愛知県稲沢市では、2025年度(令和7年度)も家庭における地球温暖化対策を推進するため、住宅用省エネ設備の設置費用の一部を補助する「稲沢市住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業」を実施します。本年度は蓄電池の補助額拡充や太陽熱利用システムの追加など、制度がより使いやすくアップデートされています。最大24万円の補助を受けられるチャンスですが、予算上限に達し次第終了となる先着順の制度です。特に工事着手前の「設置予定届出」が必須条件となっているため、手続きのタイミングには細心の注意が必要です。
この記事でわかること
- 令和7年度からの変更点と拡充された補助金額
- 最大24万円を受給するための「一体的導入」の条件
- 工事着手14日前までに必須となる「設置予定届出」の手順
- 太陽光発電システム単体では補助が出ない理由と対策
この補助金の概要・ポイント
稲沢市住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業は、市民が自ら居住する住宅に、環境に配慮したエネルギー設備を導入する際の費用を軽減する制度です。令和7年度は予算額3,032万円を確保し、市民の脱炭素化アクションを強力にバックアップします。
特に注目すべきは、昨年度からの変更点です。リチウムイオン蓄電システムの補助額が増額されたほか、太陽熱利用システムが新たな補助対象として加わりました。また、複数の設備を導入する場合の申請手続きが一本化され、利便性が向上しています。
この補助金の重要ポイント
- 補助金額: 最大24万円(太陽光+HEMS+蓄電池の一体的導入時)
- 対象者: 市内に自ら居住する住宅(新築・既築)に設備を設置する個人
- 必須条件: 工事着手(または引渡し)の14日前までに「設置予定届出書」の提出が必要
- 申請期限: 令和8年2月27日まで(ただし予算なくなり次第終了)
対象者・申請要件の詳細
対象となる個人・住宅
本補助金は、稲沢市内で「自ら居住する住宅」に設備を導入する個人が対象です。店舗併用住宅も対象となりますが、あくまで居住部分があることが前提です。また、新築(注文住宅・建売住宅)の場合も対象となります。
補助金額・補助率の詳細
補助金額は導入する設備の種類や組み合わせによって細かく設定されています。特に「一体的導入」と呼ばれるセット導入を行うと、補助金額が大きくなる仕組みです。なお、太陽光発電システム単体での補助はありませんが、HEMSや蓄電池と組み合わせることで補助対象となります。
対象設備と補助額一覧
補助対象経費の詳細
補助金の対象となるのは、未使用の対象設備の購入および設置に要する費用です。中古品やリース品は対象外となります。また、国や県の補助金と併用する場合でも、市からの補助金は定額で支給されます(ただし、全体経費を超えない範囲)。
対象となる経費・ならない経費
設備要件に関する注意事項
- 太陽熱利用システムは、一般財団法人ベターリビングの優良住宅部品認定(BL部品)または同等機能を有するものが対象です。
- ZEH(高性能外皮等)の場合は、BELS評価書などZEH基準を満たす証明書類が必要です。
申請から採択までの流れ
この補助金で最も重要なのは「工事着手前の届出」です。工事を始めてからでは申請できませんので、必ず着工の14日前までに手続きを行ってください。新築の場合は、引渡しの14日前までが期限となる場合があります。
1
設置予定届出書の提出
工事着手(または引渡し)の14日前までに、市役所環境保全課へ「設置予定届出書」を提出します。メール不可、持参必須です。
2
書類審査・現地調査
市が届出内容を審査します。必要に応じて現地調査が行われる場合があります。
3
工事着手・設置・支払い
届出から14日経過後、工事を開始します。設置完了後、業者への支払いを行います。
4
交付申請兼完了報告
設置完了後60日以内、または令和8年2月27日のいずれか早い日までに完了報告書を提出します。
5
交付決定・請求
審査合格後、交付決定通知が届きます。その後30日以内に請求書を提出し、補助金が振り込まれます。
採択されるためのポイント・コツ
この補助金は要件を満たせば原則として交付されますが、予算上限がある「先着順」である点と、書類不備による手戻りが命取りになる点に注意が必要です。
審査で確実に通るためのポイント
- 「14日前」のカウントを間違えない
工事着手予定日の14日前までに届出が受理されている必要があります。ギリギリではなく余裕を持って提出しましょう。 - 消せるボールペンは絶対NG
フリクションペン等で記入された書類は一切受け付けられません。必ず黒のボールペンを使用してください。 - 設置前・設置後の写真を確実に撮影
完了報告時に設置状況のわかる写真が必要です。特にリフォームの場合、設置前の写真も撮っておくとスムーズです。 - 令和7年度様式を使用する
毎年度様式が微妙に変更されます。必ず最新の令和7年度版をダウンロードして使用してください。 - 予算状況を常にチェック
予算額(約3,000万円)に達した時点で受付終了となります。秋頃には予算が厳しくなる傾向があるため、早めの計画が吉です。
よくある失敗・注意点
- 届出前に工事契約・着工してしまった → 対策: 契約はOKですが、着工は届出の14日後まで待つ必要があります。
- メールで送ってしまった → 対策: 稲沢市は持参のみ受付です。必ず窓口へ行きましょう。
- 太陽光単体で申請しようとした → 対策: 太陽光単体は対象外です。HEMSや蓄電池とのセット導入を検討してください。
必要書類チェックリスト
活用事例・想定シーン
新築注文住宅
補助額 240,000円
新築時に太陽光発電に加え、蓄電池とHEMSをセットで導入。災害時の停電対策と日々の電気代削減を同時に実現。一体的導入の最大額を活用。
既築リフォーム
補助額 150,000円
既に太陽光パネルが設置されている住宅に、新たにリチウムイオン蓄電池を単体で追加設置。卒FIT対策として自家消費率を向上。
断熱改修
補助額 120,000円
太陽光発電とHEMSの導入に合わせて、リビングの窓を断熱窓(内窓設置)に改修。エアコン効率を高め、快適な住環境を整備。
よくある質問(FAQ)
Q
太陽光発電システムのみを設置したいのですが、補助金は出ますか?
残念ながら、太陽光発電システム単体での設置に対する補助はありません。ただし、HEMSや蓄電池、V2Hなどと組み合わせて「一体的導入」として申請することで、補助の対象となります。
Q
予算がなくなったらどうなりますか?
予算額(3,032万円)に達した時点で受付は終了となります。条件を満たしていても補助金は交付されません。例年、年度末を待たずに終了することもあるため、早めの申請をおすすめします。
Q
国の補助金(子育てエコホーム等)と併用できますか?
はい、原則として国の補助金との併用は可能です。ただし、補助対象経費の総額から国の補助金額を差し引いた残額が、市の補助金額を下回らないようにする必要があります。詳細は国の補助金制度の要綱も併せてご確認ください。
Q
申請書類は郵送やメールで提出できますか?
いいえ、郵送やメールでの提出は受け付けていません。必ず稲沢市環境センター内の環境保全課窓口へ持参する必要があります。受付時に書類確認が行われるため、訂正印等を持参すると安心です。
Q
新築で工事着手後に申請することはできますか?
令和7年度からの変更点として、新築住宅(注文・建売)の場合に限り、工事着手後の申請も対象となるケースがあります。ただし、原則は「引渡しの14日前まで」の届出が必要です。既築住宅の場合は必ず「着工の14日前」ですのでご注意ください。
まとめ
令和7年度の稲沢市住宅用地球温暖化対策設備設置費補助事業は、蓄電池の補助額アップや手続きの簡素化など、市民にとって非常に使いやすい制度となっています。最大24万円の補助は、初期費用回収の期間を大幅に短縮する大きな助けとなります。しかし、予算上限がある先着順であること、そして何より「工事着手14日前までの届出」という厳格なルールがあることを忘れてはいけません。
検討中の方は、まずは施工業者に見積もりを依頼し、スケジュールの相談を始めましょう。特に年度初めや秋口は申請が集中する可能性があります。早めの行動が採択への近道です。
この補助金の申請をお考えの方へ
複雑な申請手続きや書類作成は、実績豊富な専門家に相談することでスムーズに進められます。まずはお気軽にお問い合わせください。
免責事項: 本記事の情報は作成時点(2025年4月1日更新情報に基づく)のものです。補助金の内容は変更される場合がありますので、申請前に必ず稲沢市公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事の情報に基づいて行った申請の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。