愛知県瀬戸市で活動する団体のみなさんへ、街の未来をより良くするための強力な支援策をご紹介します。瀬戸市が提案する特定の社会課題に対し、市民の自由な発想と行政の力を掛け合わせて解決を目指す『瀬戸まちの課題解決応援補助金(テーマ型協働活動部門)』の募集が始まります。この制度は、単にお金をもらって活動するだけでなく、市の担当課とパートナーとして協力し合える点が最大の魅力と言えるでしょう。
この補助金の要点
補助率は10/10と手厚く、最大30万円まで活動経費をカバーできるため、自己負担を抑えて本格的な事業に取り組めます。市が提示する3つの具体的なテーマから選択し、行政と二人三脚で課題解決に挑む『協働』の形が求められる仕組みです。申請にあたっては、1月中のエントリーシート提出と事前の打ち合わせ、さらには公開プレゼンテーションが必須となるため、早めの準備が採択への鍵を握ります。
瀬戸まちの課題解決応援補助金の概要と対象者
この補助金は、瀬戸市をもっと暮らしやすい街にしたいという熱意を持つ団体を支援するために用意されました。対象となるのは、営利を目的としないNPO法人や法人格を持たない任意団体です。5人以上のメンバーで構成されていること、そして少なくとも1人は瀬戸市内に住んでいることが条件に含まれます。さらに、団体の活動ルールを定めた定款や規約をしっかり備えていることも、組織としての信頼性を示すために欠かせません。
地域コミュニティの維持や活性化、福祉の増進など、幅広い20の分野が対象事業として定められています。ただし、どのような活動でも良いわけではなく、瀬戸市内の社会課題を解決し、その効果が広く市民に行き渡るような公益性の高い内容であることが重視されます。特定の政治や宗教に関連する活動は対象外となりますので、自分たちのアイデアが誰のどのような利益につながるのかを明確にしておきましょう。
補助上限額(テーマ型協働活動部門)
最大 300,000円
補助率:10/10
令和8年度に挑戦できる3つの募集テーマ
今回のテーマ型協働活動部門では、市が抱える喫緊の課題として3つのテーマが提示されました。一つ目は、都市計画課が担当する『市内の魅力ある空き家発掘プロジェクト』です。瀬戸市特有の歴史的な街並みを守りつつ、増え続ける空き家を資源としてどう活用していくか、市民ならではの視点での提案が期待されています。建物の調査だけでなく、活用したい人と所有者をつなぐイベントや情報発信など、ソフト面でのアイデアも歓迎されるはずです。
二つ目は行政課が担当する『若者の投票率向上のための選挙啓発活動』となります。若年層の政治参加を促すことは全国的な課題ですが、瀬戸市においても若い世代が選挙を身近に感じるための斬新な手法が求められています。SNSを活用したキャンペーンや、学校と連携した模擬選挙、あるいは若者が集まる場所でのユニークな啓発活動など、既存の枠にとらわれない発想が採択に近づくでしょう。
三つ目のテーマは環境課による『誰もがこれまで以上にごみの減量・分別に取り組める持続可能なまちづくり』という内容です。環境意識の高まりとともに、より効果的なごみ分別の仕組みや、リデュース・リサイクルの定着が求められています。子どもから高齢者まで、誰もが楽しみながら無理なく参加できるような地域ぐるみの仕組みづくりが、評価の大きなポイントになると推察できます。
補助金で賄える対象経費の使い道
この補助金の大きなメリットは、事業実施に必要な経費のほとんどをカバーできる点にあります。例えば、専門的な知識を持つ講師を招くための『専門家謝金』や、メンバーが活動場所へ向かうための『旅費』が認められています。また、イベントを開催する際の会場借料や、備品のレンタル代も対象に含まれるため、大きな会場での催し物も計画しやすいと言えるでしょう。
さらに注目すべきは、事務を担うスタッフへの『人件費』や、チラシの発送などに使う『通信運搬費』も認められていることです。市民活動においては事務負担がネックになりがちですが、これらを補助金で賄えるのは非常に心強い支援となります。ただし、全ての支払いに領収書などの証明書類が必要不可欠ですので、活動開始直後から丁寧な経理処理を心がけるよう意識しておいてください。
ポイント
補助率は10/10のため、原則として認められた経費の全額が補助されますが、上限は30万円です。予算を立てる際は、本当に必要な経費を積み上げ、市の担当課と相談しながら精査することをお勧めします。
採択を勝ち取るための申請5ステップ
エントリーシートの提出
2026年1月28日の15時までに、まずはエントリーシートを出しましょう。これが相談のスタート地点となります。
行政担当課との事前打ち合わせ
エントリー後、市側の担当者と課題の詳細や協力体制について話し合います。この対話が計画を磨くチャンスです。
正式な交付申請書の提出
打ち合わせの結果を踏まえた事業計画書を作成し、2月18日までに多様性協働課へ1部持参してください。
公開プレゼンテーション審査
4月11日に審査員の前で活動内容をアピールします。想いを言葉にするだけでなく、実現可能性を伝えましょう。
交付決定・事業開始
審査を通過すれば、いよいよ活動スタートです。翌年2月末までの期間で、街を動かすプロジェクトを推進します。
審査で高評価を得るためのコツ
この補助金において最も重要なのは、自分たちだけで完結しようとしない姿勢です。名前の通り『協働活動』ですから、市側の担当課とどのように役割を分担し、相乗効果を生み出すのかという点を事業計画に盛り込んでください。市の持つ情報やネットワークと、市民団体の機動力や自由なアイデアが組み合わさることで、初めて解決できる課題であることを強調するのが採択の秘訣と言えます。
また、公開プレゼンテーションでは『なぜこの団体がやるのか』という強みを明確に伝えましょう。過去の活動実績がある場合は、そこで培った経験が今回のテーマにどう活かされるのかを具体的に示してください。スライドを使う場合は文字を詰め込みすぎず、現場の写真や活動のイメージ図を多用することで、審査員の記憶に残る発表になります。事前のシミュレーションを重ね、時間内に簡潔に魅力を伝えきれるよう準備を整えておくべきです。
注意点
エントリーシートを期限内に提出しなかった場合、その後の本申請は受け付けられません。また、公開プレゼンテーションへの出席は必須であり、欠席した場合は申請を取り下げたものと見なされるため、スケジュールの確保は最優先事項です。
よくある質問
Q. まだ結成したばかりの任意団体ですが、申請は可能ですか?
A. はい、可能です。5人以上の構成員と1人以上の市内在住者がいれば、任意団体でも申請いただけます。ただし、規約や会則などの団体のルールを定めた書類が必要ですので、そちらの準備を進めておいてください。
Q. 補助金の10/10補助とは、全く自己負担がないということですか?
A. 原則として、対象経費として認められた範囲内であれば全額が補助されます。ただし、補助対象外となる経費や、上限の30万円を超えた分については団体の自己負担となりますので、計画的な予算編成が欠かせません。
Q. 他の補助金と併用して使うことはできますか?
A. 基本的に同じ事業に対して国や県、他の市から補助金を受けている場合は対象外となります。ただし、会計上、明確に活動経費が区分できる場合に限り認められるケースもあるため、事前に事務局へ相談することをお勧めします。
Q. プレゼンテーションではどのような点が見られますか?
A. 公益性や実現可能性、そして何より『市との協働』によって課題解決が進むかどうかが厳しく審査されます。熱意だけでなく、具体的な活動スケジュールや数値目標などを盛り込むと、説得力が増すでしょう。
Q. 事業期間はいつからいつまでですか?
A. 交付決定の日(例年であれば4月の審査会後)から、令和9年2月末日までに完了する事業が対象となります。期間内に全ての活動を終え、実績報告を行う必要があることを念頭に置いて計画を立ててください。
まとめ
瀬戸まちの課題解決応援補助金は、市民活動を資金面と行政パートナーシップの両面から支えてくれる貴重な制度です。30万円という金額は、新たな一歩を踏み出すには十分な後押しとなるはずでしょう。空き家、選挙、ごみといった瀬戸市の重要課題に対し、あなたたちの団体が持つ知識や経験を活かしてみませんか。まずは1月28日のエントリー期限を忘れずにチェックし、多様性協働課や瀬戸まちの活動センターへ相談に足を運んでみてください。街をより良く変えていく主役は、他ならぬ市民のみなさんなのです。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は瀬戸市公式サイトや募集要項で必ずご確認ください。また、本事業は予算議決を前提とした公募であり、状況により中止や内容変更の可能性がある点にご留意ください。