神奈川県FCトラック補助金とは?
神奈川県では、運輸部門の脱炭素化を推進し、水素社会の実現を目指すため、燃料電池(FC)トラックの導入と運用にかかる経費の一部を補助する制度を実施しています。この制度は「導入費補助金」と「燃料費等補助金」の2本立てとなっており、事業者の負担を大幅に軽減します。
この補助金の3つのポイント
- 高額な補助: 導入費で最大850万円、燃料費等で最大105万円、合計で最大955万円の支援が受けられます。
- 2段階の支援: 車両購入時の「導入費」と、購入後の「燃料費等」の両方が補助対象となり、長期的なコスト削減に貢献します。
- 環境貢献: FCトラックの導入により、CO2排出量を削減し、企業の環境への取り組みをアピールできます。
補助金制度の概要
「FCトラック導入費補助金」と「FCトラック燃料費等補助金」の2つの制度について、概要をまとめました。
| 項目 | FCトラック導入費補助金 | FCトラック燃料費等補助金 |
|---|---|---|
| 補助額(上限) | 850万円 | 105万円 |
| 補助率 | 補助対象経費の 1/4 | 補助対象経費の 1/4 |
| 補助対象経費 | FCトラックとディーゼルトラックの導入費の差額 | FCトラックとディーゼルトラックの運用費の差額 |
| 受付期間 | 2025年4月25日~2025年12月26日 | 2025年4月25日~2026年1月30日 |
| 対象者 | 県内でFCトラックを所有する法人・個人事業者(国の補助金申請者) | 県内でFCトラックを所有または使用(リース)する法人・個人事業者 |
※いずれも予算がなくなり次第、受付を終了します。
補助対象となる車両の主な要件
補助金の対象となるには、車両が以下の要件をすべて満たす必要があります。
- 使用の本拠の位置が神奈川県内であること
- 燃料の種類が「圧縮水素」であること
- 用途が「貨物」または「特殊」であること
- 車両総重量が2.5トン超であること
- 県の交付決定後に初度登録される車両であること(導入費補助金)
- ラッピング等により、車両がFCVであると分かるようにすること
申請手続きの流れと注意点
申請は以下のステップで進みます。特に注意が必要なのは、必ず県の「交付決定」を受けてから事業に着手する必要がある点です。
- 1交付申請(事業着手の1か月以上前)
- 2県からの交付決定通知
- 3事業の着手(車両の初度登録、代金の支払いなど)
- 4事業の完了・実績報告
- 5補助金の交付(請求後)
【重要】交付決定前の着手は補助対象外!
県の交付決定通知を受け取る前に、車両の初度登録や代金の全額支払いなどを行うと、補助金を受けられなくなります。必ずスケジュールに余裕をもって申請してください。
【朗報】自動車税種別割の減免も!
この補助金の交付決定を受けたFCトラックは、最大5年度分の自動車税種別割が全額免除されます。補助金と合わせて大きなコストメリットが期待できます。減免を受けるには別途申請が必要です。
まとめ
神奈川県のFCトラック補助金は、導入時の初期費用とランニングコストの両方を支援する、事業者にとって非常に魅力的な制度です。脱炭素化への対応が求められる中、この機会に次世代のクリーンな輸送手段への転換を検討してみてはいかがでしょうか。申請は予算上限に達し次第終了となるため、早めの準備をおすすめします。
書類の提出先・お問い合わせ先
担当部署: 神奈川県 環境農政局 脱炭素戦略本部室 運輸グループ
電話番号: 045-210-4133
受付時間: 月曜日~金曜日 8時30分~17時15分(祝日、年末年始、12時~13時を除く)
※持込みによる提出は受け付けていません。郵送で提出してください。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大850万円 | 最大29万円 | 最大35,986,000円 | 太陽光発電設備: 最大7万円/kW、蓄電池: 対象経費の1/3 | 最大140万円 |
| 補助率 | 補助対象経費に4分の1を乗じた額(千円未満切捨て)。ただし、補助額と国の補助金等の合計額が補助対象経費を超えないこと。 | ・FCV: 国のCEV補助金交付額の3分の1(上限29万円) ・EV(四輪): 国のCEV補助金交付額の3分の1(上限24万円) ・EV(軽自動車): 国のCEV補助金交付額の3分の1(上限11万円) ・電気バイク: 国のCEV補助金交付額と同額(上限4万円) | 【車両導入】車種、事業者区分、車両総重量により補助上限額が設定されています(例:燃料電池バスの場合、中小企業等で最大35,986,000円)。 【燃料費】補助単価238円/kgに水素充填重量を乗じた額。車種ごとに年間上限額が設定されています(例:大型トラックで最大1,800,000円)。 | 【太陽光発電設備】 ・個人(家庭用): 7万円/kW ・事業者(中小企業等): 5万円/kW(横須賀市は特例として7万円/kW) 【蓄電池】 ・(蓄電システム+工事費)(税抜)の3分の1。ただし、1kWhあたりの費用に上限が設定されており、上限を超えた場合は上限額を基に補助額が算出されます(上限:家庭用14.1万円/kWh、業務用16.0万円/kWh)。 | 定額助成。車両区分に応じた基本額(FCV:110万円、EV:45万円、PHEV:30万円)に、増額要件(再エネ電力契約:+15万円、太陽光発電設置:+30万円、V2H設置:+10万円)を満たすことで金額が加算されます。 |
| 申請締切 | 2026年1月30日 | 2026年2月27日(金曜)必着 | 令和8年3月16日正午まで | 令和8年1月15日(木曜日)まで ※予算がなくなり次第終了 | 令和8年3月31日(火)17:00必着 |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 80.0% | 30.0% | 30.0% | 30.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
【燃料費等】交付申請書、事業計画書、役員等氏名一覧表など。
詳細は公式ウェブサイトに掲載されている「補助事業実施の手引」を必ずご確認ください。
Q どのような経費が対象になりますか?
【燃料費等補助金】FCトラックの運用に係る経費と、同等の仕様を持つディーゼルトラックの運用に係る経費との差額。