【2024年版】遠軽町石北本線団体利用促進助成金 完全ガイド|最大3万円補助・申請手順と活用術
補助金詳細
Details遠軽町に住所を有する5人以上で構成される団体
- 助成金交付申請書(様式第1号)
- 利用目的がわかる実施概要等
- 実績報告書兼助成金交付請求書(様式第2号)
- きっぷ
- 普通乗車券(片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券)
- 団体乗車券
- 在来線特急券(自由席特急券、指定席特急券)
- 指定席往復割引きっぷ
申請前チェックリスト
補助金概要
Overview遠軽町石北本線団体利用促進助成金とは?制度の全体像
遠軽町では、地域住民の重要な交通手段であるJR石北本線の利用促進と存続を図るため、町民団体が行う鉄道旅行に対して費用の一部を助成する制度を実施しています。この「遠軽町石北本線団体利用促進助成金」は、5人以上のグループで石北本線を利用する場合、きっぷ購入額の半額(最大3万円)が補助されるという非常に手厚い内容となっています。
地域の足である鉄道を守りながら、仲間との旅行をお得に楽しめるこの制度。サークル活動、老人クラブの親睦会、趣味の集まりなど、様々なシーンでの活用が期待されています。本記事では、この助成金の仕組みから申請方法、注意点までを詳細に解説します。
■ 制度のハイライト
・最大3万円の助成金が受け取れる
・きっぷ代の半額を補助
・5人以上のグループ旅行が対象
・遠軽駅でのきっぷ購入・証明が必須条件
助成対象となる団体・条件の詳細
本助成金を利用するためには、いくつかの要件を満たす必要があります。単に「5人で電車に乗る」だけではなく、団体としての実態や居住地要件などが定められています。
1. 構成員の要件
最も基本的な条件は、「遠軽町に住所を有する5人以上で構成される団体」であることです。これには以下のポイントが含まれます。
- 町民限定:構成員全員が遠軽町民である必要があります(※一部例外規定がある場合もありますが、基本原則として町民向けです)。
- 人数制限:旅行参加者が5人以上である必要があります。申し込み時点で5人以上でも、当日キャンセル等で4人以下になった場合は対象外となる可能性があるため注意が必要です。
2. 団体の活動実態
申請書には団体の活動内容を記載する必要があります。「日常的に活動実態のある団体」が対象とされており、この旅行のためだけに一時的に結成されたグループは審査の対象外となる可能性があります。
対象となりやすい団体の例:
- 町内会の老人クラブ
- 趣味のサークル(手芸、囲碁、写真など)
- スポーツ少年団の保護者会
- 地域のボランティア団体
- 職場の同僚グループ(親睦会など)
3. 対象外となるケース
以下のような利用目的や団体は、助成の対象となりません。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 学校行事 | 遠足、修学旅行、宿泊研修など、学校教育の一環として行われるもの。 |
| 公費負担があるもの | 出張旅費や他の補助金等で費用が賄われる場合。 |
| 営利目的 | 旅行自体が収益事業である場合や、政治・宗教活動を目的とする場合。 |
| 部活動 | 部活動での利用も可能ですが、同一年度内の申請は1回までに制限されています。 |
補助金額と計算シミュレーション
助成金額は「対象経費の2分の1以内」で、上限は「3万円」です。1,000円未満の端数が生じた場合は切り捨てとなります。ここでは具体的なケーススタディを見てみましょう。
ケース1:旭川への日帰り買い物ツアー(大人5名)
遠軽駅から旭川駅まで特急を利用して往復する場合を想定します。
- 1人あたりの往復運賃・特急料金:約8,000円(仮定)
- 合計金額:8,000円 × 5名 = 40,000円
- 助成対象額:40,000円 × 1/2 = 20,000円
- 受取金額:20,000円
この場合、実質的な負担額は1人あたり4,000円となり、非常に安価に特急旅行が楽しめます。
ケース2:札幌への1泊旅行(大人6名)
遠軽駅から札幌駅まで「指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)」等を利用する場合。
- 1人あたりのきっぷ代:約15,000円(仮定)
- 合計金額:15,000円 × 6名 = 90,000円
- 助成対象額(計算上):90,000円 × 1/2 = 45,000円
- 上限規定:最大3万円まで
- 受取金額:30,000円
計算上の半額が3万円を超えるため、上限額の3万円が支給されます。
対象となる経費・ならない経費
助成金の計算基礎となる「対象経費」は、鉄道の運賃・料金に限られます。宿泊費や現地での食事代は含まれません。
| 対象経費 | 備考 |
|---|---|
| 普通乗車券 | 片道、往復、連続乗車券すべて対象。 |
| 特急券 | 自由席、指定席ともに可。グリーン券については要確認ですが、通常は基本料金部分が重視されます。 |
| 団体乗車券 | 8名以上(JR規定による)で利用する場合の団体割引適用後のきっぷ。 |
| 企画きっぷ | 「Rきっぷ」や「フリーパス」など、遠軽駅で購入可能なもの。 |
重要なルール:
必ず「遠軽駅」できっぷを購入、または引換を行う必要があります。インターネット予約をした場合でも、遠軽駅で発券するなどの手続きが必要です。他駅で購入したきっぷは、原則として助成の対象外となるため、購入場所には十分注意してください。
申請から交付までの5ステップ
申請手続きは、旅行の「前」と「後」にそれぞれアクションが必要です。漏れがないように計画的に進めましょう。
STEP 1:事前申請(旅行前)
まず、旅行の計画が決まったら、遠軽町役場(企画課)へ申請書類を提出します。
- 提出書類:助成金交付申請書(様式第1号)、実施概要(日程、参加者名簿、目的などがわかるもの)
- 入手場所:役場、各総合支所、遠軽駅、町公式ホームページ
- 審査:内容が適正と認められれば、「実績報告書兼助成金交付請求書(様式第2号)」が交付されます。この書類は旅行当日に必要になる重要書類です。
STEP 2:きっぷ購入と証明(旅行当日または前日)
遠軽駅できっぷを購入します。その際、STEP 1で受け取った「実績報告書兼助成金交付請求書」を駅窓口に提示し、「きっぷ購入の証明印」をもらいます。
■ ポイント
この「駅での証明」が最も重要です。証明印がないと、後で助成金を請求できなくなる恐れがあります。必ず窓口営業時間内に手続きを行ってください。
STEP 3:鉄道旅行の実施
石北本線を利用して旅行を楽しみます。安全に留意し、団体の目的(親睦、研修など)を達成しましょう。また、使用したきっぷは「原本」が必要になる場合があるため、自動改札を通る際などは取り忘れに注意し、有人改札で「無効印」を押してもらって持ち帰ることをお勧めします。
STEP 4:実績報告(旅行後10日以内)
旅行終了後、速やかに(10日以内)実績報告を行います。
- 提出書類:
- 実績報告書兼助成金交付請求書(様式第2号):駅の証明印が押されたもの
- きっぷの原本:使用済みのもの
- 振込先口座の情報
- 提出先:遠軽町役場企画課
STEP 5:助成金の交付
提出書類の審査完了後、指定した金融機関の口座に助成金が振り込まれます。これで手続きは完了です。
助成金交付申請書(様式第1号)
- 団体名・代表者名:正式名称を記載します。代表者の印鑑が必要な場合があります。
- 構成人数:正確な人数を記載します。5人以上であることを確認してください。
- 事業計画:「〇〇サークル親睦旅行」「視察研修」など、目的を明確にします。
- 収支予算:きっぷ代の総額と、申請する助成金額(総額の1/2、上限3万円)を記載します。
実施概要(任意様式)
決まった様式はありませんが、以下の内容が含まれている必要があります。
- 日時・スケジュール(何時の列車に乗るか)
- 行先・ルート
- 参加者名簿(氏名、住所など)
- 活動の内容
石北本線を利用するメリットと背景
なぜ遠軽町がこのような助成金を出してまで鉄道利用を促進しているのでしょうか。そこには、地域の未来に関わる切実な背景があります。
地域の生命線「石北本線」
石北本線は、オホーツク圏と札幌・旭川を結ぶ大動脈であり、物流(タマネギ列車など)や観光、そして地域住民の通院・通学に欠かせないインフラです。しかし、人口減少や自動車利用の増加により、鉄路の維持は年々厳しさを増しています。「乗って守ろう」を合言葉に、地域全体で利用実績を作ることが存続への鍵となります。
鉄道旅ならではの魅力
助成金利用は単なる支援活動にとどまらず、利用者にも多くのメリットがあります。
- 安全性と定時性:特に冬季において、雪道運転のリスクを回避できる鉄道は最強の移動手段です。
- 交流の時間:運転手が不要なため、参加者全員が向かい合って会話や食事を楽しめます。
- 車窓の風景:白滝シリーズの峠越えや、オホーツクの雄大な自然を眺める時間は格別です。
よくある質問(Q&A)
お問い合わせ・申請先情報
本助成金は予算に達し次第終了となる場合があります。旅行計画を立てる前に、必ず最新の予算状況や募集要項を公式サイトまたは電話で確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業主体 | 遠軽町石北本線利用促進協議会 |
| 担当窓口 | 遠軽町総務部 企画課 企画担当 |
| 電話番号 | 0158-42-4818 |
| FAX | 0158-42-3688 |
| メール | kikaku@engaru.jp |
石北本線を利用することは、遠軽町の未来を守ることにつながります。ぜひこのお得な助成制度を活用して、仲間との思い出作りに出かけてみてはいかがでしょうか。
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|---|---|---|---|---|---|
| 補助金額 | 最大3万円 | 理事長が認める額(対象経費の1/2以内) | 最大300万円(団体等は最大600万円) | 理事長が認める額 | 1万円から20万円 |
| 補助率 | きっぷ購入額の半額(1回当たりの上限額3万円) | — | 2025/12/05 | 事業活動の企画実施に要する経費の2分の1以内 | 1万円から20万円まで |
| 申請締切 | 2024年3月31日 | 令和7年12月25日まで | 令和8年1月16日まで | 令和7年12月25日まで | 令和7年12月12日まで |
| 難易度 | |||||
| 採択率 | 30.0% | 30.0% | 66.0% | 30.0% | 30.0% |
| 準備目安 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 | 約14日 |
| 詳細 | — | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → | 詳細を見る → |
よくある質問
FAQQ この補助金の対象者は誰ですか?
Q 申請に必要な書類は何ですか?
助成金交付申請書(様式第1号)
利用目的がわかる実施概要等
実績報告書兼助成金交付請求書(様式第2号)
きっぷ
Q どのような経費が対象になりますか?
普通乗車券(片道乗車券、往復乗車券、連続乗車券)
団体乗車券
在来線特急券(自由席特急券、指定席特急券)
指定席往復割引きっぷ