弘前市内で独自の技術や魅力的な製品をお持ちの経営者の皆様、新しい市場への挑戦を検討されていませんか。地元で愛されている自社製品を、首都圏や海外の大きな舞台で披露したいという意気込みを後押ししてくれるのが’ひろさきブランド販路開拓補助金’です。特に令和7年度の継続事業者向け枠は、これまでの実績を活かしてさらなる飛躍を目指す企業にとって、非常に使い勝手の良い制度となっています。
この補助金の要点
弘前市の中小企業や個人事業主が、国内外の見本市に出展する際の経費を最大50万円までサポートしてくれます。対象となる経費は出展料だけでなく、旅費やブースの借料、さらには保険料まで含まれる手厚い内容です。特に地域の工芸品や独自技術を持つ事業者にとって、販路を広げる大きなチャンスと言えるでしょう。
ひろさきブランド販路開拓補助金の概要を知る
この補助金は、弘前市が地域産業の底上げを狙って実施しているものです。市内の事業者が持つ優れた製品や技術を、単なる’地元の宝’にとどめず、広く国内外に流通させることを目的としています。補助率は対象経費の2分の1となっており、自己負担を抑えながら積極的なプロモーション活動を展開できるのが魅力です。令和7年度の公募は2025年5月15日からスタートする予定で、準備期間もしっかり確保されています。
注目すべきは、開催場所によって補助の上限額が変動する点です。国内の地方都市での展示会よりも、大都市圏や海外での出展のほうがコストがかさむことを考慮した柔軟な設計になっています。継続事業者枠ということで、過去に一度利用したことがある方でも、新しいプロジェクトや新商品の販路開拓であれば、再度チャレンジする価値は十分にあります。昨今の原材料費やエネルギー価格の高騰により、販促費を削らざるを得ない状況にある事業者も多いですが、こうした公的支援を賢く使うことで、守りではなく攻めの経営へ転換するきっかけを掴んでください。
補助上限額
500,000円
どのような事業者が対象になるのか
対象となるのは、弘前市内に事業所を置く中小企業者や個人事業主です。製造業はもちろんのこと、津軽塗やこぎん刺し、打刃物といった伝統工芸品を手がける職人の方々、あるいは農産物を加工して独自のブランドを構築している食品メーカーなど、幅広い業種が想定されています。申請にあたっては、自社の製品が’ひろさきブランド’として相応しいものであること、そしてその販路拡大が弘前市の経済振興に寄与するというストーリーを明確にする必要があります。
今回の枠は’継続事業者’向けとされています。これは、既に一定の事業基盤があり、さらなる市場深耕や多角化を目指す企業を支援する意図があります。例えば、既に青森県内での知名度は高いものの、これから東京の百貨店催事や、ドバイや台湾といった海外の大型見本市へ本格的に進出したいと考えているケースがピッタリ当てはまります。申請段階で展示会への具体的な出展計画が固まっていることが前提となるため、まずはどの展示会に出るべきか、ターゲットとする市場はどこかを吟味することから始めましょう。
補助の対象となる経費を細かくチェック
展示会への出展には、想像以上に多岐にわたる費用が発生します。この補助金では、その主要な部分を広くカバーしてくれるのが嬉しいポイントです。まず大きな割合を占めるのが’出展料・出店料’です。会場となるビッグサイトや幕張メッセなどの小間代は決して安くありませんが、ここを補助金で補えるのは非常に助かります。また、会場で商品を展示するための什器レンタル費用や、展示スペースの装飾にかかる’借料’も対象に含まれます。
さらに見落とせないのが’旅費’です。弘前市から大都市圏や海外へ移動するとなると、新幹線代や航空運賃、宿泊費が積み重なります。これらも補助の対象となるため、遠方での商談機会を作りやすくなります。ただし、旅費については公務員に準じた規定があったり、領収書の保管が厳密に求められたりするため、事前の確認が欠かせません。その他、展示品の輸送にかかる保険料など、出展に直接必要と認められる経費であれば幅広く相談に乗ってもらえる可能性があります。
| 項目 | 具体的な経費例 |
|---|---|
| 出展料 | 展示会場の小間代、オンライン展示会の登録料など |
| 旅費 | 会場への交通費、宿泊費(規定あり) |
| 借料 | 展示用パネル、什器、モニターのレンタル料 |
| その他 | 輸送にかかる保険料、販促ツール制作費の一部など |
申請から補助金受領までの5つのステップ
展示会の選定と計画立案
自社製品のターゲットに合った展示会を選び、具体的な見積もりを集めて事業計画を立てます。なぜその展示会なのかを明確にすることが採択への近道です。
交付申請書の提出
2025年5月15日の公募開始以降、必要な書類を弘前市の担当窓口へ提出します。書類不備があると受理されないため、早めの確認を心がけましょう。
交付決定と事業実施
市から交付決定通知が届いた後、正式に展示会への支払い等を開始します。決定前に支出した費用は原則として対象外になるため注意が必要です。
実績報告書の作成
展示会終了後、実際の出展風景の写真や、領収書、請求書のコピーなどをまとめて市に報告します。商談の成果なども具体的に記載します。
補助金の請求と受領
報告内容が審査され、問題がなければ確定通知が届きます。その後、請求書を提出することで、指定の口座に補助金が振り込まれます。
採択率を高めるための申請のコツ
単に’展示会に出ます’と書くだけでは、審査員にその必要性が伝わりにくいものです。大切なのは、その展示会に出ることでどのような成果を狙っているのかを定量的に示すことです。例えば、’昨年度の新商品について、首都圏のバイヤー10社との成約を目指す’や、’既存の取引先との関係を強化し、受注額を20パーセント向上させる’といった具合に、具体的な数字を盛り込みましょう。市は補助金を出すことで地域経済がどれだけ活性化するかを見ています。
ポイント
継続事業者の場合、’過去の出展で得られた反省点をどう活かすか’を記述すると非常に説得力が増します。前回の出展で課題だった展示方法の改善や、ターゲットの見直しなど、PDCAサイクルを回していることをアピールしてください。
また、弘前商工会議所などの支援機関を活用するのも賢い方法です。商工会議所では、行政に対する要望活動を通じて補助金の拡充を働きかけている背景もあり、現場の事業者が直面している課題を熟知しています。申請書の書き方や事業計画のブラッシュアップについてアドバイスを受けることで、より精度の高い書類を作成できるはずです。公的な書類は言葉遣いや形式が独特なため、一人で悩まず専門家の知恵を借りることが、結果として近道になります。
よくある質問にお答えします
Q. 昨年度も同じ補助金を使いましたが、今年も申請できますか?
A. 継続事業者向けの枠であれば申請自体は可能ですが、新規事業者が優先されるケースもあります。前回の成果や、今回の出展が新たなステップアップであることを強調することが重要です。
Q. 海外のオンライン展示会への出展は対象になりますか?
A. 近年のデジタル化の流れを受け、Web商談会やオンライン展示会も対象となる可能性が高まっています。ただし、経費の項目が細かく指定されているため、事前に市の担当課へ確認することをお勧めします。
Q. 補助金はいつ頃振り込まれますか?
A. 展示会が終了し、実績報告書を提出して審査が終わった後の’後払い’となります。そのため、出展にかかる費用は一度自社で立て替えておく必要がある点に注意してください。
Q. 個人事業主でも上限の50万円まで受けられますか?
A. はい、法人・個人に関わらず条件を満たせば補助上限額まで対象となります。ただし、開催場所や経費の総額によって補助額は1/2となりますので、計画的な予算組みが必要です。
Q. 他の補助金と併用することはできますか?
A. 同一の出展事業に対して、国や県など他の団体から重複して補助を受けることはできません。どちらの制度が自社にとって有利かを比較検討しましょう。
注意点
実績報告時には、展示会場で自社ブースが正しく運営されていることがわかる写真や、全ての支払いを証明する通帳の写し、領収書などが必須となります。一つでも欠けると補助金が減額されたり、支払われなかったりするリスクがあるため、証拠書類の整理はプロジェクト期間中徹底して行ってください。
まとめ
弘前市の’ひろさきブランド販路開拓補助金’は、地元の素晴らしい製品を世界へ届けるための強力なブースターとなります。継続事業者枠があることで、一過性の出展に終わらせず、中長期的な戦略を持って市場へ食い込んでいくことが可能になります。申請期間は2025年5月からと少し先ですが、今から魅力的な商品開発と出展計画を練り、弘前の名を背負って新たなステージへと羽ばたいてください。まずは公式ページで詳細な要領を確認し、不明点は早めに市の担当部署や商工会議所へ相談することをお勧めします。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。また、令和7年度の予算成立を前提とした内容も含まれておりますので、実際の公募詳細については必ず実施機関へお問い合わせください。