香川県奨学のための給付金とは
「香川県奨学のための給付金」は、全ての意志ある生徒が安心して教育を受けられるよう、授業料以外の教育費負担を軽減するために国と県が協力して行う支援制度です。この給付金は、返還の必要がない「給付型」の支援であり、後から返す必要はありません。
多くの保護者が知っている「高等学校等就学支援金」は授業料を支援するものですが、本制度はそれとは異なり、教科書代、教材費、修学旅行費、学用品費など、授業料以外の学校生活に必要な経費をサポートすることを目的としています。経済的な理由で修学が困難な世帯にとって、非常に重要なセーフティネットとなっています。
■ 制度の重要ポイント
- 返済不要:将来の返還義務はありません。
- 授業料以外を支援:教科書、修学旅行、通学用品などが対象です。
- 対象者限定:生活保護受給世帯または住民税非課税世帯が主な対象です。
- 申請が必要:学校または県への申請を行わないと受給できません。自動的には支給されません。
2025年(令和7年度)の申請スケジュール
令和7年度の申請受付期間は以下の通り設定されています。期限を過ぎると原則として受け付けられないため、余裕を持った準備が必要です。
| 項目 | 詳細 |
|---|
| 通常申請締切 | 令和7年9月30日(火)まで ※学校によって独自の提出期限(早めの設定)がある場合があります。必ず学校の指示に従ってください。 |
| 最終締切(2次) | 令和7年11月30日(日)まで ※やむを得ない事情で遅れた場合等の最終期限です。 |
| 基準日 | 令和7年7月1日 ※この時点での世帯状況や住所地で判断されます。 |
| 支給時期 | 審査完了後、12月頃から順次振込開始予定 (11月以降申請分は令和8年2月頃) |
注意:「家計急変世帯」への支援については、随時申請を受け付けている場合があります。失職や倒産などで急激に収入が減少した場合は、別途お問い合わせ先に相談してください。
支給対象となる世帯の条件
本給付金を受給するためには、以下の要件を全て満たしている必要があります。特に所得要件については、世帯全員の所得状況が確認されます。
1. 居住要件と在学要件
基準日(令和7年7月1日)現在において、以下の状況にあることが必要です。
- 保護者等:香川県内に住所を有していること。(単身赴任等で生徒のみが県外にいる場合も対象となることがあります)
- 生徒本人:高等学校等就学支援金の支給資格を有する学校に在学していること。(国公私立の高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部、高等専門学校1〜3年、専修学校高等課程など)
2. 所得要件
以下のいずれかの世帯区分に該当する必要があります。
| 世帯区分 | 詳細要件 |
|---|
| 生活保護受給世帯 | 生活保護法による「生業扶助」を受給している世帯。 |
| 非課税世帯 | 保護者等(親権者全員)の令和7年度の道府県民税所得割および市町村民税所得割が非課税(0円)である世帯。 ※年収目安:4人世帯で約270万円未満など(家族構成により異なります)。 |
| 家計急変世帯 | 予期せぬ事由により家計が急変し、非課税世帯相当の収入状況になった世帯。 ※通常の申請とは別に相談が必要です。 |
対象外となるケース
以下の場合は、たとえ所得要件を満たしていても給付の対象外となります。
- 高等学校等就学支援金の支給対象とならない学校に通っている場合。
- 児童養護施設等に入所しており、措置費(見学旅行費や特別育成費)が支給されている場合。
- 保護者が海外に在住しており、日本国内での課税状況が確認できない場合(一部例外あり)。
- 既に高校等を卒業・修了したことがある場合。
給付金額の詳細(年額)
給付額は、世帯の状況(生活保護か非課税か)、通っている学校の種類(国公立か私立か)、そして兄弟姉妹の状況によって異なります。特に私立高校に通う非課税世帯への支援が手厚くなっています。
1. 生活保護受給世帯
| 学校種別 | 給付額(年額) |
|---|
| 国公立高等学校等 | 32,300円 |
| 私立高等学校等 | 52,600円 |
※生活保護世帯の場合、修学旅行費などは別途生活保護費から支給される場合があるため、給付額が調整されています。
2. 住民税所得割 非課税世帯(全日制等)
非課税世帯への給付額は、第一子か第二子以降かによって金額が変わる場合があります。
| 学校種別 | 対象生徒 | 給付額(年額) |
|---|
| 国公立 | 第1子(扶養する高校生等が1人) | 143,700円 |
| 第2子以降(扶養する高校生等が2人以上いる場合の2人目以降) | 143,700円 ※増額措置がある場合は別途通知 |
| 私立 | 一律 | 152,000円 |
3. 通信制・専攻科の場合
通信制高校や専攻科に通う場合、給付額の設定が異なります。
| 区分 | 国公立 | 私立 |
|---|
| 通信制 | 36,500円 | 52,100円 |
| 専攻科(非課税) | 10,100円 | 10,420円 |
■ 給付額判定のポイント
給付額は、7月1日時点での世帯状況に基づいて決定されます。年度の途中で課税状況が変わった場合でも、原則として基準日時点の証明書等で判定されます。
補助対象となる経費(使い道)
この給付金は「授業料以外の教育費」に充てるためのものです。具体的には以下のような経費が対象として想定されています。申請時に領収書の提出などは原則不要(定額給付)ですが、趣旨を理解して有効に活用してください。
| 経費区分 | 具体的な内容例 | 対象 |
|---|
| 教科書費・教材費 | 授業で使用する教科書、ワークブック、辞書、実習材料費など。 | ○ |
| 学用品費 | 筆記用具、ノート、制服、体操服、通学カバン、上履きなど。 | ○ |
| 通学用品費 | 通学定期券代、自転車通学のための自転車購入費、ヘルメットなど。 | ○ |
| 校外活動費 | 修学旅行積立金、遠足費、林間学校費、芸術鑑賞会費など。 | ○ |
| 生徒会費・PTA会費 | 学校徴収金として納める生徒会費やPTA会費。 | ○ |
| ICT関連費 | 学校推奨のタブレット端末、PC端末の購入費、通信費など。 | ○ |
| 授業料 | 授業料そのもの。 | × |
| 入学金 | 入学時に納付する入学金や検定料。 | × |
申請手続きの完全ガイド
申請は、生徒が在籍している学校を通じて行うのが基本です。ただし、県外の学校に通っている場合は手続きが異なるため注意が必要です。
STEP 1:申請書類の入手
まずは申請に必要な書類を入手します。入手方法は以下の通りです。
- 県内の学校に通学中の方:学校から配布される案内を確認するか、事務室に問い合わせてください。
- 県外の学校に通学中の方:香川県のホームページからダウンロードするか、香川県教育委員会(または総務学事課)へ連絡して郵送を依頼してください。
STEP 2:必要書類の準備
以下の書類を揃えます。発行に時間がかかる書類もあるため、早めに手配しましょう。
| 書類名 | 備考・注意点 |
|---|
| 受給申請書 | 所定の様式に記入。押印は不要なケースが多いですが、署名は丁寧に行ってください。 |
| 給付額確認シート | 世帯状況をチェックし、給付区分を確認するためのシートです。 |
| 課税証明書等 | 【最重要】 令和7年度(令和6年中の所得)の課税証明書または非課税証明書。 ※保護者全員分が必要です(両親がいる場合は父と母の両方)。 ※マイナンバーカードを利用してコンビニ交付が可能な自治体もあります。 |
| 生活保護受給証明書 | 生活保護世帯のみ。「生業扶助」の記載があるものが必要です(7月1日以降発行のもの)。 |
| 口座振込届・通帳コピー | 給付金の振込先口座情報。原則として申請者(保護者)名義の口座です。 |
| 在学証明書 | ※県外の学校に通う場合のみ必要です(学校長による証明)。 |
STEP 3:書類の提出
準備した書類を提出します。
- 県内の学校:学校の事務室または担任の先生へ提出してください。
- 県外の学校:香川県教育委員会(国公立の場合)または香川県総務部総務学事課(私立の場合)へ直接郵送または持参してください。
STEP 4:審査と支給決定
提出された書類に基づき、香川県が審査を行います。審査には数ヶ月かかります。審査結果は文書で通知され、支給決定者には指定口座へ給付金が振り込まれます。
注意:書類に不備があると、審査が遅れたり、最悪の場合支給されない可能性があります。「課税証明書の年度間違い」や「印鑑漏れ(必要な場合)」、「口座番号の記入ミス」には特に注意してください。
審査基準と採択のポイント
本制度はコンペ形式の補助金ではないため、要件を満たしていれば原則として全員が受給できます。しかし、以下の点でのミスによる不採択(審査落ち)や返戻が多発しています。
■ 審査通過のためのチェックリスト
- 年度の確認:提出する課税証明書は「令和7年度」のものですか?(令和6年度のものではありません)
- 全員分の提出:両親がいる場合、収入の有無に関わらず両親とも証明書が必要な場合があります(非課税証明書など)。
- 基準日の住所:7月1日時点で香川県に住民票があることが確認できていますか?
- 修正方法:書き損じた場合、修正液は使わずに二重線と訂正印で修正していますか?
よくある質問(Q&A)
Q. 親が単身赴任で県外に住んでいますが、対象になりますか?
A. 保護者のいずれかが香川県内に住所を有していれば対象となる可能性があります。ただし、主たる生計維持者がどちらかなどの判断が必要になるため、詳細はお問い合わせください。
Q. 申請期限を過ぎてしまいましたが、もう申請できませんか?
A. 通常募集の締切後も、事情がある方のために2次募集(11月末締切など)が行われることがあります。ただし、それを過ぎると当該年度の受給はできなくなるため、気づいた時点ですぐに学校または県へ相談してください。
Q. 生徒本人の口座に振り込んでもらうことはできますか?
A. 原則として申請者である保護者名義の口座への振込となります。特別な事情がある場合はご相談ください。
Q. 昨年も受給しましたが、今年も申請が必要ですか?
A. はい、必要です。所得状況や世帯状況は毎年変わる可能性があるため、毎年度申請を行う必要があります。自動継続ではありません。
Q. 給付金は課税対象(所得)になりますか?
A. いいえ、この給付金は非課税所得ですので、所得税や住民税の対象にはなりません。確定申告の必要もありません。
まとめ・お問い合わせ先
香川県奨学のための給付金は、教育の機会均等を保障するための重要な制度です。授業料無償化制度とあわせて活用することで、家計の負担を大幅に軽減できます。対象となる可能性がある方は、遠慮なく申請を行いましょう。
不明な点がある場合は、自己判断せず、必ず学校の事務室または県の担当課へ問い合わせてください。
お問い合わせ先
■ 国公立の高等学校等に通学されている方
香川県教育委員会事務局 高校教育課 総務・修学支援グループ
電話: 087-832-3754(平日 9:00-17:00)
■ 私立の高等学校等に通学されている方
香川県総務部 総務学事課 私学グループ
電話: 087-832-3058(平日 9:00-17:00)
■ 公式情報
香川県公式ホームページ:奨学のための給付金