熊本県南部の豊かな自然に囲まれた芦北町で、新しくビジネスを始めたい、あるいは既存の事業をさらに成長させたいと考えている経営者の皆様へ。町では独自の『芦北町中小企業者等持続化事業補助金』を用意し、意欲ある挑戦を強力にバックアップしています。新規創業なら最大150万円、既存事業の販路開拓でも最大50万円という手厚い支援が受けられるこの制度は、地域密着型のビジネスを展開する上で欠かせない武器になるはずです。
この補助金の要点
新規創業の場合は最大150万円、既存店舗の改修や販路開拓には最大50万円が補助される非常に使い勝手の良い制度です。商工会との連携が必須条件となるため、経営計画の策定段階からプロのアドバイスを受けながら準備を進めることができます。
芦北町でビジネスを始める魅力と補助金の役割
芦北町は、不知火海に面した美しい海岸線と、特産品のデコポンや甘夏が育つ豊かな山々に囲まれた魅力溢れる町です。近年ではサテライトオフィスの整備も進み、都会の喧騒を離れてリフレッシュしながら働く『ワーケーション』の拠点としても注目を集めています。こうした背景から、町内では観光客向けの新しいサービスや、地場産品を活かした新商品開発、さらにはデジタル技術を駆使した新しい働き方への需要が高まっています。
しかし、地方での創業や事業継続には初期投資や販路開拓の壁がつきものです。そこで活用したいのが『芦北町中小企業者等持続化事業補助金』という仕組みです。この制度は、単にお金を出すだけでなく、地元の商工会が計画作りをサポートするという伴走型の支援スタイルを取っている点が大きな特徴です。専門家の視点を取り入れることで、補助金を受け取った後の事業の継続性も格段に高まります。
補助金の詳しい内容と対象となる方
まずは、どのような方が対象になるのかを整理しておきましょう。基本的には芦北町内に住所または本店を持ち、町内で実際に事業を行う中小企業や個人事業主の方が対象です。商工会の会員であること、あるいはこれから加入する予定であることが条件に含まれており、商工会からの推薦を受ける必要があります。
新規創業時の補助上限額
150万円
補助金額と補助率のパターン
支援の内容は、大きく分けて『創業』と『既存事業の持続化』の2つに分類されます。それぞれの補助上限と補助率は以下のように設定されています。
| 事業区分 | 補助上限額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 新規創業(内装工事・備品等) | 150万円 | 1/2以内 |
| 既存店舗の改装・設備導入 | 50万円 | 1/2以内 |
| 新商品開発・販路開拓 | 50万円 | 2/3以内 |
注目すべきは、創業者の場合です。店舗の内装工事だけでなく、事業に使う機械器具や備品の調達費用も合わせて、最大150万円までカバーされます。地方で新しくお店を構えたり事務所を開設したりする際には、どうしても内装費用が重くのしかかるため、この手厚い支援は創業のハードルを大きく下げてくれるでしょう。
どのような経費が補助されるのか
この補助金は、売上拡大や生産性向上に直結する前向きな投資を応援するものです。そのため、単なる古くなった設備の買い替えや、維持管理のためのリフォームは対象外となる点に注意してください。具体的には以下のようなケースが補助対象として認められます。
まず、施設整備については、町内にある店舗や工場、事業所の改装費用が対象です。例えば、カフェをオープンするためのキッチンの改装や、バリアフリー化による客層拡大、テイクアウト用窓口の新設などが考えられます。次に、販路開拓等の事業費については、ホームページの作成やチラシの配布、展示会への出展費用、さらには地元の特産品を使った新メニューの開発費用なども含まれます。
注意点
一度この補助金を受給すると、以後3年間は再度申請することができません。ただし、特産品開発や販路開拓に限っては、上限10万円までであれば例外的に受給できる場合があります。計画を立てる際は、今回の投資で最大の効果が出るよう、商工会とじっくり相談することが大切です。
農業・漁業での創業を考える方への別メニュー
芦北町は一次産業が非常に盛んな地域です。一般の商工業だけでなく、新規就農や漁業への参入を目指す方にも、それぞれ専門の支援制度が用意されています。これらは持続化事業補助金とは別の枠組みですが、町内での創業という点では非常に重要な選択肢になります。
新規就農者育成総合対策事業では、50歳未満の若手農家に対し、年間150万円(夫婦の場合は225万円)を最長3年間にわたって給付する経営開始資金があります。就農初期の不安定な時期に生活と経営を支える強力な資金となります。また、漁業についても、45歳以下の未経験者が漁業知識を学ぶ際に年間150万円を給付する制度や、漁船の購入費用を最大50万円補助する事業が展開されています。ご自身の目指す業種に合わせて、これらの専門的な支援も活用を検討してみてください。
補助金申請の5ステップ
それでは、実際に申請を進める際の手順を確認していきましょう。事前の相談が採択への近道となります。
芦北町商工会へ相談する
まずは商工会に連絡し、自身の事業計画が補助対象になるか確認しましょう。会員登録の手続きもここで行います。
事業計画書を作成する
商工会の支援を受けながら、具体的な売上目標や経費の使い方を盛り込んだ計画書を作り上げます。図面や見積書も早めに揃えましょう。
町役場へ申請書類を提出
商工会からの意見書を添えて、商工観光課に書類を提出します。滞納のない証明書などの公的書類も必要です。
審査と交付決定
提出された計画が審査され、問題がなければ『交付決定通知書』が届きます。工事や備品の購入は必ずこの通知を受けてから行います。
実績報告と入金
事業が完了したら、領収書などを添えて実績報告を行います。内容が確認された後、確定した補助金額が振り込まれます。
採択率を高める!専門家からのアドバイス
申請すれば必ずもらえるわけではなく、事業の有効性を評価される必要があります。特に意識したいのは『この投資がどうやって売上につながるか』を具体的に示すことです。単に『古くなったから直す』のではなく、『店舗を改装して若者向けのメニューを充実させることで、これまで取り込めていなかった客層を月に200人増やす』といった数値目標を交えたストーリーが求められます。
ポイント
芦北町商工会の経営指導員は地域の経済事情に精通しています。彼らと二人三脚で計画を練ることで、補助金の目的である『持続可能性』に説得力を持たせることができます。見積書も一社だけでなく複数から取ることで、費用の妥当性をアピールしやすくなります。
また、資金繰りの面でも町はサポートを用意しています。『設備投資資金利子補給事業』を活用すれば、設備投資のために借り入れた資金の利子を、累計で30万円まで町が肩代わりしてくれます。補助金と融資、そして利子補給を組み合わせることで、自己資金を抑えつつ、大胆な事業展開が可能になるのです。
よくある質問(FAQ)
Q. これから創業予定ですが、まだ開業届を出していなくても申請できますか?
A. はい、可能です。開業前の場合は創業計画書を商工会に確認してもらい、事業開始後に速やかに開業届の写しを提出するという流れになります。まずは商工会へ相談に行きましょう。
Q. 補助金はいつ支払われますか?
A. 補助金は『後払い』です。まずはご自身で工事代金や備品代を全額支払い、その実績を報告して検査を受けた後に、指定の口座へ入金されます。一時的に全額を立て替える資金計画が必要です。
Q. パソコンや車両の購入は補助対象になりますか?
A. 汎用性が高いパソコンやタブレット、自家用車としても使える車両などは、原則として対象外となることが多いです。ただし、事業専用にカスタマイズされた機器や特定の用途に限定される場合は認められることもあるため、個別に見積書を持って相談することをお勧めします。
Q. すでに工事を始めてしまったのですが、今から申請できますか?
A. 残念ながら、交付決定が出る前に着手してしまった事業は補助対象になりません。必ず申請を行い、町からの交付決定通知を受け取ってから契約や発注を行ってください。
Q. 商工会の会員にならないと絶対にダメですか?
A. はい、商工会の支援を受けて事業計画を作成することが条件となっているため、会員である(または加入予定である)必要があります。地元の経営者ネットワークに参加することは、経営の安定にもつながる大きなメリットになります。
まとめ
芦北町中小企業者等持続化事業補助金は、創業なら最大150万円、既存事業なら最大50万円という、地方自治体としては非常に強力な支援パッケージです。豊かな自然と新しいビジネスチャンスが共存する芦北町で、あなたの想いを形にするための第一歩を踏み出してみませんか。商工会という強力なパートナーと共に計画を練ることで、成功の確率はぐっと高まります。まずは役場の商工観光課、または商工会へ一本の電話を入れることから始めてみてください。
※本記事の情報は執筆時点のものです。最新情報は芦北町の公式サイト、または商工観光課にてご確認ください。