長野県飯田市で’地域のために何か始めたい’と考えているみなさんにとって、心強い味方となるのが’ムトス飯田助成事業’です。この制度は、市民が自発的に取り組むまちづくりや社会課題の解決を、資金面と事務局のサポートの両面から後押ししてくれます。今回は、最大30万円の支援が受けられる’地域づくり応援部門’に焦点を当てて、申請のポイントや注意点を詳しく解説していきましょう。
この助成金の要点
飯田市内で活動する団体だけでなく、21歳以上の個人も申請できる柔軟な制度です。対象経費の最大70パーセント、金額にして最大30万円の助成が受けられるため、新しいプロジェクトの立ち上げに最適と言えます。
ムトス飯田助成事業(地域づくり応援部門)の概要
この助成金は、飯田市の未来を自分たちの手で良くしていこうとする’ムトス(自ら動く)’精神を象徴する支援制度です。特筆すべきは、NPO法人や自治会といった組織だけでなく、志を共にする仲間が集まった任意のグループや、さらには個人での応募も認められている点でしょう。地域コミュニティの活性化や、現代社会が抱える多様な問題の解決に資する活動であれば、幅広いジャンルで活用することが可能です。
助成金額については、1プロジェクトあたり上限30万円が設定されています。ただし、継続して支援を受ける場合には注意が必要で、同じ事業内容で3回目の申請を行う際には上限が20万円に減額されるルールとなっています。これは、より多くの新しい芽を育てたいという市の意向の表れかもしれません。助成率は対象経費の70パーセントとなっているため、残りの30パーセント分は自分たちで資金を準備したり、参加費などで賄ったりする計画を立てる必要があります。
助成上限額
最大 30万円
どのような活動が対象になるのか
助成の対象となる活動は多岐にわたりますが、基本的には’飯田市の地域活性化’や’市民生活の向上’につながることが条件です。例えば、異なる世代が自然に交流できるような場作りや、伝統文化を次世代に継承する取り組みなどは高く評価される傾向にあります。また、子育て中の親御さんが孤立しないようなネットワーク作りや、飯田の豊かな自然環境を守るための啓発活動なども、この助成金の趣旨にぴったり合致するでしょう。
個人で応募する場合の特殊なルール
個人で申請を行う際には、団体申請とは異なる独自の運用ルールが存在します。まず、審査において’活動の協力者や仲間を増やすための工夫があるか’という点が厳しく見られます。一人の趣味の延長ではなく、あくまで社会的な広がりを持つ活動であることが求められるからです。さらに、助成金で購入した備品については、活動終了後に事務局であるムトスぷらざへ返却し、その後は他団体も利用できる貸出用備品として管理されることになります。高額な機材を購入しようと考えている方は、この仕組みを事前に理解しておかなければなりません。
注意点
3万円以上の物品を購入する計画がある場合は、必ず見積書を添付する必要があります。その際、地域経済への貢献も考慮し、できる限り飯田市や下伊那地域の業者へ見積もりを依頼することが推奨されています。インターネット通販の価格だけで計画を立てないよう注意してください。
申請から活動開始までの5つのステップ
ムトス飯田助成事業の申請プロセスは、単に書類を出すだけではなく、対話を重視した形になっています。まずはスケジュールを把握し、余裕を持って準備を進めていきましょう。
事前説明会への参加
この助成金では説明会への出席が必須条件となっています。制度の趣旨を正しく理解し、申請後のミスマッチを防ぐための大切なステップです。予約は不要なので、指定の日時に会場へ足を運びましょう。
書類の作成と事前相談
申請書や収支計画書を作成します。書き方に迷った時は、ムトスぷらざの相談窓口を利用するのがおすすめです。スタッフが一緒に内容を整理し、より伝わりやすい企画になるようアドバイスをくれます。
本申請(書類提出)
期限までに必要書類を一式揃えて、窓口へ提出します。郵送ではなく、ムトスぷらざや各地区の自治振興センターへ直接持参する形式ですので、時間に余裕を持って行動しましょう。
審査会での選考
提出された書類に基づき、審査が行われます。ここでは新規性や地域への波及効果、計画の実現可能性などが総合的に判断されます。初めて申請する団体が優先される場合もあるのがこの助成金の特徴です。
活動開始と交付
無事に採択が決まると、4月から活動をスタートできます。助成金は審査によって決定された金額が交付されますが、あくまで計画に基づいた適正な支出が求められることを忘れないでください。
採択率を高めるための申請のコツ
審査を通過するためには、単に’やりたいこと’を書くだけでは不十分です。まず、その活動によって飯田市がどう良くなるのか、具体的なビジョンを提示することが不可欠となります。例えば、’地域のお年寄りが集まるお茶会を開く’という目的であれば、それによって’独居高齢者の見守りネットワークが強化される’といった、社会的な価値にまで踏み込んで記述しましょう。
また、収支計画の透明性も非常に重要です。助成金に頼り切るのではなく、自分たちで汗をかいて集めた資金や、参加者から募る少額の会費など、活動を自立して継続させようとする姿勢が見えると、審査員の信頼を得やすくなります。見積書をしっかりと取得し、根拠のある数字を積み上げることが採択への近道です。
ポイント
独創性も大切ですが、それ以上に’地域の人を巻き込んでいるか’が重視されます。自分たちだけで完結させず、地域の他団体や行政とどのように協力していくかを明確にすると、より高い評価につながりやすいでしょう。
よくある質問
Q. 助成率が最大70パーセントとはどういう意味ですか?
A. 活動にかかる経費のうち、助成金でカバーできるのが最大で7割までという意味です。例えば30万円の助成を受けたい場合、プロジェクト全体の対象経費は約43万円以上必要になります。残りの3割分は自己資金等で準備する計画を立ててください。
Q. 去年も採択されましたが、今年も応募できますか?
A. はい、同じ事業内容であっても通算3回まで応募が可能です。ただし、3回目は助成上限額が20万円に下がります。また、毎回審査が行われるため、昨年の実績を踏まえたさらなるブラッシュアップが期待されます。
Q. 単発のイベントを開催する費用として使えますか?
A. 可能です。ただし、単に’楽しかった’で終わるイベントではなく、その開催が地域にどのような効果をもたらすのか、今後の活動にどう繋がるのかを企画書でしっかり説明する必要があります。
Q. 事前説明会に行けない場合はどうすればいいですか?
A. 原則として参加が必須となっています。どうしても都合がつかない場合のみ、事前に事務局へ相談してください。個別対応を検討してもらえるケースもありますが、基本的には指定の日時に参加できるよう調整しましょう。
Q. どのような経費が対象外になりますか?
A. 団体の経常的な運営費(事務所の家賃など)や、メンバーによる飲食費、個人的な利益に直結する支出などは対象外となります。あくまで’プロジェクトを遂行するために直接必要な経費’のみが助成の対象です。
申請のタイムスケジュールと窓口
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事前説明会 | 令和8年1月22日(昼・夜の2回開催) |
| 春募集締切 | 令和8年2月5日(必着) |
| 提出場所 | 丘の上結いスクエア2階 ムトスぷらざ窓口 |
まとめ
ムトス飯田助成事業は、飯田市をより良くしたいという情熱を形にするための強力なツールです。最大30万円の資金援助はもちろん、事務局による親身な相談対応は、初めて市民活動に挑戦する方にとっても大きな安心材料となります。まずは、1月に開催される事前説明会に足を運ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。みなさんの小さな一歩が、飯田の未来を大きく変えるきっかけになるはずです。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。