山口市への移住を検討している方にとって、現地の雰囲気を確認するための訪問費用は大きな負担となります。山口市UJIターン訪問補助金は、市内への移住を希望される方が行う就職活動や起業準備、現地の下見にかかる交通費と滞在費を最大12万円まで支援する制度です。特に45歳未満の若者層には手厚い補助が用意されており、円滑な移住を強力にバックアップします。
この記事でわかること
- 訪問目的に合わせた3つの補助コースの違い
- 最大12万円の補助を受けるための具体的な要件
- 申請から受領までの5つのステップと必要書類
- 山口市の他の移住支援策との併用ポイント
山口市UJIターン訪問補助金の3つの区分
本補助金は、訪問の目的や対象者の年齢によって「若者農山村エリア訪問」「若者就職活動訪問」「お試し訪問」の3つに区分されています。それぞれの特徴を正しく理解し、自身の計画に最適なコースを選択することが重要です。
1. 若者農山村エリア訪問補助金
18歳以上45歳未満の方が、山口市内の農山村エリア(徳地、阿東、秋穂、阿知須、佐山、小郡の一部など)で就業、起業、または就職活動を行うための訪問を支援します。最も補助額が大きく設定されています。
2. 若者就職活動訪問補助金
18歳以上45歳未満の方が、やまぐちしごと応援サイトに登録されている市内事業者への就職活動を行う場合に適用されます。中心市街地を含めた市内全域の登録企業が対象となります。
3. お試し訪問補助金
上記の年齢制限や目的に該当しない方(例:45歳以上の方、具体的な就職先が未定で住居探しをメインとする方など)が対象です。補助率は2分の1となりますが、グループでの滞在費補助も用意されています。
補助対象経費と補助率の完全網羅
対象となる具体的な支払い項目
- 公共交通機関運賃: 鉄道、航空機、高速バスなどの利用料金。
- 高速道路利用料金: 自家用車等で訪問する場合の通行料。
- 宿泊費: 山口市内のホテル、旅館、民泊の費用。※1人1泊あたり1万円が上限となります。
- レンタカー代: 山口県内で契約した車両のみ対象。※若者農山村エリア訪問のみ対象。
- 家賃: 市内での定期借家契約による家賃等。
注意:対象外となる経費例
- 食費、娯楽費、お土産代。
- タクシー代(公共交通機関に含まれない場合が多い)。
- 山口県外で借りたレンタカー代。
- 領収書が発行されない経費や、他の補助金で既に補填されている経費。
補助金申請の成功ステップ(5段階)
補助金を受け取るためには、事前の相談と正確な書類作成が不可欠です。以下のステップに沿って進めてください。
1
事前相談・要件確認
訪問前に必ず山口市農山村づくり推進課(すむ住む相談所)へ連絡し、自身の計画が補助対象に該当するか確認してください。事前相談がない場合、申請が受理されない可能性があります。
2
訪問活動の実施・領収書の保管
実際に山口市を訪問し、計画した活動(企業訪問、住居探し、地域下見等)を行います。交通費や宿泊費の領収書は、宛名や但し書きが明確なものを必ずすべて保管しておきましょう。
3
交付申請書の提出
活動完了から30日以内、または当該年度末日のいずれか早い日までに、交付申請書、訪問活動報告書、補助対象経費計算表を提出します。
4
審査・交付決定
市役所で書類の審査が行われます。内容に不備がなければ「交付決定通知」および「補助金額確定通知」が届きます。
5
請求書の提出・振込
確定通知を受けた後、速やかに請求書を提出します。その後、指定の銀行口座に補助金が振り込まれます。
採択率を高める!「訪問活動報告書」作成のポイント
補助金の審査において最も重要なのが「訪問活動報告書」です。単にどこへ行ったかを記載するだけでなく、以下のポイントを意識して記述することで、移住への意欲を適切に伝えることができます。
合格ラインの報告書とは
- 具体的な訪問先を明記: 「不動産屋3社を訪問し、湯田温泉エリアの物件を3件内見した」「〇〇株式会社の採用担当者と面談し、業務内容を確認した」など、具体名と行動をセットで記載。
- 得られた成果と変化: 「WEBサイトだけではわからなかった周辺施設の利便性を確認できた」「地域の方と話し、子育て環境への不安が解消された」といった、訪問による気づきを記述。
- 今後のスケジュール: 「〇月までに内定を得て、年度内には引越を完了させる予定」など、移住に向けた具体的なタイムラインを示す。
併せてチェック!山口市の豊富な移住支援制度
山口市では、訪問時だけでなく、移住時や移住後にも活用できる多種多様な補助金が用意されています。これらを組み合わせることで、移住コストを大幅に削減することが可能です。
UJIターン者移転費用補助金
実際に移住する際の引越費用を支援する制度です。45歳未満、または15歳未満の子を扶養している場合、最大20万円(補助率3分の2)が支給されます。訪問補助金で現地を確認し、この制度で実際の移動を行うのが理想的な流れです。
UJIターン創業者支援補助金
市内で新たに創業する場合の設備購入費や施設改修費を、最大50万円まで補助します。起業を目指して山口市を訪問する方は、訪問補助金とセットで検討すべき制度です。
空き家バンク改修事業補助金
空き家バンクを通じて取得した物件の改修(水回りなど)にかかる費用を支援します。訪問時に物件探しを行う際は、空き家バンク制度の利用も視野に入れると良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q山口県内の他市町から山口市へ移住する場合でも使えますか?
いいえ。本補助金は原則として「山口県外」からの移住希望者を対象としています。山口県内での移動については、別途県が行っている交通費支援制度などが利用できる場合がありますので、山口県中山間・地域振興課へご確認ください。
Q領収書の宛名はどのようにすれば良いですか?
申請者本人のフルネームを記載してもらってください。名字のみや「上様」では受け付けられない場合があります。特に宿泊費の領収書は、宿泊日数が確認できる明細付きのものを推奨します。
Qレンタカー代が対象になるのはどのコースですか?
「若者農山村エリア訪問補助金」を利用する場合にのみ、山口県内で契約したレンタカー代が滞在費の対象に含まれます。他のコース(若者就職活動、お試し訪問)ではレンタカー代は補助対象外となりますのでご注意ください。
Q訪問をキャンセルした場合、キャンセル料は補助されますか?
いいえ。実際に山口市を訪問し、活動を行った際の経費のみが対象です。自己都合によるキャンセル料や、訪問に伴わない経費は一切補助されません。
Q申請の締め切りはいつですか?
令和7年度(2025年度)分の受付は、2026年3月31日までとなっています。ただし、山口市の予算枠が上限に達した場合は、期間内であっても早期に受付を終了することがあります。早めの計画と相談をおすすめします。
山口市UJIターン訪問補助金は、移住に向けた第一歩を経済的に支えてくれる心強い制度です。最大12万円という手厚い支援は、県内でもトップクラスの内容となっています。まずは山口市農山村づくり推進課に電話やメールで相談し、あなたの「山口暮らし」のプランを伝えてみてください。現地の担当者が、補助金の活用だけでなく、最適な移住プランについても親身にアドバイスしてくれます。山口の豊かな自然と歴史、そして温かい人々があなたを待っています。
お問い合わせ・事前相談窓口
山口市農山村づくり推進課 移住定住担当(すむ住む相談所)
TEL:083-934-4646(平日8:30〜17:15)
E-mail:nousanson@city.yamaguchi.lg.jp
免責事項: 本記事の情報は2025年4月1日時点の入力データに基づき作成されています。補助金の内容や条件、受付状況は山口市の判断により変更される場合があります。申請にあたっては、必ず山口市公式ホームページをご確認いただくか、直接窓口にお問い合わせください。