兵庫県南あわじ市では、定住の意思を持って淡路島外から移住する世帯を対象に、賃貸住宅の初期費用や引越費用を補助する「移住支援補助金」と、定住期間に応じて支給される「移住奨励金」の制度を設けています。移住時の初期負担を最大25万円(おためし居住なら最大30万円)軽減し、さらに定住を続けることで最大25万円の奨励金を受け取ることができる、手厚い移住支援パッケージです。本記事では、2025年度(令和7年度)の最新情報を基に、対象要件や申請手続き、採択のポイントを徹底解説します。
この記事でわかること
- 移住支援補助金とおためし居住世帯の違いと補助金額
- 定住後に受け取れる「移住奨励金」の仕組み
- 申請に必要な書類と手続きの具体的なステップ
- マイホーム取得補助金など、併用可能な他の支援制度
この補助金の概要・ポイント
南あわじ市の移住支援制度は、移住の段階に応じて「初期費用等の補助」と「定住後の奨励金」の2段階で構成されています。特にユニークなのは、住民票を移さずに一定期間居住する「おためし居住」に対しても手厚い補助がある点です。これにより、本格的な移住の前に地域の暮らしを体験するハードルが大きく下がります。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額(移住世帯): 初期費用・引越費用で最大25万円 + 奨励金最大25万円(計50万円)
- 補助金額(おためし): 初期費用・引越・レンタカー費用で最大30万円
- 補助率: 10/10(定額または実費上限)
- 対象者: 淡路島外から転入する世帯(直前3年間島外居住等の要件あり)
- 申請期限: 転入日または契約日から一定期間内(1ヶ月〜6ヶ月以内)
また、南あわじ市ではこの補助金以外にも「マイホーム取得事業補助金(最大200万円)」や「結婚新生活支援補助金」など、ライフステージに合わせた多様な支援策を用意しており、これらを組み合わせることで移住・定住の経済的負担を大幅に軽減できる可能性があります。
対象者・申請要件の詳細
共通要件と個別要件
本制度は「移住支援補助金」の申請時に、(1)おためし居住世帯 か (2)移住世帯 のいずれかを選択します。それぞれの区分によって要件が異なりますが、共通して「学生でないこと」「市税滞納がないこと」「暴力団員がいないこと」などが求められます。
注意点:「島外」とは淡路島外(南あわじ市、洲本市、淡路市以外)を指します。淡路島内の他市からの転入は対象外となるためご注意ください。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は「移住支援補助金」と「移住奨励金」の合計で算出されます。移住世帯として申請し、2年間定住した場合、最大で50万円の支援を受けることができます。
移住世帯 最大受給額
50万円
(支援補助金25万+奨励金25万)
おためし居住 最大受給額
30万円
(初期20万+引越5万+レンタカー5万)
内訳詳細
-
<移住支援補助金>
・初期費用(礼金・仲介手数料):上限20万円
・引越費用:上限5万円
・レンタカー費用(おためし居住のみ):上限5万円(1ヶ月分) -
<移住奨励金>
・転入から1年経過:5万円
・転入から2年経過:20万円
※令和8年3月31日までに移住支援補助金を申請した方が対象
補助対象経費の詳細
対象となる経費・ならない経費
経費に関する注意事項
- 必ず申請者が支払っていることが必要です(領収書の宛名に注意)。
- 賃貸借契約は世帯員のいずれかが契約者である必要があります。
- レンタカー費用は保険料やオプション料は除かれます。
申請から採択までの流れ
移住支援補助金の申請は、タイミングが非常に重要です。特に「移住世帯」の場合は転入日から6ヶ月以内、「おためし居住」の場合は契約日から1ヶ月以内という期限があります。
1
物件契約・引越・転入
南あわじ市内の民間賃貸住宅を契約し、引越を行います。移住世帯の場合は住民票の異動(転入届)も済ませます。この際、領収書を必ず保管してください。
2
申請書類の準備
交付申請書、住民票、戸籍附票(前住所の証明)、納税証明書、契約書写し、領収書、就業証明書(移住世帯のみ)などを揃えます。
3
申請書の提出
南あわじ市役所ふるさと創生課へ書類を提出します。期限(転入後6ヶ月以内等)を過ぎないよう注意してください。
4
審査・交付決定・請求
審査後、交付決定通知が届きます。その後、請求書を提出し、指定口座に補助金が振り込まれます。
5
移住奨励金の申請(1年後・2年後)
転入から1年および2年経過した時点で、改めて移住奨励金の申請を行います。忘れないようにカレンダー等に記録しておきましょう。
採択されるためのポイント・コツ
この補助金は要件を満たせば原則として交付されますが、書類の不備や要件の誤認による不採択を防ぐため、以下の点に注意が必要です。
審査で確実に通るためのチェックポイント
- 「3年間」の居住歴証明
転入直前の3年間、継続して淡路島外に住んでいたことを証明するため「戸籍の附票」などを取得します。本籍地が遠方の場合は郵送請求に時間がかかるため早めに手配しましょう。 - 領収書の宛名と但し書き
宛名は必ず申請者本人(または世帯員)の名前にしてもらいましょう。会社名義や上様などは不可となる場合があります。但し書きも「引越代として」「仲介手数料として」と具体的に記載してもらいます。 - 就業証明書の準備(移住世帯)
移住世帯の場合、就業・起業・テレワークのいずれかが必要です。会社員の方は勤務先に「就業証明書(様式第4号)」の記入を依頼する必要があります。 - 他の補助金との併用確認
「新婚世帯家賃補助金」以外の住宅費補助を受けていると対象外になります。会社の住宅手当などは要確認ですが、公的な補助金との重複はNGです。
よくある失敗・注意点
- 申請期限切れ → 対策: 転入したらすぐに住民票を移し、6ヶ月以内に申請できるよう準備する。おためし居住は契約から1ヶ月以内と非常に短いため注意。
- 学生のみの世帯 → 対策: 学生は対象外です。卒業して就職と同時に移住する場合は対象となる可能性があります。
- 淡路島内からの転居 → 対策: 洲本市や淡路市からの転入は対象外です。「島外」からの移住促進が目的のためです。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
子育て世帯のUターン
最大50万円受給
大阪から家族4人で南あわじ市へUターン移住。賃貸アパートの初期費用と引越代で25万円の補助を受け、その後2年間定住して奨励金25万円も受給。浮いた費用で新生活の家具を購入。
テレワーク移住(おためし)
30万円受給
東京の仕事をリモートで続けながら、まずは住民票を移さずにおためし居住。初期費用とレンタカー代で30万円の補助を活用し、淡路島の暮らしを体験。気に入ってその後本格移住へ。
新婚世帯の移住
制度併用で負担減
結婚を機に移住。移住支援補助金に加え、「新婚世帯家賃補助金」も併用(要件により併用可否確認が必要)。さらに将来的にマイホームを購入する際は最大200万円の補助も視野に。
よくある質問(FAQ)
Q
単身(一人暮らし)でも対象になりますか?
はい、対象になります。世帯の人数に関する制限は記載されていませんが、学生単身の場合は対象外となるためご注意ください。就業や起業をしている単身者は対象となります。
Q
東京23区からの移住支援金とは別の制度ですか?
はい、別の制度です。南あわじ市には、東京23区等から移住し就業・起業等をする方向けの「南あわじ市移住支援事業支援金(単身60万円、世帯100万円)」もあります。要件が合えばそちらの方が高額になる場合があるため、どちらの制度を利用すべきか事前に市役所へ相談することをお勧めします。
Q
移住奨励金の手続きを忘れた場合はどうなりますか?
移住奨励金は、転入から1年後および2年後に申請が必要です。申請を忘れると受給できない可能性があるため、スマートフォンのリマインダー等を活用して管理することをお勧めします。また、移住支援補助金の交付決定を受けていることが前提条件となります。
Q
空き家バンクの物件でも対象になりますか?
はい、民間賃貸住宅であれば対象になります。ただし、購入の場合は対象外です(購入の場合は「マイホーム取得事業補助金」や「空き家活用支援事業補助金」をご検討ください)。賃貸借契約を結ぶ物件であることが条件です。
Q
レンタカー費用はおためし居住以外でも対象ですか?
いいえ、レンタカー費用は「(1)おためし居住世帯」のみが対象です。本格的な移住世帯の場合は、初期費用と引越費用のみが対象となります。
まとめ
南あわじ市の移住支援補助金・奨励金は、移住の初期段階から定住後までをサポートする非常に手厚い制度です。特に、おためし居住への支援や、定住後の奨励金(最大25万円)は、他の自治体にはない魅力的なポイントです。申請には「転入直前の3年間島外居住」などの要件確認と、期限内の手続きが不可欠です。
移住を検討中の方は、まずは「住みニコ」などの情報サイトで物件や仕事を探しつつ、市役所のふるさと創生課へ早めに相談することをお勧めします。理想の淡路島ライフを実現するために、この制度を最大限活用しましょう。
南あわじ市への移住をお考えの方へ
移住相談や補助金の詳細は、南あわじ市ふるさと創生課までお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は2025年4月1日時点の情報を基に作成しています。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず南あわじ市公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。