神奈川県小田原市にお住まいで、環境に配慮した暮らしを始めたいとお考えの方に朗報です。小田原市では、地球温暖化対策の一環として、電気自動車(EV)やV2H、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の導入を支援する「令和7年度地球温暖化対策推進事業費補助金」を実施しています。この制度を活用すれば、最大10万円の補助を受けながら、環境に優しく経済的なライフスタイルを実現できます。しかし、この補助金は予算がなくなり次第終了となる先着順です。EVやZEH住宅の導入を検討している方は、この記事で制度の詳細をしっかり確認し、早めに申請準備を始めましょう。申請方法から必要書類、採択されるためのポイントまで、どこよりも詳しく解説します。
小田原市 地球温暖化対策推進事業費補助金とは?
本補助金は、小田原市が地球温暖化対策を推進するために、市民が市内の住宅に省エネ・再エネ機器を導入する際の費用の一部を補助する制度です。二酸化炭素の排出量を削減し、持続可能な社会を築くことを目的としています。個人の取り組みを市が後押しすることで、地域全体の環境意識を高める狙いがあります。
制度の基本情報
- 正式名称: 令和7年度小田原市地球温暖化対策推進事業費補助金
- 実施組織: 小田原市 環境部 ゼロカーボン推進課
- 目的: 地球温暖化対策の一環として、市内の住宅に導入される省エネ・再エネ機器(自己所有)の普及を促進する。
- ポイント: 国や県の補助制度と併用できる場合があります。
補助金額と対象設備
令和7年度の補助対象となる設備と金額は以下の通りです。人気のメニューは早期に受付終了となる可能性があるため、ご注意ください。
【受付終了】
燃料電池(エネファーム)および蓄電池システム(定置型)は、令和7年度の予算に達したため、受付を終了しています。
| 補助対象メニュー | 補助金額 | 募集件数 | 残り件数 (R7.10.27時点) |
|---|---|---|---|
| 電気自動車(EV) | 5万円 / 件 | 10件 | 7件 |
| 電気自動車用充放電設備(V2H) | 5万円 / 件 | 4件 | 2件 |
| ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH) | 10万円 / 件 | 7件 | 3件 |
併用申請について
電気自動車(EV)と電気自動車用充放電設備(V2H)は、同時に申請することが可能です。この場合、合計で最大10万円の補助が受けられます。その他の補助メニュー(例:EVとZEH)の併用はできませんのでご注意ください。
計算例:EV(5万円)+ V2H(5万円) = 合計10万円の補助
全メニュー共通の条件
- 小田原市税に滞納がないこと。
- 暴力団員でないこと。
- 導入する機器が自己所有であること(リース契約は対象外)。
各設備の詳細条件
- 電気自動車(EV):
- バッテリーの電気で動く自動車であること(プラグインハイブリッド車(PHEV)は対象外)。
- EVの充電設備が設置されている、または同時に設置すること。
- 電気自動車用充放電設備(V2H):
- EVと住宅の間で双方向に電気を流せるシステムであること。
- EVが導入されている、または同時に導入すること。
- ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH):
- 省エネと創エネにより、年間の一次エネルギー消費量が実質ゼロ以下になる住宅であること。
申請方法と手順(6ステップ)
申請は原則として「電子申請」です。以下の流れに沿って手続きを進めてください。特に着工や車両登録のタイミングには十分注意が必要です。
- ステップ1: 申請書類の提出
工事の着手(ZEH)、または車両登録(EV)の前に、電子申請フォームから必要書類を提出します。
申請期限:令和8年1月31日(土)まで - ステップ2: 申請書受理
市役所で書類がすべて正しく揃っていることが確認された時点で「受理」となります。不備があると受理されず、手続きが遅れる原因になります。 - ステップ3: 交付決定通知書の受領
申請が受理され、補助金の交付が決定すると「交付決定通知書」が郵送で届きます。受理から通知書到着まで、おおむね1ヶ月かかります。 - ステップ4: 事業の開始(着工・車両登録)
交付決定通知書の日付以降に、設備の設置工事やEVの車両登録を開始します。 - ステップ5: 実績報告書の提出
設置完了日や納車完了日から2ヶ月以内、または令和8年2月28日(土)のいずれか早い日までに、実績報告書を提出します。 - ステップ6: 補助金の交付
実績報告書の内容が審査され、問題がなければ補助金が指定の口座に振り込まれます。実績報告書の提出から約1ヶ月後が目安です。
【最重要注意点】
工事の着工や車両の登録は、必ず「交付決定通知書」が届いた後に行ってください。交付決定日より前に着工・登録した場合は補助対象外となります。
採択されるための3つのポイント
この補助金は審査で優劣をつけるものではなく、要件を満たした申請を先着順で受け付けるものです。そのため、以下の3点が非常に重要になります。
- とにかく早く申請する
最大のポイントは「先着順」であることです。募集件数が限られているため、導入を決めたらすぐにでも申請準備に取り掛かりましょう。特に残り件数が少なくなっているV2HやZEHは急ぐ必要があります。 - 書類の不備をなくす
申請書類に不備があると、受理が遅れ、その間に予算が上限に達してしまうリスクがあります。公式サイトの申請フォームや要綱をよく読み、提出前に何度も確認しましょう。特に「完納証明書」は早めに準備することが肝心です。 - 交付決定前に動かない
繰り返しになりますが、交付決定通知書を受け取る前に車両登録や工事着手をしてしまうと、補助対象外となり不採択になります。スケジュール管理を徹底し、市の通知を待ってから事業を開始してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 国や県の補助金と併用できますか?
A1. はい、併用できる場合があります。例えば、国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」などと併用することで、より負担を軽減できる可能性があります。ただし、併用の可否や条件は各制度によって異なるため、必ずそれぞれの公式サイトで詳細を確認してください。
Q2. プラグインハイブリッド車(PHEV)は対象ですか?
A2. いいえ、対象外です。この補助金の対象は、バッテリーに蓄えられた電気のみで走行する「電気自動車(EV)」に限られます。
Q3. リースでEVを導入する予定ですが、対象になりますか?
A3. いいえ、リース契約による導入は対象外です。申請者自身が所有する設備であることが条件となります。
Q4. 申請はいつまでにすれば良いですか?
A4. 申請期限は令和8年1月31日ですが、先着順で予算がなくなり次第、受付は終了します。公式サイトで最新の申込状況を確認し、できるだけ早く申請することをおすすめします。
Q5. 小田原市外に住んでいますが、市内にZEH住宅を新築する場合、対象になりますか?
A5. 対象となる可能性があります。ただし、市外にお住まいの方でも、小田原市税に滞納がないことを証明する「完納証明書」の提出が必須となります。事前に市の資産税課にお問い合わせの上、ご準備ください。
まとめと次のアクション
小田原市の「地球温暖化対策推進事業費補助金」は、EV・V2H・ZEHの導入を考えている市民にとって、初期費用を抑える絶好の機会です。重要なポイントを再確認しましょう。
- 対象設備: 電気自動車(EV)、V2H、ZEH
- 補助金額: EV・V2Hは各5万円、ZEHは10万円。EVとV2Hの併用で最大10万円。
- 最大の注意点: 先着順で予算がなくなり次第終了!交付決定前の着工・登録はNG!
このチャンスを逃さないために、今すぐ以下の公式サイトで最新情報と申請フォームを確認し、必要書類の準備を始めましょう。
お問い合わせ・公式サイト
担当部署: 小田原市 環境部 ゼロカーボン推進課 ゼロカーボン推進係
電話番号: 0465-33-1426
公式サイト: 令和7年度地球温暖化対策推進事業費補助金(燃料電池・蓄電池・EV・V2H・ZEH)