【全国】飲食店・中小企業向け最大100万円!受動喫煙防止対策助成金の申請ガイド(2026年)
補助金詳細
対象者
申請要件
- 喫煙専用室、指定たばこ専用喫煙室の設置・改修にかかる工賃、設備費、備品費、機械装置費等
| 補助率 | ー |
|---|---|
| 採択率 | 80.0% |
補助金概要
Overview健康増進法の改正により、2020年4月から飲食店や事務所などの屋内禁煙が義務化されました。本助成金は、中小企業事業主が職場での受動喫煙防止対策として喫煙専用室等を設置する際、その費用の一部を国が支援する制度です。令和7年度(2025年度)の申請受付も開始されており、最大100万円の受給が可能です。
この記事でわかること
- 助成対象となる既存特定飲食提供施設の詳細な要件
- 最大100万円、助成率2/3(または1/2)の支給金額ルール
- 労災保険の有無による申請窓口(労働局または生衛センター)の違い
- 工事着工前に必須となる申請ステップと必要書類
- 令和7年度の申請期限と予算到達による早期終了の注意点
1. 受動喫煙防止対策助成金の目的と背景
2020年4月1日に全面施行された改正健康増進法により、多くの人が利用する施設において屋内は原則禁煙となりました。これに伴い、施設管理者は望まない受動喫煙を防止するための措置を講じる責任があります。特に飲食店や喫茶店等においては、一定の条件を満たす場合に『喫煙専用室』等の設置が認められていますが、その設置費用は経営者にとって大きな負担となります。
本制度は、これらの中小企業事業主が環境整備を行う際、工賃、設備費、備品費などの経費を国が一部助成することで、受動喫煙防止対策を円滑に推進することを目的としています。令和7年度も引き続き実施されますが、対象範囲や技術基準には厳格なルールが設けられています。
2. 助成対象となる事業場と事業主の要件
本助成金は、申請者の属性(労災保険の適用の有無)によって申請先や制度詳細が分かれます。まず、共通して重要となるのが『既存特定飲食提供施設』に該当するかどうかという点です。
既存特定飲食提供施設の3条件
以下のすべてを満たす施設が『既存特定飲食提供施設』として助成対象の前提となります。
- 令和2年4月1日時点で既に営業を開始していること
- 個人または資本金5,000万円以下の企業が経営していること(大規模会社の子会社等を除く)
- 客席面積が100平方メートル以下であること(厨房やトイレ、レジスペースを除く)
中小企業事業主の定義(労働局窓口の場合)
労働者災害補償保険(労災保険)の適用を受ける事業主の場合、以下の業種別条件のいずれか(資本金または労働者数)を満たす必要があります。
| 業種 | 資本金・出資総額 | 常時雇用する労働者数 |
|---|---|---|
| 小売業・飲食店 | 5,000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5,000万円以下 | 100人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| その他の業種 | 3億円以下 | 300人以下 |
注意:一人親方や個人事業主の場合
- 労働者を雇用しておらず労災保険の適用がない個人事業主(生活衛生関係営業)は、労働局ではなく『生活衛生営業指導センター』の助成金対象となります。
- 屋外喫煙所の設置は現在、助成対象外となっています(以前の制度とは異なります)。
3. 助成金額と対象となる設備費用
助成金は、一定の基準を満たす喫煙専用室等の設置にかかる『工賃』『設備費』『備品費』『機械装置費』が対象となります。
助成金上限額
100万円
主たる業種が飲食店の場合
助成率 2/3
助成率の詳細ルール
事業場の主たる業種によって助成率が異なります。飲食店経営者の場合は手厚い保護が受けられます。
- 飲食店、喫茶店等: 助成対象経費の 2/3
- 飲食店以外(宿泊業、娯楽業等の施設内に併設する場合): 助成対象経費の 1/2
単位面積あたりの経費上限(経済的合理性の基準)
高額すぎる設備導入を防ぐため、単位面積(1平方メートル)あたりの助成対象経費には上限が設定されています。
経費上限の目安
原則として 60万円/平方メートル が上限です。
(例)3平方メートルの喫煙室を設置する場合、助成対象経費は180万円までとなります。これを超える見積もりであっても、180万円をベースに助成額が計算されます。
4. 技術要件:認められる喫煙室の基準
単に壁で仕切るだけでは助成対象にはなりません。以下の厚生労働省が定める技術的基準をすべて満たす必要があります。
- 入口風速: 室外から室内へ向かう空気の気流が 0.2m/秒以上 であること。
- 壁・天井による区画: たばこの煙が漏れないよう、壁や天井等によって完全に仕切られていること。
- 屋外排気: たばこの煙を直接屋外または外部に排気するための換気設備を備えていること。
- 標識の掲示: 喫煙専用室の出入口および施設全体の主たる出入口に、所定の標識を掲示すること。
5. 申請から受領までのステップフロー
6. 採択されやすい申請書の書き方と専門家活用のメリット
受動喫煙防止対策助成金は『早い者勝ち』の側面があるものの、書類の不備による差し戻しでチャンスを逃すケースが少なくありません。採択の精度を高めるポイントは以下の通りです。
審査をスムーズに通す3つのポイント
- 図面の詳細化: 喫煙専用室の位置だけでなく、換気扇の排気ルートや給気口の位置を明確に示しましょう。0.2m/秒の風速を確保するための計算根拠(換気量計算書)が添付されていると非常に高評価です。
- 既存特定飲食提供施設の証明: 令和2年4月1日以前から営業していることを証明する営業許可証や、客席面積が確認できる平面図を正確に準備してください。
- 相見積もりの活用: 1社の見積もりだけでは金額の妥当性が判断しにくいため、2社以上の見積もりを比較検討している姿勢を見せることが経済的合理性の証明に繋がります。
専門家活用のメリット
申請手続きは複雑であり、特に技術基準のクリアには建築・設備の知識が必要です。社会保険労務士(労務要件の確認)や、補助金申請に強い施工業者と連携することで、技術的なアドバイスを受けながら確実に受給を目指すことができます。委任状を提出すれば、これらの代理人に申請業務を任せることも可能です。
7. よくある質問(FAQ)
8. まとめ:受動喫煙対策を経営のチャンスに
令和7年度の受動喫煙防止対策助成金は、既存の飲食店経営者にとって環境改善を図るための非常に有力な手段です。最大100万円、2/3の助成は、設備投資の負担を劇的に軽減します。受動喫煙対策を適切に行うことは、非喫煙者だけでなく、クリーンな環境を求めるすべてのお客様への信頼構築に繋がります。申請期限は令和8年1月31日までですが、予算到達の可能性があるため、今すぐ準備を開始しましょう。
申請の第一歩は所轄の労働局への相談から
三重県内の事業主様は『三重労働局 健康安全課(059-226-2107)』へ。その他の地域の方は、各都道府県の労働局または生活衛生営業指導センターへお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年5月)のものです。助成金の内容や要件は厚生労働省の規定変更により変更される場合があります。また、各都道府県の労働局独自の運用基準がある場合もありますので、申請前に必ず公式サイトまたは窓口で最新情報をご確認ください。
申請前チェックリスト
類似補助金との比較
| 比較項目 |
この補助金
厚生労働省(各都道府県労働局)・生活衛生営業指導センター
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大100万円 | 最大約170.8万円(条件による) | 最大500万円 | 最大2,000万円 | 最大10億円 |
| 補助率 | — | — | — | — | — |
| 申請締切 | 2026年1月31日 | 令和8年1月30日まで(予算に達し次第終了) | 予算がなくなり次第終了(または事業実施の10日前まで) | 前年度8月末までに事前協議が必要な場合が多い | 令和8年1月16日まで(各制度による) |
| 難易度 |
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| 採択率 AI推定 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 80.0% ※参考値 | 45.0% ※参考値 |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
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