【広島県】中小企業向け最大300万円!海外出願支援事業補助金の申請ガイド(2025年)
補助金詳細
対象者
申請要件
- 外国特許庁への出願手数料、現地代理人費用、国内代理人費用、翻訳費用
| 補助率 | ー |
|---|---|
| 採択率 | 45.0% |
補助金概要
Overview広島県内の中小企業が海外市場へ進出する際、避けて通れないのが知的財産権の保護です。本補助金は、海外での特許、実用新案、意匠、商標の出願に要する経費を最大300万円(1企業あたり)まで支援するもので、県内企業の国際競争力強化を目的としています。本記事では、申請要件から採択を勝ち取るためのポイントまで、実務に即した詳細なガイドを解説します。
この記事でわかること
- 広島県独自の海外出願支援事業の全体像と補助金額
- 特許・商標など出願種別ごとの上限額と対象経費の詳細
- 審査を通過するために必要な事業計画と加点項目の活用法
- 申請から実績報告、補助金受領までの具体的なスケジュール
- 海外展開における模倣品対策(冒認対策)の戦略的活用
海外進出の鍵を握る「海外出願支援事業」とは
日本国内で取得した特許権や商標権は、日本国内でしか効力を持ちません。これを「属地主義」と呼びます。海外市場で自社の技術やブランドを守るためには、進出先の国ごとに権利を取得する必要がありますが、そこには高額な翻訳費用や現地代理人費用が発生します。公益財団法人ひろしま産業振興機構が実施する本補助金は、これら多額のコスト負担を軽減し、県内中小企業の戦略的な海外展開を力強くバックアップする制度です。
制度の主な特徴と目的
本事業は特許庁の補助事業を活用しており、単なる経費補助にとどまらず、将来的な事業展開の具体性や技術の優位性が厳格に審査されます。特に近年問題となっている、海外での第三者による先行出願(冒認出願)への対策も含まれており、自社ブランドを守るための強力なツールとなります。広島県内に主たる事業所を置く中小企業者であれば、製造業に限らずサービス業やソフトウェア業なども対象となります。
ここがポイント!広島県独自のメリット
広島県内には「広島県中小企業知財支援センター」や「INPIT広島県知財総合支援窓口」といった専門の相談窓口が充実しています。これらの窓口を利用していることは、補助金審査における「加点項目」となっており、専門家のアドバイスを受けながら申請を進めることが採択への近道となります。
補助対象者と要件の詳細
本補助金の対象となるのは、広島県内に主たる事業所(本社や主要工場など)を有する中小企業者等です。個人事業主も対象に含まれますが、いわゆる「みなし大企業」は除外されるため注意が必要です。
| 業種 | 資本金の額・出資総額 | 常時使用する従業員数 |
|---|---|---|
| 製造業・建設業・運輸業等 | 3億円以下 | 300人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| 小売業 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
みなし大企業の定義に注意
以下に該当する場合は中小企業者であっても対象外となります。
- 発行済株式総数の2分の1以上が単一の大企業に所有されている場合
- 発行済株式総数の3分の2以上が複数の大企業に所有されている場合
- 大企業の役員が役員総数の2分の1以上を占めている場合
補助金額と対象となる出願案件
補助率は対象経費の2分の1以内です。1企業あたりの年度内総額上限は300万円となっており、複数の国や案件での申請が可能です。ただし、出願種別ごとに個別の案件上限額が定められています。
特許出願(1案件)
最大150万円
実用新案・意匠・商標
最大60万円
冒認対策商標
最大30万円
対象となる具体的な出願方法
補助を受けるためには、申請時点で日本国特許庁へ既に出願(国内出願)を完了している必要があります。主な対象経路は以下の通りです。
- パリ条約ルート: 国内出願の優先権を主張して直接外国へ出願する方法。
- PCTルート: 特許協力条約に基づき、国際出願を経て各指定国へ国内移行する方法(補助対象は国内移行段階)。
- マドプロルート: マドリッド協定議定書に基づき、国際商標登録出願を行う方法。
- ハーグルート: 意匠の国際出願を行う方法。
補助対象経費の範囲と注意点
補助対象となるのは「外国特許庁への出願に直接要する費用」です。交付決定日より前に契約・発注したもの、あるいは日本国特許庁へ支払う手数料などは対象外となるため、資金計画を立てる際には細心の注意が必要です。
| 経費区分 | 内容の詳細 |
|---|---|
| 外国特許庁への手数料 | 出願料、審査請求料、登録料(出願と同時に支払うもの)など。 |
| 現地代理人費用 | 出願を依頼する外国の特許事務所・弁理士等に支払う費用。 |
| 国内代理人費用 | 外国出願の手続きを仲介する国内の弁理士等に支払う費用。 |
| 翻訳費用 | 出願書類を指定の言語(英語、中国語等)に翻訳するために要する費用。 |
対象外となる経費に要注意
- 日本国特許庁への国内出願料、審査請求料、特許料
- PCT出願の際の国際事務局(WIPO)への支払い
- 日本国内の消費税および地方消費税
- 交付決定日よりも前に発生したすべての経費
- 出願後の不備修正(補正)に係る費用
採択率を高める!審査の基準と申請書の書き方
本補助金は予算に限りがあるため、すべての申請が通るわけではありません。有識者による審査委員会で「採択」される必要があります。審査員がどこを見ているのか、そのポイントを理解することが重要です。
主要な選定基準(審査のポイント)
- 技術の優位性と権利化の見込み: 先行技術調査をしっかり行い、新規性や進歩性が認められる可能性が高いことを説明できているか。
- 事業展開の具体性と妥当性: 権利取得後、その国でどのようなビジネスを展開するのか。販路、パートナー、売上予測などが具体的か。
- 資金調達能力: 補助金は「後払い」です。自己負担分を含めた資金計画がしっかりしているか。
- 経営へのインパクト: その権利を取得することが、企業の成長にどう寄与するのか。
採択を引き寄せる申請書のコツ
一般的に、審査員は必ずしもあなたの業界の専門家ではありません。専門用語を多用せず、図解や市場データを活用して『なぜ今、この国での権利が必要なのか』を論理的に説明することが高く評価されます。また、知財総合支援窓口等で事前にアドバイスを受けた実績を記載することも非常に有効です。
申請から補助金受領までの5ステップ
補助金の申請は、単に書類を出すだけでは終わりません。交付決定後の「実績報告」が最も重要です。全体の流れを確認しておきましょう。
専門家(弁理士)活用のメリット
海外出願は非常に専門性が高く、現地の法律や言語の壁があります。補助金を活用する際にも、多くの事業者が専門家(弁理士)の協力を得て申請を行っています。
- 適切な権利範囲の設定: 事業目的を理解した上で、最も効果的な権利範囲(請求項)を設計してもらえます。
- 現地代理人とのスムーズな連携: 信頼できる海外の特許事務所とのネットワークを活用できます。
- 証拠書類の整理: 補助金申請に必要な見積書や請求書の管理方法についてアドバイスを受けられます。
よくある質問(FAQ)
まとめ:広島から世界へ!知財戦略を今こそ加速
「海外展開支援事業費補助金(海外出願支援事業)」は、広島県の中小企業がグローバル市場で戦うための最強のパートナーです。最大300万円の支援は大きな魅力ですが、それ以上に「専門家のアドバイスを受けながら自社の知財戦略を見直す」というプロセスそのものが、企業の永続的な成長に繋がります。公募期間は限定されているため、早めの相談と準備が成功の鍵を握ります。自社の技術を世界ブランドへと成長させるため、このチャンスを最大限に活用してください。
まずはお電話でのご相談を
公益財団法人ひろしま産業振興機構 ものづくり革新統括センター 知財支援担当までお気軽にお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は令和7年度の公募情報に基づき作成していますが、年度ごとに詳細な要件や期間が変更される場合があります。申請にあたっては、必ず(公財)ひろしま産業振興機構の公式サイトにて最新の募集要領をご確認ください。本記事の内容によって生じた損害等について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
申請前チェックリスト
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大300万円 | 最大約170.8万円(条件による) | 最大500万円 | 最大2,000万円 | 最大10億円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2025年9月4日 | 令和8年1月30日まで(予算に達し次第終了) | 予算がなくなり次第終了(または事業実施の10日前まで) | 前年度8月末までに事前協議が必要な場合が多い | 令和8年1月16日まで(各制度による) |
| 難易度 |
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| 採択率 AI推定 | 45.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 45.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |