夜道を歩く際、足元や周囲を明るく照らしてくれる防犯灯は、私たちの安全な暮らしを守るために欠かせない存在です。しかし、古いタイプの照明は電気代がかさむだけでなく、頻繁な電球交換の手間も重荷になりがちですよね。広島県三次市では、こうした負担を軽減しながら街の安全性を高めるため、LED防犯灯の設置費用をサポートする『LED防犯灯設置補助金』の受付を行っています。
この補助金の要点
1灯あたり最大2万円まで、設置にかかる工事費の半分が補助されます。自治会や団体だけでなく、個人での申請も可能となっているため、自宅周辺の防犯対策を強化したい方にも非常に使いやすい制度です。
LED防犯灯設置補助金の制度概要
この補助金は、三次市が掲げる『安全・安心なまちづくり』を具体的に進めるための施策の一つです。LED照明は従来の蛍光灯や水銀灯に比べて寿命が格段に長く、メンテナンスにかかる経費を大幅にカットできるのが最大の魅力といえるでしょう。さらに消費電力も少ないため、毎月の電気料金の節約にも直結し、環境への負荷となる二酸化炭素の排出削減にも貢献できます。
補助上限額(1灯あたり)
最大 20,000円
補助率:対象経費の1/2以内
三次市内に設置される防犯灯が対象であり、令和7年度の申請は2025年4月1日からスタートします。市内の暗い箇所を減らし、犯罪の抑止力を高めることが主眼に置かれていますが、設置場所については一定の基準があるため、事前に市役所の担当部署へ確認しておくのがスムーズです。
対象となる方と設置の条件
補助金の対象者は幅広く設定されています。自治会や町内会といった地域コミュニティはもちろんのこと、ボランティア団体や、なんと個人の住民の方でも申請が可能です。ただし、あくまで『防犯』を目的とした照明であることが条件ですので、例えば個人の庭を照らすためだけの門灯や、特定の私有地内のみを明るくするような照明には利用できません。不特定多数の人が通行する道路や公共の場所を照らすことが、採択の大きなポイントとなります。
ポイント
設置するLED照明器具は、防犯灯としての性能(照度など)を満たしている必要があります。また、新しくポールを立てて新設する場合だけでなく、既存の古い防犯灯をLEDへ交換する際にも利用できるため、リプレイスを検討している自治会には特におすすめです。
補助対象となる経費と具体的な内容
補助の対象となるのは、LED防犯灯を設置するために直接必要となる『工事費用』です。これには照明器具本体の購入代金はもちろんのこと、取り付けにかかる工賃、必要であれば配線工事費やポールの設置費用などが含まれます。一方で、申請にかかる事務手数料や、設置後の電気料金、将来の修理費用などは対象外ですので注意しましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象経費 | LED防犯灯の設置工事に要する費用(器具代含む) |
| 補助率 | 対象費用の2分の1(1/2) |
| 補助上限 | 1灯につき 20,000円 |
| 申請単位 | 複数灯をまとめて申請することも可能です |
注意点
もっとも重要なルールは、必ず『工事を始める前』に申請を行い、市の『交付決定通知』を受け取らなければならないという点です。すでに工事が終わってしまったものや、着工中のものに対しては、後から補助金を出すことはできませんので、計画の段階で相談を開始してください。
申請から補助金受領までの5ステップ
慣れない手続きに不安を感じるかもしれませんが、ステップは非常に明確です。一つずつ丁寧に進めていきましょう。
業者への見積り依頼と計画策定
まずは電気工事業者などに依頼して、設置場所の確認と見積り書を作成してもらいます。LEDの照度が基準を満たすかどうかも確認してもらいましょう。
三次市役所へ補助金交付申請
申請書に見積り書や現地の写真、図面などを添えて市役所に提出します。令和7年度分は4月1日から受付が開始されます。
交付決定通知の受領と工事開始
市による審査が行われ、無事にパスすると『交付決定通知書』が届きます。この通知を受け取って初めて工事をスタートさせることができます。
工事完了と実績報告書の提出
工事が終わったら代金を支払い、領収書や工事完了後の写真を添付して『実績報告書』を市へ提出します。報告期限にも注意が必要です。
補助金の確定と振り込み
市が報告書を最終確認し、補助金額を確定します。その後、指定した口座に補助金が振り込まれ、すべての手続きが完了です。
採択率を高める!申請のコツと注意点
三次市のLED防犯灯補助金は、先着順での受付となることが多いため、予算がなくなってしまう前に早めに申請することが何よりも重要です。年度の後半になると予算が枯渇してしまい、翌年度まで待たなければならないケースもあるため、春先から初夏にかけて動くのが理想的といえるでしょう。
また、設置場所の選定にも工夫が必要です。防犯灯は『暗がりを解消して犯罪を防ぐ』ためのものですから、近くに街路灯がある場所や、あまりにも人通りがなさすぎて防犯上の効果が薄いと判断される場所は避けなければなりません。申請前に担当課へ相談に行くと、現地の写真を見ながら適切なアドバイスをもらえることもあるので、積極的に窓口を活用しましょう。
よくある質問
Q. 古い電球をLEDに変えるだけでも補助対象になりますか?
A. はい、対象になります。器具一式をLED専用のものに交換する工事であれば、既存の灯具からの更新も補助の対象として認められます。
Q. 自宅の駐車場を照らすために設置したいのですが、個人で申し込めますか?
A. 設置自体は個人でも可能ですが、目的が『私有地の管理』だけの場合は対象外となる可能性が高いです。あくまで公道や公共の場を照らし、地域の防犯に役立つことが条件となります。
Q. ネット通販で購入したLED照明を自分で取り付けてもいいですか?
A. この補助金は原則として『工事費』を対象としています。安全上の観点からも、専門の業者による施工と、その証明(領収書等)が必要になるため、DIYでの設置は推奨されません。
Q. 補助金はいつ頃振り込まれますか?
A. 工事完了後の実績報告書を提出し、市による内容確認が終わってからですので、概ね工事完了から1〜2ヶ月程度が目安となります。
Q. 1灯あたりの工事費が5万円だった場合、補助金はいくらになりますか?
A. 費用の半分は2万5千円ですが、補助上限が2万円と決まっているため、この場合は2万円が支給される計算になります。
まとめ
広島県三次市のLED防犯灯設置補助金は、地域の安全を守りながらランニングコストを賢く抑える絶好のチャンスです。1灯につき最大2万円という手厚い支援は、自治会にとっても個人にとっても大きな助けとなるでしょう。令和7年度の受付開始に合わせてスムーズに申請できるよう、まずは信頼できる地元の業者さんへ見積り相談をすることから始めてみてはいかがでしょうか。明るい街づくりは、一本の防犯灯から始まります。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は三次市の公式サイト、または三次市役所の担当窓口(0824-62-6111)で直接ご確認ください。