三重県四日市市では、地球温暖化対策およびゼロカーボンシティの実現に向け、燃料電池自動車(FCV)を導入する個人や法人に対して手厚い支援を行っています。「四日市市燃料電池自動車導入促進上乗せ補助金」は、既存の補助金制度に加えてさらに20万円を上乗せして交付する独自の制度です。令和7年度(2025年度)の募集は7月から開始されており、予算枠には限りがあります。本記事では、この「上乗せ補助金」の申請条件、対象者、申請手続きの流れについて、最新の申請状況を交えながら専門的な視点で詳しく解説します。
この記事でわかること
- 上乗せ補助金20万円の受給条件と「促進補助金」との関係
- 令和7年11月末時点での予算残額と申請状況
- 個人・法人が申請する際の具体的な手続きフロー
- 採択されるための書類作成のポイントと注意点
この補助金の概要・ポイント
「四日市市燃料電池自動車導入促進上乗せ補助金」は、その名の通り、すでに四日市市の「燃料電池自動車導入促進補助金」の交付決定を受けている方を対象に、追加で支援を行うものです。FCV(燃料電池自動車)は車両価格が高額になりがちですが、国や県の補助金に加え、市の「促進補助金」とこの「上乗せ補助金」を組み合わせることで、導入コストを大幅に抑えることが可能です。
本制度は予算の範囲内で交付されるため、予算上限に達した時点で受付が終了します。令和7年度の予算額は400万円(20台分)となっており、先着順での受付となります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 車両1台につき一律20万円
- 前提条件: 「四日市市燃料電池自動車導入促進補助金」の交付確定を受けていること
- 対象者: 個人および法人(リース契約も条件付きで可)
- 申請期限: 令和8年(2026年)2月28日まで(必着)
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者・個人
本補助金の最大の特徴は、申請資格が「別の補助金の交付確定を受けていること」に紐づいている点です。単にFCVを購入しただけでは申請できず、まずはベースとなる補助金の手続きを完了させる必要があります。
対象となるFCV(燃料電池自動車)
補助対象となる車両は、以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 四日市市燃料電池自動車導入促進補助金交付規則において、交付決定兼確定通知を受けたFCVであること。
- 補助金の交付を受けようとする年度(令和7年度)の4月1日から翌年2月1日までに、補助対象者を所有者として初度登録されたFCVであること。
補助金額の詳細
本補助金は定額補助となります。車両購入費の一部として交付されますが、補助金額が購入費用を超えることはできません(通常、FCVの価格を考えれば超えることはまずありません)。
【予算残額情報】
令和7年11月30日時点での申請状況は以下の通りです。
・予算額:4,000,000円(20台分)
・申請件数:1件
・予算残額:3,800,000円(残り95%)
※最新の状況は四日市市脱炭素ポータルサイトで必ずご確認ください。
補助対象経費の詳細
対象となる経費
本補助金は車両の導入そのものを支援するものであり、特定の経費項目(部品代など)を積み上げて計算するものではなく、導入実績に対して定額が支払われます。ただし、概念としては車両購入費用が対象となります。
車両処分に関する注意事項
- 補助金を受けて導入したFCVには「処分制限期間」が設けられます。
- 期間内に売却、譲渡、廃棄、または使用の本拠を市外へ移転する場合は、事前に市長の承認が必要となり、補助金の返還を求められることがあります。
申請から採択までの流れ
本補助金は「上乗せ」制度であるため、通常の補助金申請とは異なり、2段階の手続きが必要になります。計画的に進めることが重要です。
1
FCVの導入・登録
車両を購入またはリース契約し、初度登録を行います。登録日は令和7年4月1日から令和8年2月1日の間である必要があります。
2
「促進補助金」の申請と確定
まず、ベースとなる「四日市市燃料電池自動車導入促進補助金」を申請し、交付決定兼確定通知を受け取ります。これが上乗せ補助金の申請切符となります。
3
「上乗せ補助金」の申請
確定通知を受け取ったら、「上乗せ補助金交付申請書兼実績報告書」に必要書類を添えて、環境政策課へ郵送または持参します。
4
交付決定兼確定通知の受領
市による審査が行われ、問題がなければ「交付決定兼確定通知書」が届きます。
5
請求書の提出と入金
通知を受け取ったら速やかに「交付請求書」を提出します。その後、指定口座に補助金20万円が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば原則として交付されるものですが、手続き上のミスや期限切れには注意が必要です。
確実に交付を受けるためのポイント
- ベース補助金の早期申請
上乗せ補助金の申請には、ベースとなる補助金の確定通知が必要です。車両登録後、速やかにベース補助金の申請を行ってください。 - 予算残額の確認
予算は20台分です。令和7年11月末時点で残りは十分ありますが、年度末にかけて申請が増える可能性があります。 - 書類の不備防止
申請書への押印は不要ですが、請求書には署名または記名押印が必要です。この違いによる差し戻しを防ぎましょう。 - 期限の厳守
令和8年2月28日が最終締切です。郵送の場合は必着となるため、余裕を持って投函しましょう。
よくある失敗・注意点
- 同時申請してしまう → 対策: 必ず「促進補助金」の確定通知が手元に届いてから「上乗せ」を申請してください。
- 市税の滞納がある → 対策: 申請前に納税状況を確認し、未納があれば完納してから申請してください。
- 請求書の印鑑漏れ → 対策: 請求書には自署するか、記名押印が必要です。シャチハタ等のスタンプ印は避けましょう。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
個人利用
合計40万円補助
環境意識の高い個人がMIRAI等のFCVを購入。促進補助金20万円+上乗せ補助金20万円で、合計40万円の支援を受け、購入負担を軽減。
法人利用(営業車)
BCP対策にも
市内企業が営業車としてFCVを導入。災害時の非常用電源としての活用も視野に入れ、企業のSDGsへの取り組みとしてPR。
リース導入
初期費用抑制
4年以上のリース契約で導入。所有者はリース会社だが、使用者が申請者となり補助金を受給。月々の支払いに充当。
よくある質問(FAQ)
Q
国の補助金(CEV補助金)と併用できますか?
一般的に、国の補助金と地方自治体の補助金は併用が可能です。ただし、国の補助金制度の詳細条件も必ず確認してください。四日市市の制度としては併用を妨げる規定はありません。
Q
「促進補助金」と「上乗せ補助金」を同時に申請できますか?
いいえ、同時申請はできません。上乗せ補助金の申請には、促進補助金の「交付決定兼確定通知書」の写しが必須添付書類となっているため、必ず促進補助金の手続きが完了してから申請してください。
Q
予算がなくなったらどうなりますか?
本補助金は予算の範囲内(20台分)での交付となります。予算額に達した時点で受付終了となりますので、早めの申請をおすすめします。最新の残額は四日市市脱炭素ポータルサイトで確認できます。
Q
申請書類はどこへ提出すればよいですか?
四日市市役所 環境部 環境政策課(本庁舎5階)へ郵送(書留郵便推奨)または持参してください。メールでの提出は受け付けていません。
Q
中古車は対象になりますか?
要件に「補助金の交付を受けようとする年度の4月1日から翌年2月1日までに補助対象者を所有者として初度登録されたFCV」とあるため、原則として新車(新規登録車)が対象となります。
まとめ
四日市市の「燃料電池自動車導入促進上乗せ補助金」は、FCV導入者にとって見逃せない追加支援制度です。既存の補助金と合わせて最大40万円(市単独分)の支援が受けられるチャンスです。ただし、申請には「順序」が重要であり、ベースとなる補助金の確定通知を待ってから申請する必要があります。
令和7年11月末時点では予算に余裕がありますが、年度末は申請が集中する可能性があります。車両の登録が済み次第、速やかに手続きを進め、確実に補助金を受け取りましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
申請書の書き方や手続きに不安がある場合は、専門家への相談もご検討ください。確実な受給をサポートします。
免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。