昨今の都内における強盗事件や闇バイトによる犯罪、体感治安の悪化を受け、東京都では令和7年度より個人宅向けの防犯対策を強化しています。都内各区市町村を通じて、防犯カメラやカメラ付きインターホン等の購入・設置費用に対し、1世帯あたり最大2万円の補助を実施。本記事では、対象者や補助対象となる機器、都内各自治体の実施状況を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 最大2万円の補助金を受け取れる対象者と条件
- 補助対象となる防犯カメラ・インターホン・防犯フィルムの詳細
- 東京都内各区市町村(50以上)の実施事業名称リスト
- 申請で失敗しないための注意点と手続きのステップ
令和7年度 東京都防犯機器等購入緊急補助事業の概要
東京都は、都民の防犯意識の高まりと深刻化する犯罪被害を防止するため、区市町村が実施する個人宅向け防犯機器等の購入助成に対し、財政的支援を行うことを決定しました。これは、都民が自ら自宅の防犯機能を高めることを直接支援するための仕組みです。
補助対象者と居住要件
本事業の対象となるのは、以下の条件をすべて満たす方です。
- 東京都内に住民登録があること
- その住民登録のある住所に実際に居住していること
- 世帯主、またはこれに準ずるものであること
重要:各自治体による差異について
- 補助率や上限額、対象となる機器の範囲は、お住まいの区市町村が定める要綱によって異なる場合があります。
- 予算額に達した時点で受付を終了する自治体が多いため、早めの検討が推奨されます。
補助対象となる防犯機器の種類
侵入盗や強盗の被害を未然に防ぐために有効とされる機器が幅広く対象となっています。一般的に認められる例は以下の通りです。
補助対象外となるケースにご注意ください
- 断熱防犯窓:東京都環境局の既存住宅における省エネ改修促進事業の対象となるため、本事業では対象外です。
- 共用部分への設置:マンションやアパートの共用廊下・エントランス等への設置は対象外となる場合があります。
- 店舗・事務所用:あくまで個人住宅(住居)の防犯対策が目的です。
- 転売目的:中古品やオークション等での個人間売買は対象外となるケースが一般的です。
都内各区市町村の実施状況リスト(令和7年11月現在)
お住まいの地域で実施されている事業名をご確認ください。詳細な申請方法や必要書類については、各自治体の公式ホームページを参照するか、担当窓口までお問い合わせください。
ア行・カ行・サ行の自治体
- 昭島市:家庭用防犯カメラ等購入費補助事業
- あきる野市:令和7年度あきる野市防犯機器等購入費補助金交付事業
- 足立区:足立区防犯対策に係る防犯設備の設置及び物品購入補助金
- 荒川区:荒川区住まいの防犯対策補助金交付制度
- 板橋区:板橋区防犯機器等購入緊急補助事業
- 稲城市:稲城市防犯機器等購入緊急補助金交付事業
- 江戸川区:江戸川区住まいの防犯対策補助事業
- 青梅市:令和7年度青梅市防犯機器等購入費補助金
- 大田区:令和7年度大田区住まいの防犯対策緊急補助事業
- 奥多摩町:奥多摩町家庭用防犯カメラ等購入補助金
- 葛飾区:葛飾区住まいの防犯対策助成金
- 北区:令和7年度東京都防犯機器等購入緊急補助事業
- 清瀬市:清瀬市防犯機器等購入緊急補助金
- 国立市:令和7年度国立市防犯機器等購入緊急助成金
- 江東区:江東区防犯機器等購入緊急補助事業
- 小金井市:令和7年度小金井市防犯機器等購入補助事業
- 国分寺市:住まいの防犯用品購入費補助事業
- 小平市:小平市防犯機器等購入費補助
- 狛江市:令和7年度狛江市防犯機器等購入緊急補助金
- 品川区:品川区住まいの防犯対策補助事業
- 渋谷区:渋谷区防犯機器等購入緊急補助事業
- 新宿区:令和7年度新宿区防犯機器等購入緊急補助事業
- 杉並区:杉並区防犯機器等購入緊急補助事業
- 墨田区:墨田区住まいの防犯対策臨時補助金交付事業
- 世田谷区:住まいの防犯対策サポート事業
タ行・ナ行・ハ行・マ行の自治体
- 台東区:台東区防犯機器等購入緊急補助事業
- 多摩市:多摩市防犯機器等購入補助事業
- 立川市:立川市住まいの防犯対策緊急支援事業
- 中央区:令和7年度個人宅向け防犯機器等購入費用助成
- 調布市:調布市防犯機器等購入緊急補助事業
- 千代田区:個人宅向け防犯機器等購入緊急補助
- 豊島区:豊島区防犯機器等購入緊急補助事業
- 中野区:中野区防犯機器等購入緊急補助事業
- 西東京市:西東京市住まいの防犯対策補助金
- 練馬区:練馬区住まいの防犯対策費助成事業
- 八王子市:八王子市住まいの防犯対策緊急補助
- 羽村市:羽村市住まいの防犯機器等購入緊急補助金
- 東久留米市:令和7年度東久留米市住宅防犯設備設置費補助金交付事業
- 東村山市:令和7年度東村山市住まいの防犯機器等購入緊急補助事業
- 東大和市:防犯機器等導入費補助事業
- 日野市:日野市住宅防犯対策補助金事業
- 日の出町:日の出町防犯機器等購入費補助金交付事業
- 檜原村:檜原村家庭用防犯カメラ等設置費補助金
- 福生市:福生市防犯機器等購入緊急補助事業
- 府中市:防犯機器等導入助成事業
- 文京区:防犯機器等購入補助事業
- 町田市:町田市住まいの防犯対策補助金
- 瑞穂町:瑞穂町防犯対策緊急補助事業
- 三鷹市:三鷹市住宅防犯対策補助金
- 港区:住まいの防犯対策助成事業
- 武蔵野市:住まいの防犯対策補助事業
- 武蔵村山市:令和7年度武蔵村山市犯機器等緊急補助金
- 目黒区:令和7年度目黒区防犯機器等購入緊急補助
補助金申請のステップと手続きの流れ
補助金を受け取るためには、正しい順序で手続きを行う必要があります。自治体によって事前申請が必要な場合と、購入後の事後申請で良い場合がありますので、必ず事前に確認してください。
1
お住まいの自治体HPを確認・事前相談
まずは自治体の最新情報をチェック。予算の残り状況や対象機器の条件を確認します。
2
防犯機器の選定と購入
対象となる性能を満たす機器(例:録画機能付き等)を選び購入します。領収書は必須です。
3
設置作業と写真撮影
機器を自宅に設置します。設置後の状況がわかるカラー写真を撮影しておく必要があります。
4
交付申請書の提出
必要書類を揃えて、自治体の窓口へ郵送または持参、オンラインで提出します。
5
補助金の交付決定と振込
審査後、交付決定通知が届き、指定の口座に補助金が振り込まれます。
採択されやすくするためのポイントと注意点
1. 領収書の記載内容を厳格に確認
補助金申請において最も多い不備の一つが領収書です。以下の項目がすべて記載されているか必ず確認してください。
- 購入者名(申請者の氏名と一致していること)
- 購入日
- 商品名(型番などが記載されているのが望ましい)
- 購入金額(内訳がわかるもの)
- 販売店印(または発行元が明確な印字)
2. 写真撮影のコツ
設置後の写真は、どこに設置したのかが客観的にわかるよう、少し離れた位置からの「全景写真」と、機器自体が鮮明に写っている「近接写真」の2パターンを用意しておくと審査がスムーズに進みます。
専門家活用のメリット
防犯カメラの設置業者の中には、本補助金の申請に慣れている業者も存在します。設置工事を依頼する場合は、補助金対象となる機種かどうかの相談や、申請に必要な写真撮影、書類の準備などをサポートしてもらえる場合があります。自身での設置に不安がある場合は、専門業者の活用も検討しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q防犯カメラの取付工事費も補助対象になりますか?
多くの自治体では、機器の購入費だけでなく設置にかかる工事費も対象に含まれます。ただし、合計金額の1/2(上限2万円)という枠内での補助となります。
Q複数の防犯機器を合算して申請できますか?
はい、可能です。例えば防犯カメラ1.5万円と防犯フィルム1万円を同時に購入した場合、合計2.5万円の1/2である1.25万円が補助されます(上限2万円に達するまで)。
Q昨年度に購入した機器についても申請可能ですか?
一般的には、令和7年度(2025年4月1日以降)に購入したものが対象です。遡及適用があるかどうかは、各自治体の要綱を必ずご確認ください。
Q賃貸住宅に住んでいますが申請できますか?
居住者本人が購入し、自室の防犯のために設置するのであれば対象となります。ただし、建物への穴開けなどの工事を伴う場合は、事前に管理会社や大家の承諾が必要です。
QECサイト(Amazonや楽天など)で購入しても対象になりますか?
多くの自治体で認められますが、宛名がしっかり記載された領収書(ダウンロード版等)が発行できることが条件です。また、ポイント利用分が補助対象外となる場合もあるため注意が必要です。
まとめ:地域の安心を自らの手で守るために
犯罪の未然防止には、犯人に狙わせない環境づくりが最も重要です。防犯カメラや録画機能付きインターホンの設置は、心理的な抑止力として非常に高い効果を発揮します。本補助制度は、そうした対策の初期費用を国と都が強力にバックアップするものです。最大2万円の補助を活用し、ご家族と住まいの安心をさらに強化してください。予算には限りがありますので、検討されている方は早めに各自治体の窓口へご相談されることをお勧めいたします。
最新の申請要件を公式サイトでチェック
各区市町村によって詳細なルールが異なります。まずは「自治体名 防犯機器 補助金」で検索し、最新の要綱を確認しましょう。
免責事項: 本記事の情報は令和7年(2025年)時点の公表データおよび一般的な補助金制度に基づき作成しています。自治体によって細かな要件が異なったり、予算終了により受付を停止している場合があります。申請にあたっては必ず各区市町村の公式サイトで最新情報をご確認ください。