大阪府摂津市で活動する団体の皆さんに、地域課題の解決や魅力的な街づくりを後押しする心強い制度をご紹介します。市内で非営利の公益活動を行うグループを支援する『市民公益活動補助金』は、活動資金の確保に悩む団体にとって大きな助けとなるはずです。設立して間もない組織から、長年実績を積んできたベテラン団体まで、それぞれのステージに合わせた2つのコースが用意されています。この記事では、申請を検討している皆さんがスムーズに手続きを進められるよう、制度の仕組みや採択のコツを詳しくお伝えします。
この補助金の要点
摂津市内の社会的課題を解決する非営利活動が対象で、最大30万円の補助を受けられます。設立3年以内の団体なら補助率が90パーセントと非常に高く、資金基盤が弱い時期でも安心して事業を始められるのが魅力です。
選べる2つのコースと補助内容
この制度には、団体の歩んできた年数や活動実績に応じて『初期事業コース』と『発展事業コース』の2種類が設定されています。ご自身の団体がどちらに当てはまるか、まずは基準を確認してみましょう。
これから本格的に動き出すための初期事業コース
設立してから3年が経過していない団体、あるいはこれから活動を始めようと計画している段階のグループに向けたコースです。構成員が5人以上必要ですが、その半分以上が摂津市に住んでいるか、市内で働いたり学んだりしている人であれば、代表者を定めて申請することができます。補助の上限額は10万円と控えめながら、対象経費の90パーセントという手厚い補助率が設定されているため、自己負担を最小限に抑えながらスタートダッシュを切ることが可能です。
さらなる飛躍を目指す発展事業コース
すでに1年以上の継続した活動実績があり、より本格的な事業展開を考えている団体はこちらが最適です。10人以上の構成員が必要という条件はありますが、最大30万円までの補助を受けることができます。補助率は申請回数によって変動する仕組みが採用されており、1回目は4分の3、2回目は3分の2、3回目は2分の1と段階的に下がっていきます。これは、将来的には補助金に頼らず自立した運営を目指してほしいという市の期待が込められているからです。なお、他の団体と協力してプロジェクトを行う場合には、補助率が10パーセント加算されるため、地域連携を深めるチャンスでもあります。
補助上限額
最大 30万円
どのような活動や経費が対象になるのか
対象となるのは、摂津市内で展開される非営利の公益活動全般です。過去の採択事例を見てみると、不登校の子どもたちを支援する活動や、子育て世帯向けの勉強会、地域活性化のためのイベント開催など多岐にわたります。特定の誰かの利益ではなく、地域社会を良くしたいという目的があれば、幅広い分野で活用できるのがこの補助金の強みです。
経費の使い道についても、事業に直接必要なものであれば柔軟に認められます。例えば、イベントに招く講師への謝礼や、チラシを作成するための印刷費、参加者に連絡するための通信運搬費などが代表的な項目です。ただし、団体の運営自体にかかる経常的な費用や、飲食を目的とした費用、備品購入のみを目的とするものは対象外となる可能性が高いため、事前の確認が欠かせません。
ポイント
事務所を構えていなくても、代表者の自宅などを拠点としていれば申請できます。拠点が摂津市内にある、あるいは活動の舞台が主に摂津市内であれば、場所の形式は問われません。
申請から交付決定までの5ステップ
申請はオンラインや郵送だけで完結するものではなく、事前の相談がとても重要になります。手続きの流れを順番に確認していきましょう。
窓口での事前相談
まずは自治振興課や、専門の相談支援を行っているNPO法人市民ネットすいたへ連絡し、事業内容についてのアドバイスをもらいます。
必要書類の作成
補助金交付申請書、事業計画書、収支予算書などを準備します。活動の目的や具体的な効果が伝わるように詳しく記入しましょう。
申請書の提出
定められた期間内に摂津市役所の自治振興課へ書類を提出します。1月ごろに募集が締め切られることが多いため、スケジュール管理に注意が必要です。
審査会の実施
提出された書類に基づき、審査が行われます。事業の公共性や実現可能性、継続性が重要な評価軸となります。
交付決定と事業開始
無事に審査を通ると、市から交付決定通知が届きます。ここからいよいよ事業の本番がスタートです。
採択率を高めるための考え方
審査を通過するためには、単に『自分たちがやりたいこと』を語るのではなく、『この活動が摂津市の課題をどう解決するか』という視点が不可欠です。例えば、孤立する高齢者のために交流の場を作る事業であれば、その活動によってどれだけの人が救われ、地域にどんな変化が起きるのかを具体的にイメージさせる計画が好まれます。
また、事業の実現可能性を裏付けるための収支予算も、細かく丁寧に組み立てる必要があります。経費の算出根拠を明確にし、身の丈に合った計画であることを示すことで、審査員からの信頼を得やすくなります。そして、他の団体との協働プロジェクトであれば、補助率が加算されるだけでなく、『地域のネットワークを活かした強固な事業』として高く評価される傾向にあります。
注意点
この補助金を受けている間は、同一事業に対して他の公的な補助金や助成金を併用することはできません。二重受給にならないよう、他の支援制度を利用していないか事前に整理しておきましょう。
よくある質問
Q. メンバー全員が摂津市民である必要がありますか?
A. 全員である必要はありません。構成員の半数以上が摂津市内に住んでいるか、あるいは市内で働いたり学んだりしていれば要件を満たします。残りのメンバーが市外在住であっても、活動が主に市内で行われれば問題ありません。
Q. これから団体を作る予定ですが、申請は可能ですか?
A. はい、可能です。初期事業コースであれば、計画段階の団体でも代表者が決まっており、5人以上のメンバーが集まっていれば対象となります。新しいアイデアを形にするチャンスとしてぜひ活用してください。
Q. 事務所を借りていないのですが、大丈夫でしょうか?
A. 事務所の有無は問われません。代表者の自宅を連絡先として活動している場合や、公共施設などを借りて活動しているケースでも、活動の拠点が摂津市内にあると認められれば申請資格があります。
Q. 補助金は何回まで受けることができますか?
A. 同一の事業内容で申請できるのは、最大3回までとされています。単年度ごとに審査が行われるため、前年に採択されたからといって翌年も自動的に継続されるわけではない点に注意しましょう。
Q. 特定の政党を支持する団体のイベントは対象になりますか?
A. 政治活動、選挙活動、あるいは特定の宗教の布教を目的とした活動は対象外となります。あくまで社会に貢献する非営利の公益活動であることが絶対条件です。
まとめ
摂津市の市民公益活動補助金は、地域を思う市民のエネルギーを具体的な形にするための強力なツールです。初期事業コースなら90パーセント、発展事業コースなら最大30万円の支援を受けることができ、一歩踏み出す勇気を後押ししてくれます。まずは専門の相談窓口を頼り、自分たちのビジョンを共有することから始めてみませんか。この制度をきっかけに、より良い摂津市を共に築いていけることを願っています。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は摂津市の公式サイトや自治振興課で必ずご確認ください。