【滋賀・鹿児島】中小企業の海外展開に最大300万円!海外出願支援事業の申請ガイド(2025年)
補助金詳細
対象者
申請要件
- 外国特許庁への出願料、翻訳料、国内代理人費用、現地代理人費用
| 補助率 | ー |
|---|---|
| 採択率 | 40.0% |
補助金概要
Overview海外市場への販路拡大を目指す中小企業にとって、知的財産の保護は極めて重要な経営課題です。海外出願支援事業は、外国への特許、実用新案、意匠、商標の出願にかかる経費を最大300万円(補助率1/2)まで支援する制度です。本記事では、滋賀県や鹿児島県における2025年度(令和7年度)の公募情報を中心に、申請の要件や採択のポイントを詳しく解説します。
この記事でわかること
- 海外出願支援事業の補助金額と補助率の仕組み
- 滋賀県・鹿児島県における2025年度の公募スケジュール
- 対象となる出願の種類(特許・実用新案・意匠・商標)と要件
- 審査で加点される企業の条件と申請書類の書き方
- 補助金を活用して海外展開を加速させるための戦略
1. 海外出願支援事業の概要と目的
海外出願支援事業は、中小企業庁および特許庁の予算を活用し、各都道府県の産業支援機関が実施する間接補助金事業です。日本国内で優れた技術やデザイン、ブランドを保有する中小企業が、その知的財産を武器に海外市場へ進出する際の「コスト的な障壁」を低減することを目的としています。
制度の背景と重要性
海外で製品を販売したりサービスを提供したりする場合、現地の知的財産権(特許権等)を保有していないと、模倣品の出現や権利侵害訴訟のリスクに直面します。しかし、外国への出願には多額の翻訳費用や現地代理人費用、特許庁への手数料が必要となります。本補助金は、これらの経費の半分を支援することで、中小企業の国際競争力を高める役割を担っています。
本補助金の大きな特徴
一般的な補助金とは異なり、国内で既に特許出願等を行っていることが前提となります。また、単なる権利取得費用の肩代わりではなく、その権利を活用して「どのように海外でビジネスを展開するか」という事業性が厳しく審査される点に特徴があります。
2. 2025年度(令和7年度)の公募スケジュール
海外出願支援事業は各都道府県の産業支援センターを通じて実施されるため、地域によって受付期間が異なります。ここでは滋賀県と鹿児島県の事例を確認します。
| 地域 | 実施機関 | 受付期間(予定) |
|---|---|---|
| 滋賀県 | 滋賀県産業支援プラザ | 令和7年5月22日(木)~6月26日(木) |
| 鹿児島県 | かごしま産業支援センター | 令和7年4月下旬頃~6月上旬頃 |
提出期限に関する注意点
- 郵送の場合は締め切り日の17:00必着です。消印有効ではない場合が多いため、余裕を持って発送してください。
- jGrants(電子申請)を利用する場合、GビズIDの取得に2~3週間かかるため、事前にIDを準備しておく必要があります。
3. 補助対象者と申請要件
本補助金の対象となるのは、以下の条件をすべて満たす中小企業者等です。
対象となる者の範囲
- 滋賀県または鹿児島県内に事業所を有する中小企業者(個人事業主、事業協同組合、NPO法人等を含む)
- 知的財産を戦略的に活用し、経営の向上を目指す意欲があること
- 外国特許庁への出願業務を依頼する選任代理人(弁理士等)の協力が得られること
- 事業完了後5年間の状況調査(ヒアリング等)に協力できること
対象外となる企業(みなし大企業の除外)
以下のいずれかに該当する場合は「みなし大企業」と判断され、本補助金の対象外となります。
- 発行済株式の1/2以上を同一の大企業が所有している
- 発行済株式の2/3以上を複数の大企業が所有している
- 大企業の役員が役員総数の1/2以上を占めている
- 直近過去3年間の課税所得の年平均額が15億円を超えている
4. 補助金額と対象経費
補助率は一律で1/2以内となっており、出願の種類ごとに上限額が設定されています。
1企業あたりの上限額
300万円
補助率
1/2以内
1案件あたりの上限額(消費税除く)
| 出願種別 | 補助上限額 |
|---|---|
| 特許出願 | 150万円 |
| 実用新案・意匠・商標登録出願 | 60万円 |
| 冒認対策商標(※) | 30万円 |
※冒認対策商標:第三者による悪意の先取り出願への対策目的の商標出願。
対象となる経費の詳細
- 外国特許庁への出願手数料:各国の特許庁へ支払う公的な出願料。
- 翻訳費用:出願書類を現地の言語に翻訳するために要する経費。
- 国内代理人費用:日本の弁理士等へ支払う外国出願の事務手続き代行費用。
- 現地代理人費用:現地の弁理士等へ支払う手続き費用。
5. 採択率を高めるための審査のポイントと加点措置
本補助金は予算に限りがあるため、申請すれば必ず採択されるわけではありません。滋賀県や鹿児島県の選考委員会では、以下の基準に基づいて審査が行われます。
主な審査基準
- 事業性:海外での権利取得が、具体的にどのようなビジネス拡大につながるか。
- 必要性:なぜその国で権利を取得する必要があるのか(模倣品対策、独占販売権の確保など)。
- 実現可能性:海外展開のための体制(人材、資金、販路の目途)が整っているか。
- 新規性:対象となる技術や製品に市場優位性があるか。
有利になる加点措置(滋賀県等の例)
以下の条件に該当する場合、審査において加点されます。積極的にアピールしましょう。
- 地域未来牽引企業に選定されている。
- 賃上げを実施する旨、従業員に表明している企業。
- 過去に本補助金を一度も受けたことがない新規企業。
- 「ものづくり補助金」や「JAPANブランド育成支援事業」の採択企業。
- ワーク・ライフバランス推進企業としての認定。
6. 申請から補助金受領までの5ステップ
7. 専門家補足:よくある失敗パターンと対策
補助金申請において、多くの中小企業が陥りやすいミスとその対策を専門的な視点から補足します。
失敗1:交付決定前に出願・支払いをしてしまう
補助金の鉄則は「交付決定後の発注・支払い」です。交付決定日よりも前に弁理士へ正式発注したり、翻訳を依頼したりした場合、その経費は一切補助対象外となります。スケジュール管理には細心の注意が必要です。
失敗2:事業計画書が「技術解説」に偏りすぎる
審査員は技術の専門家だけでなく、経営や支援の専門家も含まれます。技術の凄さを説明するだけでなく、「その権利を使ってどうやって利益を出すのか」「どの市場を狙い、競合とどう差別化するのか」というビジネスプランを論理的に記述することが採択への近道です。
失敗3:代理人(弁理士)との連携不足
外国出願は制度が複雑です。特にPCT国際出願からの各国移行など、タイミングが重要になる手続きでは、代理人の協力が不可欠です。申請書類の作成段階から、外国出願の実績豊富な弁理士と連携することをお勧めします。
8. よくある質問(FAQ)
9. まとめ:海外展開の鍵を握る知財戦略
海外出願支援事業は、単なる資金支援に留まらず、自社の知財戦略を見直し、海外ビジネスの成功確率を高める絶好の機会です。2025年度の公募は滋賀県では5月下旬、鹿児島県では4月下旬からスタートします。申請には緻密な事業計画と専門家との連携が不可欠です。まずは早めに管轄の産業支援機関へ相談し、自社の技術やブランドを守り、世界へ羽ばたくための第一歩を踏み出しましょう。
まずは公式HPで詳細を確認しましょう
各支援機関では事前相談を随時受け付けています。公募要領をダウンロードして、要件をチェックしてください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年3月)の公募予定に基づいています。補助金の内容やスケジュールは変更される場合がありますので、申請前に必ず各産業支援機関の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
申請前チェックリスト
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| 比較項目 |
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大300万円 | 最大約170.8万円(条件による) | 最大500万円 | 最大2,000万円 | 最大10億円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2025年6月26日 | 令和8年1月30日まで(予算に達し次第終了) | 予算がなくなり次第終了(または事業実施の10日前まで) | 前年度8月末までに事前協議が必要な場合が多い | 令和8年1月16日まで(各制度による) |
| 難易度 |
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| 採択率 AI推定 | 40.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 45.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |