愛媛県四国中央市で、新たに工場や事業所を構えようと考えている経営者の皆様にとって、避けて通れないのがインフラ整備のコストです。特に広い土地を確保して事業を始める際、公道から敷地内へとつなぐ進入道路の整備には、想像以上の費用がかかるものです。今回ご紹介する企業立地基盤整備事業費補助金は、まさにその『道』を作るための経費を支援してくれる制度です。最大1,000万円という手厚い補助を受けられるこのチャンスを活かし、四国中央市での新たな事業展開を力強く加速させていきましょう。
この補助金の要点
工場や事業所の新設・増設に伴う進入道路の建設費用に対し、最大1,000万円が補助されます。対象となるのは製造業や建設業など幅広い業種で、工事に着手する前の事前協議が必須条件となっている点に注意が必要です。
四国中央市が企業の立地を強力にバックアップする理由
四国中央市は、日本一の紙のまちとして知られ、製造業が非常に盛んな地域です。市としては、この産業の火を絶やさず、さらに新しい活力を呼び込むために、企業の市内留置や新規立地を最優先事項の一つとして掲げています。新たな工場ができることは、地域における雇用の創出だけでなく、周辺の関連企業への波及効果も大きく、市全体の経済発展に直結するからです。しかし、事業者が自力で広大な土地を開発し、大型車両が行き来できるほどの堅牢な進入道路を整備するのは、多大な資金的負担を伴います。そこで市が費用の一部を肩代わりすることで、事業者の投資を後押しし、より円滑な事業進出を実現しようとしているのが、この補助金の狙いといえるでしょう。
どのような事業者が対象となるのか
補助の対象となるのは、日本標準産業分類に基づいた特定の業種に従事する事業者です。具体的には、製造業はもちろんのこと、電気やガスなどのインフラ産業、情報通信業、さらには運輸業や郵便業が含まれます。また、卸売業やサービス業の一部、そして建設業を営む皆さんも対象に含まれるため、非常に門戸が広い制度だといえます。ただし、共同企業体などは対象外となる場合があるため、自社の業種が合致しているか、事前に市の担当窓口で確認しておくのが賢明です。市内に工場を新設する場合だけでなく、既存の施設を大幅に増設する場合も活用できるため、事業規模を拡大したい地元の経営者にとっても見逃せません。
補助上限額
1,000万円
補助対象となる経費と具体的な内容
この補助金で最も特徴的なのは、補助の対象を『進入道路の新設に要した経費』に絞っている点です。新たな事業用地を開発する際に行われる工事の中で、特に進入道路を造るために支払われた工事費が計算の基礎となります。補助率は対象経費の2分の1以内となっており、最大で1,000万円という大きな金額が設定されています。例えば、道路整備に2,000万円の経費がかかる場合、その半額である1,000万円を市がサポートしてくれる計算になります。昨今の原材料費や人件費の高騰を考えると、これほどまとまった支援は、資金繰りの面で大きなプラスになるはずです。
ポイント
単なる土地の整地費用ではなく、あくまで『進入道路』を設けるための工事費が対象です。図面上でどの部分が道路にあたるのかを明確にしておくことが、スムーズな申請の鍵を握ります。
申請の全体像と注意すべきステップ
この補助金を活用するためには、決まった手順を正しく踏む必要があります。特に注意したいのが、工事を始めてしまう前に必ず市との協議を完了させておかなければならないという点です。後から申請しても受け付けられないため、まずは事業計画を固めた段階で相談に行くことが重要です。それでは、具体的な申請の流れを追っていきましょう。
市役所との事前協議
工事に着手する前に、まずは市の産業支援課へ足を運び、計画の内容を説明します。ここで補助の対象となるかどうかの判断を仰ぐのが第一歩です。
補助金交付申請書の提出
事前協議を経て、問題がなければ正式に申請書を提出します。この際、工事の見積書や詳細な図面、会社の登記情報などの書類が必要になります。
交付決定および工事着工
市から交付決定通知が届いたら、いよいよ工事のスタートです。通知を受ける前に契約や工事を進めてしまうと、補助が受けられなくなるので注意してください。
実績報告書の提出
工事が無事に完了し、代金の支払いを終えたら、実績報告書を提出します。工事前・中・後の写真や領収書など、実際にかかった費用を証明する書類を揃えます。
補助金の確定・入金
市が報告書の内容を精査し、最終的な補助金額が確定します。その後、指定した口座へ補助金が振り込まれるという流れになります。
注意点
事前協議なしでの着工は一発で不採択となります。また、令和7年度の予算には限りがあるため、計画がある程度固まったら、早めに相談の予約を入れるようにしましょう。
採択率を高めるためのポイント
行政が提供する補助金である以上、市の発展にどれだけ貢献できるかが大きな判断基準となります。申請書類を作成する際は、単に『道がほしい』というだけでなく、この投資によってどれだけの新規雇用が生まれるのか、地域のサプライチェーンにどう貢献するのかという視点を盛り込むことが大切です。また、四国中央市が推進する『紙のまち』としてのブランド強化につながるような先進的な取り組みがあれば、それも積極的にアピールすべきでしょう。具体的な数字を用いて事業計画を説明することで、市側の担当者も納得しやすくなり、審査をスムーズに進めることができるようになります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 対象事業者 | 製造業、建設業、IT、物流などの特定の業種 |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1以内 |
| 補助上限額 | 1,000万円 |
| 主な対象経費 | 進入道路の新設に要する工事費 |
| 申請時期 | 2025年5月15日より受付開始(事前協議必須) |
よくある質問
Q. すでに着工している工事でも、遡って申請することは可能ですか?
A. 残念ながら不可能です。この補助金は事前協議が必須となっており、市からの交付決定を受ける前に着手した工事は補助の対象外となります。計画の初期段階で必ず相談してください。
Q. 進入道路だけでなく、敷地内の駐車場舗装も補助の対象になりますか?
A. 基本的に補助の対象は『公道から敷地内をつなぐ進入道路』の部分に限定されます。駐車場などの敷地内整備は対象外となる可能性が高いため、図面を持って担当者と線引きを確認しましょう。
Q. 個人事業主でも申請することはできますか?
A. はい、法人だけでなく個人事業主の方も対象業種に合致していれば申請が可能です。ただし、事業としての継続性や投資規模が審査のポイントになります。
Q. 補助金はいつ振り込まれますか?
A. 全ての工事が完了し、実績報告書を市が提出・確認した後の後払いとなります。まずは自社で工事代金を支払う必要があるため、つなぎ融資などの資金計画も立てておきましょう。
Q. 中古の工場を買い取って改修する場合の道路工事は対象ですか?
A. 新設だけでなく、大幅な増設や機能強化を伴う開発であれば対象になる可能性があります。ただし、単なる補修とみなされると対象外になるため、事前の詳細確認が欠かせません。
まとめ
四国中央市の企業立地基盤整備事業費補助金は、最大1,000万円という大規模な支援を受けられる貴重な制度です。進入道路という、開発の要となる部分をサポートしてもらうことで、事業の初期投資を大幅に抑えることが可能になります。成功の鍵は、何よりも『事前の準備と相談』にあります。令和7年度の計画がある方は、今すぐ図面と見積もりを手に、市の窓口を訪ねてみてはいかがでしょうか。地域の産業を支える新しい拠点が、ここ四国中央市から生まれることを期待しています。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。