東京23区から千葉県内の条件不利地域(銚子市、館山市、南房総市、旭市など)へ移住し、就業・起業・テレワーク等を行う方を対象に、最大100万円(単身60万円)に加え、18歳未満のお子様1人につき100万円を加算して支給する「UIJターンによる起業・就業者等創出事業移住支援金」の公募が実施されています。本記事では、令和7年度(2025年度)の最新情報を基に、対象となる要件や申請手続き、注意点について徹底解説します。
この記事でわかること
- 千葉県内の対象自治体と支給金額の詳細
- 東京23区在住・通勤経験などの移住元要件
- 就業・テレワーク・起業・関係人口の4つの申請区分
- 予算上限による早期終了リスクと対策
この補助金の概要・ポイント
本制度は、東京圏への過度な一極集中を是正し、千葉県内の中小企業等における人手不足の解消および地域課題の解決を目的としています。東京23区に在住または通勤していた方が、千葉県内の「条件不利地域」に移住し、一定の要件を満たす場合に支援金が支給されます。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 2人以上世帯100万円、単身60万円(+子育て加算あり)
- 支給形式: 定額給付(使途自由)
- 対象エリア: 銚子市、館山市、旭市、南房総市などの条件不利地域
- 申請期限: 令和8年2月27日(金)まで ※自治体により早期終了あり
注意: 南房総市など一部の自治体では、令和7年度分の予算上限に達し、すでに受付を終了している場合があります。申請前に必ず移住先の自治体窓口へ最新状況を確認してください。
対象者・申請要件の詳細
1. 移住元に関する要件(東京23区関連)
移住直前の10年間のうち通算5年以上、かつ直近1年以上、以下のいずれかに該当している必要があります。
- 東京23区内に在住していたこと
- 東京圏(条件不利地域以外)に在住し、東京23区内へ通勤していたこと
2. 移住先に関する要件
千葉県内の以下の条件不利地域に転入し、申請日から5年以上継続して居住する意思があることが条件です。
対象となる市町村(例)
銚子市、館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、いすみ市、南房総市、匝瑳市、香取市、山武市、栄町、多古町、東庄町、九十九里町、芝山町、横芝光町、白子町、長柄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町
3. 就業・起業等の要件(いずれか1つ)
補助金額(支給額)の詳細
本制度は定額支給となります。世帯構成および18歳未満の子供の有無によって金額が変動します。
※子育て加算は、申請日の属する年度の4月1日時点で18歳未満の世帯員を帯同する場合に適用されます。
支給金の使い道(対象経費)
使途は原則自由
移住支援金は、特定の経費に対する実費補助(領収書の提出が必要なもの)ではなく、要件を満たした方に定額で支給されるものです。そのため、移住に伴う様々な費用に充てることができます。
税務上の注意点
- 本支援金は税法上の「一時所得」に該当します。
- 確定申告が必要となる場合がありますので、管轄の税務署へご確認ください。
申請から受給までの流れ
申請は移住先の市町村役場で行います。予算管理の都合上、転入前の事前相談を推奨している自治体が多くあります。
1
事前相談・要件確認
移住予定の自治体窓口へ連絡し、対象要件や予算の残り状況を確認します。特に年度末は予算終了のリスクがあるため必須です。
2
移住・転入・就業等
実際に住民票を移し、就業や起業、テレワークを開始します。就業の場合は3ヶ月以上の在籍が必要なケースが一般的です。
3
交付申請
転入後3ヶ月以上1年以内などの期間内に、必要書類を揃えて自治体へ申請します。
4
審査・交付決定
自治体による審査が行われ、問題なければ交付決定通知書が届きます。
5
請求・振込
請求書を提出し、指定口座に支援金が振り込まれます。
確実に受給するためのポイント・注意点
移住支援金は要件が複雑で、かつ予算に限りがあるため、事前の確認不足による不採択や受付終了が最大のリスクです。
審査・申請で失敗しないコツ
- 予算状況の早期確認
南房総市のように年度途中で受付終了する自治体があります。移住検討段階で必ず担当課へ連絡しましょう。 - 「移住元」要件の証明準備
過去の在住歴や通勤歴を証明するため、住民票の除票や就業証明書が必要です。退職した会社への依頼が必要な場合もあるため、早めに手配しましょう。 - 就業先のマッチングサイト掲載確認
一般就業の場合、「千葉県地域しごとNAVI」に掲載されている求人で、かつ「移住支援金対象」のマークがある求人である必要があります。 - 5年以上の定住意思
申請から5年以内に転出した場合、支援金の全額または半額返還を求められます。長期的な定住計画が必要です。
よくある失敗・返還リスク
- 3年未満の転出 → 全額返還となります。
- 1年以内の離職 → 就業要件で受給した場合、1年以内に辞めると全額返還です。
- 申請期限切れ → 転入後「3ヶ月以上1年以内」などの期間制限を過ぎると申請できません。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
子育て世帯
総額300万円
夫婦と子供2人(18歳未満)で移住。基本額100万円+子育て加算200万円を受給し、広い一軒家の購入頭金に充当。
テレワーク移住
総額60万円
東京のIT企業に勤務したまま、単身で海の近くへ移住。引越し費用とワークスペースの整備費用として活用。
Uターン就職
総額60万円
東京の大学を卒業後、地元企業へ就職。新生活の準備資金として活用。(※地方就職学生支援事業との併用可否は要確認)
よくある質問(FAQ)
Q
フリーランスや個人事業主も対象になりますか?
はい、対象になる場合があります。「テレワーク要件」で自己の意思により移住し業務を継続する場合や、「起業要件」で県の起業支援金の交付決定を受けた場合などが該当します。ただし、単に個人事業主として移住するだけでは対象外となることが多いため、詳細は各自治体へご確認ください。
Q
申請期限はいつまでですか?
令和7年度の申請期限は、多くの自治体で令和8年2月27日(金)頃に設定されています。ただし、南房総市のように予算上限に達し次第、年度途中で受付を終了する自治体もあります。必ず事前に最新状況をご確認ください。
Q
住宅ローン「フラット35」の金利優遇はありますか?
はい、移住支援金の交付決定を受けた方は、「【フラット35】地方移住支援型」を利用できる場合があります。借入金利が一定期間引き下げられるメリットがあります。利用には別途証明書が必要ですので、申請時に自治体へご相談ください。
Q
東京23区内の大学に通っていた期間は通算期間に含まれますか?
はい、東京圏(条件不利地域以外)に在住し、東京23区内の大学等へ通学し、その後東京23区内の企業等へ就職した方については、その通学期間も移住元としての対象期間(5年以上)に含めることができます。
Q
館山市ではテレワークでの申請はできますか?
いいえ、館山市ではテレワーク要件での申請は受け付けていません(令和7年度時点)。自治体によって採用している要件が異なるため、必ず移住先の自治体の要綱をご確認ください。
まとめ
千葉県のUIJターン移住支援金は、最大100万円に加え、手厚い子育て加算が魅力の制度です。しかし、予算上限による早期終了や、自治体ごとの独自要件(テレワーク不可など)には十分な注意が必要です。
移住を決断する前に、まずは希望する自治体の担当窓口へ「予算の残り状況」と「自身の要件適合性」を問い合わせることから始めましょう。
この補助金の申請をお考えの方へ
移住支援金は事前の段取りが命です。まずは各自治体の窓口へご相談ください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年10月)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。