島根県では、県内の中小企業が専門的なスキルを持つ副業・兼業人材を活用する際の費用を支援する「副業・兼業人材活用促進事業費補助金」および「専門人材(副業・兼業)確保推進事業費補助金」の公募を行っています。人材への報酬や交通費、紹介会社への手数料など、最大で64万円(または50万円)の補助を受けられる制度です。DX推進や新規事業開発など、外部人材の知見を取り入れたい企業にとって大きなチャンスとなります。
この記事でわかること
- 令和7年度新設の「促進補助金」と既存の「確保補助金」の違い
- 人材への報酬や交通費など、具体的な補助対象経費
- 最大64万円または50万円の補助金額の内訳
- 島根県プロフェッショナル人材戦略拠点を活用した申請フロー
この補助金の概要・ポイント
本事業は、島根県プロフェッショナル人材戦略拠点(以下、プロ拠点)のマッチング機能を通じて、県外等の専門人材を副業・兼業の形態で確保する場合に、その経費の一部を助成するものです。令和7年度は、目的に応じて以下の2つの補助金から選択することになります(併用は不可)。
1. 副業・兼業人材活用促進事業費補助金(令和7年度新規)
人材への「報酬」も補助対象となるのが最大の特徴です。初めてプロ拠点を通じて副業・兼業人材を活用する企業が対象です。
2. 専門人材(副業・兼業)確保推進事業費補助金
主に「交通費・宿泊費」と「紹介手数料」を支援します。DX人材やスタートアップ企業の場合、補助上限が引き上げられます。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大50万円(促進事業)または 最大64万円(確保事業・DX等の場合)
- 補助率: 8/10(促進事業)または 1/2〜2/3(確保事業)
- 対象者: 県内に事業所を有する中小企業等
- 必須条件: プロフェッショナル人材戦略拠点を通じたマッチングであること
- 対象期限: 令和8(2026)年2月27日までに支払いが完了した経費
対象者・申請要件の詳細
対象となる事業者
島根県内に事業所を有し、プロフェッショナル人材戦略拠点の人材マッチングを通じて専門人材を確保する中小企業が対象です。
補助金額・補助率の詳細
利用する補助金の種類によって、補助率と上限額が異なります。自社のニーズ(報酬を補助してほしいか、交通費等の実費を補助してほしいか)に合わせて選択してください。
1. 副業・兼業人材活用促進事業費補助金(新規)
人材への報酬を含めたトータルコストを支援します。
2. 専門人材(副業・兼業)確保推進事業費補助金
交通費・宿泊費と紹介手数料を個別に支援します。DX人材活用やスタートアップ企業は優遇されます。
補助対象経費の詳細
対象となる経費の比較
経費に関する注意事項
- 交通費の下限: 1回の往復移動に係る交通費が1万円未満の場合は対象外となります。
- 対象期間: 令和8(2026)年2月27日までに支払った経費が対象です。
- 併用不可: 「促進補助金」と「確保補助金」を同時に利用することはできません。
申請から採択までの流れ
本補助金は、島根県プロフェッショナル人材戦略拠点を通じたマッチングが前提となります。まずは拠点への相談からスタートします。
1
プロ拠点へ相談・登録
島根県プロフェッショナル人材戦略拠点に、経営課題や人材ニーズを相談し、企業登録を行います。
2
人材マッチング・契約
民間人材紹介会社等を通じて専門人材の紹介を受け、面談を経て副業・兼業の契約を締結します。
3
業務実施・経費支払い
専門人材による業務を実施し、報酬や交通費、紹介手数料を支払います。領収書等は必ず保管してください。
4
補助金申請・交付
支払いが完了した後、しまね産業振興財団へ必要書類を提出し、審査を経て補助金が交付されます。
採択されるためのポイント・コツ
本補助金は要件を満たせば交付される可能性が高いですが、予算に限りがある場合や、要件の解釈でミスが生じやすい点に注意が必要です。
スムーズな申請のためのポイント
- プロ拠点への早期相談
マッチングには時間がかかります。補助金活用を前提とする場合は、最初の相談時にその旨を伝えましょう。 - 経費の証拠書類の管理
交通費の領収書や宿泊証明書、報酬の振込控えなど、支払いを証明する書類は厳格に管理してください。 - DX人材・スタートアップ要件の確認
補助率が優遇される「DX人材」や「スタートアップ」に該当するかどうか、事前にプロ拠点に確認することをお勧めします。
よくある失敗・注意点
- [失敗例1] 独自ルートでの採用 → 対策: 必ずプロフェッショナル人材戦略拠点を通じた紹介・マッチングである必要があります。
- [失敗例2] 支払い期限の超過 → 対策: 令和8年2月27日までに「支払い」まで完了している必要があります。請求書の日付だけでなく振込日に注意してください。
- [失敗例3] 交通費の少額申請 → 対策: 1回の往復交通費が1万円未満の場合は補助対象外となるため、近隣からの移動などは注意が必要です。
必要書類チェックリスト
申請に必要な様式は、島根県プロフェッショナル人材戦略拠点の公式サイトからダウンロード可能です。
活用事例・想定シーン
製造業・DX推進
生産性向上
都市部のIT専門人材を副業で招き、工場のIoT化やデータ分析の基盤構築を依頼。月2回のオンライン会議と月1回の現地指導で現場改善を実現。
食品加工・販路開拓
EC売上拡大
大手ECモールでのマーケティング経験者を兼業で採用。Webサイトの改修やSNS運用のノウハウを社内に蓄積し、県外への販路を拡大。
サービス業・新規事業
新商品開発
異業種の知見を持つ人材とプロジェクトチームを結成。既存技術を活かした新商品の企画・開発をリードしてもらい、事業の多角化に成功。
よくある質問(FAQ)
Q
「促進補助金」と「確保補助金」は併用できますか?
いいえ、併用はできません。どちらか一方を選択して申請する必要があります。報酬の補助が必要な場合は「促進補助金」、交通費や手数料が高額になる場合は「確保補助金」など、シミュレーションして有利な方を選んでください。
Q
県内の人材を副業で採用する場合も対象ですか?
本補助金は基本的に「県外」の専門人材をUIJターンや副業・兼業で確保することを目的としています。県内人材の活用については、プロフェッショナル人材戦略拠点へ個別にご相談ください。
Q
人材紹介会社への手数料はいくらくらいが相場ですか?
副業・兼業の場合、1回あたり4万円〜毎月4万円程度など様々です。本補助金では、これらの手数料も補助対象となります(上限あり)。
Q
申請期限はいつまでですか?
令和8(2026)年2月27日までに支払った経費が対象となります。予算の上限に達した場合は早期に終了する可能性があるため、早めの活用検討をおすすめします。
Q
過去にプロ拠点を利用したことがあっても申請できますか?
「促進補助金(新規)」は、これまでにプロ拠点を通した副業・兼業人材の活用を行ったことがない事業者が対象です。「確保補助金」の手数料補助についても同様の制限があります。詳細は要領をご確認ください。
まとめ
島根県の副業・兼業人材活用補助金は、外部の専門知識を低リスクで導入できる強力な支援制度です。特に令和7年度新設の「促進補助金」は報酬も対象となるため、初めての活用に最適です。DXや新規事業など、社内リソースだけでは解決できない課題をお持ちの企業様は、ぜひ活用をご検討ください。
まずは「島根県プロフェッショナル人材戦略拠点」へ相談し、自社に合った人材のマッチングを受けることが第一歩です。
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免責事項: 本記事の情報は作成時点のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。