山梨県甲州市でマイホームの省エネ化を検討している方にとって、非常に心強い制度が用意されています。太陽光発電やエコキュート、さらには薪ストーブまで、幅広い『創エネ・省エネ設備』の設置費用を市がバックアップしてくれる補助金です。昨今の電気代高騰への対策や、環境に配慮した暮らしを実現するために、この制度を賢く活用して初期費用の負担を軽減しましょう。
この補助金の要点
太陽光発電やエコキュート、薪ストーブなど全8種類の設備が対象です。複数の設備を組み合わせることも可能で、1世帯あたり合計で最大15万円の補助を受けられます。先着順で予算がなくなり次第終了するため、早めの準備と申請が欠かせません。
甲州市住宅環境創エネ・省エネ・蓄エネ設備設置費補助金の全体像
この補助金は、甲州市内での温室効果ガスの排出を抑え、持続可能な住環境を整えることを目的としています。対象となるのは、自ら居住する住宅に特定のエネルギー設備を導入する市民の方々です。単に新しい設備を入れるだけでなく、地球に優しいライフスタイルへのシフトを市が金銭的にサポートしてくれるのが大きな特徴といえるでしょう。
補助金の総額は、導入する設備の種類によって決まります。たとえば太陽光発電システムだけなら最大5万円ですが、エコキュートや蓄電池を組み合わせることで、最終的な受取額を増やすことが可能です。ただし、どれだけ多くの設備を導入したとしても、1世帯あたりの上限額は15万円に設定されている点には注意が必要です。
補助上限額(1世帯合計)
15万円
補助対象となる8つの設備とそれぞれの補助額
対象となる設備はバラエティに富んでおり、それぞれの暮らしに合わせた選択ができます。具体的な補助内容を整理しましたので、導入予定の設備がどれに該当するか確認してみてください。
| 対象設備 | 補助金額の計算と上限 |
|---|---|
| 住宅用太陽光発電システム | 1kwあたり1万円(上限5万円) |
| 自然冷媒ヒートポンプ給湯機(エコキュート) | 1世帯あたり上限5万円 |
| 住宅用蓄電池(2kw以上) | 1kwあたり1万円(上限5万円) |
| 地中熱利用システム | 1世帯あたり上限10万円 |
| ペレットストーブ・薪ストーブ | 費用の10分の1(上限3万円) |
| 太陽熱利用システム | 費用の10分の1(上限3~5万円) |
特に、甲州市のような寒暖差のある地域では、エコキュートや薪ストーブの導入を検討される方が多い傾向にあります。地中熱利用システムのように、上限額が10万円と高めに設定されている設備もあり、大がかりな工事を伴う場合には非常に助かる仕組みです。また、木質バイオマスボイラーについても上限5万円の補助が受けられるため、バイオマス燃料を活用した暖房・給湯を考えている方にも道が開かれています。
申請前に必ず確認しておきたい条件と注意点
補助金を受け取るためには、いくつかクリアしなければならない条件があります。まず、申請者自身が甲州市内に住所を持っていることが大前提です。住民票が市外にある場合は対象外となるため、転居を伴う場合はタイミングに気をつけましょう。次に、世帯全員が市税を滞納していないことが求められます。未納分があると、どれほど優れた設備を導入しても審査で落とされてしまうため、事前に納税状況を確認しておくと安心です。
注意点
同一種類の設備については、1台のみが補助対象です。たとえばエコキュートを2台設置したとしても、補助金が出るのはそのうちの1台分だけとなります。また、太陽光発電システムの場合は、FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)に基づく認定を受けていることや、出力10kw未満であることなど、細かな技術的要件が定められています。カタログや見積書を見ながら、基準を満たしているかメーカーに確認しておきましょう。
また、建売住宅を購入する場合でも、令和7年度中に設置が完了した設備が備わっていれば補助の対象になります。新築だけでなく、既存住宅への追加設置も可能です。ただし、いずれの場合も『予算がなくなり次第終了』という鉄則があります。令和7年度の受付は4月1日から始まりますが、例年、非常に人気が高いため、年度の早い段階で予算枠が埋まってしまうケースも珍しくありません。準備は年度開始前から進めておくのが得策です。
失敗しないための申請5ステップ
手続き自体はシンプルですが、提出書類が多岐にわたるため、計画的に進める必要があります。スムーズに受給するための流れをまとめました。
設備の選定と見積もり取得
対象設備の基準を満たしているか、販売店や施工業者に相談します。カタログを保管しておくことも忘れずに。
設置前写真の撮影
工事を始める前の状態を写真に収めます。設置後に撮り直しはできないため、最も重要なステップの一つです。
設備の設置工事と支払い
工事を完了させ、領収書と内訳書を受け取ります。内訳書には設備単体の金額が明記されている必要があります。
必要書類の作成と提出
申請書に必要事項を記入し、写真や契約書の写しなどを添えて、甲州市役所環境課の窓口へ持参します。
補助金の交付決定と入金
市の審査を経て交付が決まると、指定した銀行口座に補助金が振り込まれます。
専門家が教える!採択を確実にするためのコツ
この補助金は審査の厳しさを競うものではなく、要件さえ満たしていれば基本的には受給できる仕組みです。しかし、不備があれば受理されず、その間に予算が尽きてしまうリスクがあります。確実に受け取るためのポイントを2つお伝えしましょう。
一つ目は『写真のクオリティ』です。申請には設置前と設置後の写真が必須ですが、撮影場所がバラバラだったり、何が写っているか不明瞭だったりすると、再提出を求められます。同じ角度から、建物全体との位置関係がわかるように撮影するのがコツです。業者が撮影に慣れていることも多いため、あらかじめ『補助金申請に使うので、適切な写真を撮っておいてほしい』と伝えておくのが最も確実な方法といえます。
ポイント
二つ目は『領収書と内訳書の連動』です。補助金額は設備の購入費に基づいて計算されます。工事費込みの総額しか書かれていない領収書では、設備単体の価格が判断できず、審査が止まってしまいます。見積書の段階から、設備代、工事代、諸経費を明確に分けて記載してもらうよう業者に徹底しましょう。これにより、事務局側のチェックがスムーズに進み、入金までのスピードが早まります。
よくある質問(FAQ)
Q. 以前にも同じ補助金をもらったことがありますが、再度申請できますか?
A. 原則として、同一種類の設備については過去に補助を受けている場合、再度申請することはできません。ただし、以前はエコキュートで申請し、今回は太陽光発電で申請するといった、異なる種類の設備であれば可能です。
Q. 中古の設備を導入した場合は対象になりますか?
A. いいえ、補助対象は未使用の新品に限られます。中古品や譲渡品を設置した場合には、補助金を受け取ることはできませんのでご注意ください。
Q. 市外の業者に工事を頼んでも大丈夫ですか?
A. はい、施工業者の所在地に関する制限はありません。甲州市外のメーカーやハウスメーカー、リフォーム業者に依頼しても補助対象となります。
Q. 賃貸住宅に設置する場合はどうなりますか?
A. 基本的には『自ら居住する住宅』が対象です。賃貸物件の所有者が設置する場合などは、要件から外れる可能性が高いため、事前に環境課へ個別の状況を相談することをお勧めします。
Q. クレジット決済で支払った場合の領収書はどうすればよいですか?
A. クレジット払いの場合は、支払いの事実が確認できる明細書や、業者から発行される領収書(クレジット利用の旨が記載されたもの)を提出してください。支払いが完了していることが条件となります。
まとめ
甲州市の住宅環境創エネ・省エネ・蓄エネ設備設置費補助金は、最大15万円という決して小さくない金額をサポートしてくれる貴重な制度です。太陽光発電やエコキュートなど、現代の住まいに欠かせない設備が幅広く対象となっています。ただし、この制度は予算との戦いでもあります。新年度が始まる前から見積もりを取り、工事のスケジュールを調整しておくことで、予算終了前に確実に申請を済ませることができます。自分たちの家をより快適に、そして環境に優しくアップデートするために、ぜひこのチャンスを活かしてください。不明な点があれば、まずは市役所の環境課窓口で事前相談から始めてみるのが、成功への第一歩となるはずです。
※本記事の情報は執筆時点(令和7年度向け案内)のものです。予算の執行状況や詳細なルールについては、必ず甲州市公式サイトの最新情報をご確認ください。