- 審査で不備にならないための写真撮影と領収書のポイント
この補助金の概要・ポイント
杉並区防犯機器等購入補助事業は、東京都の「防犯機器等購入緊急補助事業」と連携して実施される緊急対策の一つです。体感治安の悪化を受け、各家庭での自衛策を金銭面から強力にバックアップすることを目的としています。申請期間は令和7年9月1日からですが、領収書の日付は令和7年7月1日まで遡って認められる点が大きな特徴です。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大3万円(1,000円未満切り捨て)
- 補助率: 対象経費の4分の3
- 対象者: 杉並区内に居住する世帯主または世帯員
- 申請期限: 令和8年3月2日(ただし予算上限に達し次第終了)
- 申請方式: 設置完了後の事後申請(領収書必須)
対象者・申請要件の詳細
対象となる方・設置場所
本補助金は「杉並区に実際に住んでいる個人」が対象です。法人や管理組合は対象外となります。また、設置場所は区内の住宅に限られます。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は、対象経費(購入費+設置工事費)の4分の3です。ただし、上限は3万円となります。計算結果に1,000円未満の端数がある場合は切り捨てとなります。
計算シミュレーション
-
ケース1:40,000円の防犯カメラを購入・設置
40,000円 × 3/4 = 30,000円
→ 補助額:30,000円(自己負担10,000円) -
ケース2:20,000円の補助錠を購入(DIY)
20,000円 × 3/4 = 15,000円
→ 補助額:15,000円(自己負担5,000円) -
ケース3:100,000円の高性能カメラシステムを導入
100,000円 × 3/4 = 75,000円 → 上限適用
→ 補助額:30,000円(自己負担70,000円)
補助対象経費の詳細
侵入盗対策として有効な機器の購入費および設置工事費が対象です。インターネットで購入したものも対象になりますが、領収書の要件を満たす必要があります。
対象となる主な機器
経費に関する注意事項
- ポイント・クーポン利用分は対象外: 実際に支払った現金・クレジット決済額のみが対象です。
- 月額費用は対象外: ホームセキュリティの月額料金やWi-Fi通信費、電気代は対象外です。
- DIYの工具代は対象外: 自分で設置する場合のドライバーや脚立などの道具代は対象外です。
申請から交付までの流れ(事後申請)
本補助金は、機器の購入・設置が完了した後に申請を行う「事後申請」です。一般的な補助金(事前申請)とは手順が異なりますのでご注意ください。
1
機器の選定・購入・設置
対象となる機器を購入し、設置工事を行います。領収書の日付は「令和7年7月1日~令和8年2月28日」のものが有効です。設置前・設置後の写真を必ず撮影してください。
2
必要書類の準備
領収書(原本または写し)、設置後の写真、本人確認書類、振込先口座のわかるものを用意します。賃貸の場合はオーナーの同意書も必要です。
3
申請(電子または郵送)
令和7年9月1日以降、専用フォームからの電子申請、または申請受付センター(大阪)への郵送で申請します。区役所窓口での申請はできません。
4
審査・交付決定
提出書類に基づき審査が行われます。現在、申請から振込まで3ヶ月程度かかる場合があります。不備がなければ連絡はなく、交付決定通知書が郵送されます。
5
補助金の入金
交付決定後、指定した口座に補助金が振り込まれます。
確実に補助金を受け取るためのポイント
事後申請のため、「買ったけれど対象外だった」「書類不備で却下された」という事態は避けなければなりません。以下の点に特に注意してください。
審査で重視される書類の不備対策
- 領収書の宛名はフルネームで
「上様」や名字のみは不可です。申請者本人のフルネームが必要です。ネット購入時も領収書発行画面で宛名を指定してください。 - 但し書きに品名を明記
「お品代」ではなく「防犯カメラ代として」など、具体的な品名が必要です。型番まで入っているとより確実です。 - 写真は「設置状況」がわかるように
機器のアップだけでなく、家のどの部分(玄関、窓など)に設置されたかがわかる「引き」の写真も撮影してください。 - ポイント利用の明細を確認
ポイント利用がある場合、領収書や明細書で「ポイント利用額」と「請求金額」が明確に分かれている必要があります。
よくある失敗・注意点
- 予算終了による早期締切 → 対策: 申請期間内であっても、予算上限に達すると終了します。設置後は速やかに申請しましょう。
- 賃貸での無断設置 → 対策: 賃貸物件の場合、必ず管理会社や大家さんの同意書(区様式)を取得してから設置してください。
- 近隣トラブル → 対策: 防犯カメラの撮影範囲が隣家や道路を過度に映さないよう配慮し、必要に応じてマスキング設定を行ってください。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
戸建て住宅
防犯カメラ設置
玄関先と勝手口に防犯カメラを設置。工事費込み4万円のうち3万円が補助され、実質1万円で導入。
マンション(賃貸)
補助錠・フィルム
オーナーの許可を得て、窓ガラスに防犯フィルムを貼り付け、玄関に補助錠を追加。材料費2万円に対し1.5万円補助。
高齢者世帯
インターホン交換
録画機能のない古いチャイムを、カメラ付きインターホンに交換。訪問者の顔が見えるようになり安心感が向上。
よくある質問(FAQ)
Q
自分で取り付けた場合(DIY)も対象ですか?
はい、対象です。ただし、補助対象となるのは「機器の購入費用」のみです。取り付けのために購入した工具(ドライバーや脚立など)や、ご自身の作業に対する人件費は対象外となります。
Q
インターネットで購入した機器も対象ですか?
はい、対象です。ただし、領収書(または購入明細書)に「申請者の氏名」「購入日」「購入品名」「金額」「販売店名」が記載されている必要があります。フリマアプリやオークションでの個人間取引は対象外です。
Q
申請から入金までどれくらいかかりますか?
現在、審査に時間を要しており、申請から振り込みまで3ヶ月程度かかる場合があります。審査完了後、「補助金交付決定通知書」が郵送され、その後指定口座に入金されます。
Q
複数の機器を購入した場合、合算できますか?
はい、合算して申請できます。例えば、防犯カメラとセンサーライトを同時に購入・設置した場合、その合計額に対して補助金が計算されます(上限3万円)。ただし、申請は1世帯1回限りですので、まとめて申請することをお勧めします。
Q
区役所の窓口で申請できますか?
いいえ、区役所窓口での申請は受け付けていません。電子申請(インターネット)または郵送申請(大阪の受付センター宛)のみとなります。
まとめ
杉並区防犯機器等購入補助事業は、区民の安全を守るための強力な支援制度です。最大3万円の補助を活用し、防犯カメラや補助錠を設置することで、ご自宅の防犯性能を大きく向上させることができます。特に「事後申請」である点と「領収書の要件」には十分注意し、確実に補助金を受け取れるよう準備を進めましょう。
予算には限りがあります。防犯対策をご検討中の方は、早めの機器導入と申請をおすすめします。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年12月)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず杉並区公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。